2019/12/27

首の後ろから肩甲骨の間にわたる不愉快な痛み「肩凝り」
その原因は様々なものがあります。

今日は日常の中にある肩凝りの原因を考えてみたいと思います。その前に、先ず凝りとは何ぞやの話しをしましょう。凝りを考える時、血液の流れから考えると分かりやすいのです。疲労した筋肉は時に縮んだまま戻らなくなる事があります。そうすると縮んだ筋肉は周囲の血管を圧迫し血液の流れが悪くなります。

血液というのは筋肉の中に酸素や栄養を運び入れ、同時に老廃物を運び出すものですから、血流が悪くなると筋肉の中は酸素不足になり、老廃物が溜まっていきます。 そうすると筋肉は痛みを感ずる様になります。痛みを感じると筋肉は「疼痛性の収縮」を起こし更に縮んで膨みます。そうするとますます血行が悪くなり…という風に、悪循環が起きるのです。

これが凝りです。

寒さは凝りの原因になる

地球温暖化が叫ばれていますが、それでも12月になれば寒いものです。寒い寒いと外から帰ってきて肩の凝りを感じる方も多いかと思いますが 如何してでしょう? 

この答えを導くキーワードは「放熱」です。寒い時に、無意識に肩をすぼめる姿勢をとるのは動脈がある首からの放熱を抑えるためなのです。肩をすぼめる動きは、首から肩に渡る僧帽筋という筋肉を疲労させますし、身体表面からの放熱を抑える為に血管は収縮しているので血流は悪くなって凝りやすい状態なのです。ですから、肩凝りに悩んでる方は寒さに身体を晒さず、特にマフラーなどで首周りの保温に努めましょう。

頭の重さは約5kg

私は今、この原稿をスマホで書いています。それだけではなくニュースもスマホで読んでます。 とても便利なツールですが、最近そのせいで、いわゆるスマホ肩・巻き肩・猫背の方が増えています。貴方の姿勢は大丈夫ですか?簡単なチェック方法を紹介します。やってみてください。 正しい姿勢とはパンツの横の線を基準として肩の中央と耳の後ろが一直線になる事です 鏡で見てみましょう 肩の中央が前に出ていませんか?さらに耳も前に出てませんか?

もしそうなら、それがスマホ肩・猫背です、重心が前にずれているのです。重心が前にずれているので、支える為に後ろの僧帽筋は絶えず力が抜けません。5kgの頭を一日中支え続けるのです。 その結果、慢性的な疲労により肩凝りになります。

両肩を開き、胸を張り、顎とおでこを同時に後ろに引くと正しい姿勢に近づきます。 その後、両肩の力を抜いてイヤイヤをするみたいに頭を左右に振ってみましょう。首から肩にかけての筋肉が脱力したのを感じるはずです。 あとスマホは眼精疲労も引き起こします。眼精疲労も首や肩の凝りに深く影響します。スマホは休み休み使いましょう。こめかみを揉むのも効果があります。

苦手な人はライオンと同じ

一緒にいると疲れる人っていますよね 出来れば距離を取りたいけどそうも言ってられないし緊張したり、気を使ったりで全身が疲れて、肩がゴリゴリに、皆さんも経験ありますよね?

これはどういうメカニズムでしょうか?

この問題を紐解く鍵は自律神経にあります。自律神経とは私達の身体の中にあるスイッチと考えて下さい。電気のスイッチはONかOFどちらかになってる様に身体のスイッチである自律神経は「交感神経優位」か「副交感神経優位」どちらかにスイッチが入ってます。

今現在も貴方の身体はどちらかの状態になってるわけです。 「交感神経優位」か「副交感神経優位」かもし副交感神経優位なら貴方はリラックスしています。少し眠気も感じるかもしれません。身体はポカポカして、消化活動も活発です。そう、副交感神経は身体を休める時のリラックススイッチなのです

それでは交感神経優位の貴方はどうでしょうか。

眠りたくても眠気は来ません、食欲も無ければ消化も悪い、手足はずーっと冷えています。口の中はカラカラに渇いてます。 そう、交感神経は闘っている時のファイティングスイッチ、ライオンと闘っている時に眠たくなってる場合じゃない、お腹減った言うてる場合じゃない、手足が冷えるのは、もしライオンに引っ掻かれても出血を抑える為に予め血流を抑えているから。血流を抑えたら当然肩も凝ります。いや全身凝りますね。

そして残念な事にこの身体の反応は、ライオンだけじゃなく苦手な人を前にした時も起こるのです。 それに苦手な人を前にすると無意識に肩が上がります。弱点である頸を本能的に守ってると言われています。寒さの時も言いましたがこの肩を上げる姿勢は僧帽筋を疲労させます。貴方の周りに、貴方の肩を上げさせる人はいませんか?その人は貴方にとってライオンなのです。ライオンと一緒に生活されてるとはお気の毒としか言いようがありません。対処法はやはり出来るだけ距離を取る、一人になったら意識して脱力する 肩の力を抜いて肩が下がるのを確かめる、呼吸が深くなるように努める、ぬるま湯に浸かる、マッサージも効果的です

是非 お試しください。

コラムニスト

院長  沖 有三 

からだ工房では、国家資格を取得しているスタッフばかりですので、仕事疲れや遊び疲れはもちろんのこと、痛めた身体、損なった健康を回復させるノウハウには自信がありあます。
また、深夜0時まで受付を行っておりますので、仕事で遅くなったお客様にも便利に利用していただけます。

高い治療技術と明るいボキャブラリーを、スタッフ一同自信を持ってご提供いたしますので、お気軽にお越し下さい!
スタッフ一同お待ちしております。

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