まぶたはさまざまな組織から構成されているため、いろいろな腫瘍ができやすいのが特徴です。
その中でも代表的なものに「麦粒腫」「霰粒腫」があります。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は「めぼ」や「ものもらい」とも呼ばれます。まぶたに感染がおこるためできます。身体の抵抗力が弱っている、目をこすったりして目に細菌を持ち込むといったことが、感染の引き金になります。人にうつることはありません。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は「めいぼ」とも呼ばれマイボーム腺といわれるまぶたの縁にある特殊な皮脂腺の出口がつまって眼の脂がたまってしまうためにできます。
麦粒腫は初期は局所的な赤みや軽度の痛み、痒みと伴います。症状が進むと赤みや腫れ・痛みが強くなってきます。
霰粒腫はしこりのようなものができますが通常はあまり痛みは出ません。しかし放置すると炎症を起こし痛みを伴う場合があります。
麦粒腫の治療は抗菌薬の投与が基本です。症状に応じて点眼・内服薬などで治療します。通常3-5日で治ります。
霰粒腫の治療はまずは点眼・軟膏などで治療します。数か月かかることもありますが、多くの場合は小さくなります。大きいものや、治療期間を短くしたい場合は手術を行うこともあります。
麦粒腫に何度もなる人は細菌を目に持ち込まないように、手指を清潔に保つのはもちろん、手で目を触らないようにしましょう。コンタクトレンズを装用している人は、レンズを装用する前や、はずす前に十分に手を洗いましょう。また免疫が下がるため疲労やストレスをためないようにしましょう。
霰粒腫に何度もなる人はお風呂でしっかり温まる、またはホットタオルで眼の周りを温めるとマイボーム腺が詰まりにくくなります。
麦粒腫や霰粒腫以外にも目のできものはあります。目にできものができたと思ったら早めに眼科を受診しましょう。
2013年6月に安芸郡府中町青崎中でやまだ眼科を開院することになりました。
私はこれまで多数の病院で様々な医療を学んできました。最終的には眼形成を専門とし、聖隷浜松病院眼形成眼窩外科で日本トップレベルの医療を経験しました。眼形成を専門とする眼科は全国でも少ないため、この経験を地元に還元していきたいと思っています。
総合病院では医療の最先端を患者様に提供できますが、患者様との密接な関係が作りにくい状況にあるため、やまだ眼科でかかりつけ医として信頼関係を築いていきたいと考えています。家族的なクリニックにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まぶたはさまざまな組織から構成されているため、いろいろな腫瘍ができやすいのが特徴です。
その中でも代表的なものに「麦粒腫」「霰粒腫」があります。 関連する症状:麦粒腫(ものもらい) どんな病気? 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は「めぼ」...続きを読む