前回お話しさせていただいたように、ワクチンを接種してもかかる時はかかります。
仕方がないのでインフルエンザを発病した場合は大人しく休みましょう。学校も行ってはいけません。今回はインフルエンザにかかったかもしれない時のことをお話しします。
[ 前回:例年よりも早い流行!?インフルエンザの予防について ]
まず、どんな時にインフルエンザを疑うか?普通の風邪との違いはなんでしょうか。個人差や流行する型によっても違いますが、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪同様、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。いつもの風邪と比べて今回は特に辛いなというのがインフルエンザかもしれません。
ちなみにインフルエンザウイルスには大きくA型、B型、C型があり、猛威を振るっているのはA型とB型です。近年本邦で流行しているものはA(H1N1)亜型、A(H3N2)(香港型)亜型とB型の3種類です。
インフルエンザにかかっても必ず抗インフルエンザウイルス薬を使用しないといけないわけではありません。後述する注意が必要な方でなければ多くの方は1週間程度でよくなります。一番大切なことは安静にして休むことです。栄養と水分をしっかり摂って睡眠をしっかりとりましょう。しかし無理をせず、高熱で苦しい、呼吸苦などがある場合には速やかに医療機関を受診してください。
インフルエンザの診断方法は迅速診断キットが用いられることが一般的です。鼻の奥に綿棒のようなものをいれてグリグリする検査を行います。発病(発熱)から12時間から48時間が検査の最適なタイミングと言われています。あまりに初期の場合はウイルス量が少なくて検出できない可能性があるためです。遅い場合も同様です。検査で陽性の方はインフルエンザの診断でほぼ間違いありませんが、陰性だったからといってインフルエンザではないと言い切れません。実際は迅速検査を行わなくても症状や周囲の状況からインフルエンザが非常に疑わしい場合は(ご家族がインフルエンザにかかっているなど)、診断・治療が可能です。
ただしインフルエンザだからといって治療薬を使用するかどうかは発病してからの時間や症状によって異なります。抗インフルエンザウイルス薬の服用は発症から48時間以内が適切とされています。そのタイミングで治療を開始すると、発熱期間が1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できないため抗インフルエンザウイルス薬が処方されない場合もあります。
現在インフルエンザの治療薬には以下のものがあります。
実は1回投与の薬剤でも5日間投与の薬剤でも効果は同等と言われており、1回投与の薬剤が早く治るということではありません。薬価に関しては近年ジェネリック薬品が登場している治療薬もあるためかなりの違いが生じています。1回投与の薬剤の方が高価です。どの薬剤が適しているのか、主治医と相談し決めるのが良いでしょう。
前回お話しさせていただいたように下記のような方は注意が必要になります。
インフルエンザだけではなく肺炎を併発することもあります。その場合は治療方法も異なってきますので入院などが考慮される場合があります。
肺炎や熱性けいれんをおこすことがあります。稀ではありますが、脳症の危険性もあります。様子がおかしいと思ったら速やかに医療機関を受診してください。また抗インフルエンザウイルス薬の使用にかかわらず異常行動の報告があるため少なくとも発熱から2日間はお子さんが転落などの事故を起こさないように対策を行ってください。
妊婦さんは重症化しやすいため、インフルエンザが疑わしいと思ったらかかりつけの産婦人科ではなく地域の一般病院を受診しましょう。産婦人科を受診してしまうと他の妊婦さんへうつしてしまう可能性があるからです。それが難しい場合はかかりつけの産婦人科に電話連絡をして相談をするようにしてください。妊娠中であっても48時間以内の抗インフルエンザウイルス薬の投与が推奨されています。
疾患や治療内容により重症化の危険性が異なります。かかりつけ医の診察を受けるようにしてください。また旅行先など初めて受診する医療機関の場合はお薬手帳など治療内容がわかるものを提示してください。
自分がインフルエンザにかかってしまったら、もう他人はどうでもいいや。と思ってしまうとどんどん感染は拡大していきます。インフルエンザかなと思ったら外出は控えましょう。また咳エチケット(厚生労働省:咳エチケット/外部リンク)を徹底してください。マスクをすることも重要ですし、鼻汁や痰などのついたティッシュはすぐにゴミ箱に捨てます。手のひらで咳やくしゃみを受け止めた際はすぐに手を洗いましょう。
受験生が一緒のお父さんやお母さんがインフルエンザにかかった場合は、マスクをして部屋にこもっていた方が良いかもしれませんね。
子供の出席停止期間は学校保健安全法等の学校保健安全法施行規則で定められています。それによると、インフルエンザの出席停止期間は「解熱後2日を経過するまで」(幼児の場合は「3日を経過するまで」)かつ「発症した後5日を経過するまで」とされています。つまり月曜日に体温が正常に戻った場合、火曜日・水曜日は休まなければいけません。木曜日に初めて学校に行けます。それ以外には医師が病状を診て「感染の恐れがない」と判断した場合は、出席停止期間の条件を満たしていなくとも登校(園)が可能になります。
大人の場合は、実は出社停止期間を定めた明確な法律はないようです。一般的に上述の「解熱後2日を経過するまで」かつ「発症した後5日を経過するまで」というのが適応されることが多いようですが、会社によっては就労規則に就業制限を盛り込んでいるので確認しておいたほうが良いでしょう。
インフルエンザに関わらず風邪をひいてしまった場合も、安静にして治療に専念することと、これ以上感染が拡大しないように気をつけるようにしましょうね。
当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。
前回お話しさせていただいたように、ワクチンを接種してもかかる時はかかります。
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