2021/04/02

タラは冬が旬の魚で、身には脂肪をほとんど含まず、良質なタンパク質や水分が豊富です。

淡白な魚なのでムニエル、フライ、煮付けなど様々な料理ができることも魅力の一つですね。100gあたり77Kcalと低カロリーなのでカロリー制限をしている方にもおすすめ食材ですよ!

今回はタラの栄養価についてと切り身を使用したメインにもなれるレシピを紹介していきます。

タラの栄養価

ビタミンD

ビタミンDの重要な働きとしてカルシウムの吸収を高める働きがあり、不足してしまうと骨軟化症や骨粗鬆症の原因になってしまいます。
ビタミンDは紫外線にあたることで皮膚でも作られます。なので、屋外での活動をあまりしない人はビタミンDを含む食品を意識して摂るようにしましょう!

カリウム

カリウムはナトリウムとともに細胞内外の水分やミネラル量の調整をするために重要なミネラルです。
カリウムは、過剰なナトリウムの尿への排出を促す作用があるので、むくみや高血圧の予防にも役立ちます。

グルタチオン

グルタチオンには、細胞の老化を進めたり、がん細胞の増加や動脈硬化を引き起こす「活性酸素」を抑える強い抗酸化作用や抗ストレス作用があります。
強い抗酸化作用があるため美容クリニック等で使用されたりしているそうですよ!
また、グルタチオンは肝機能をUPさせて解毒作用を高める効果が期待されています。

グルタチオンパワーでアンチエイジング&抗ストレスレシピ!

簡単タラのアクアパッツァ

材料 2人分
●たら 2切れ
●ミニトマト 6個
●あさり 10個
●塩  少々
●塩胡椒 適量
●にんにく 1片
●白ワイン 100ml
●オリーブオイル 大さじ1
●パセリ 適量
栄養価 1人分
エネルギー 273Kcal
タンパク質 20.9g
脂質 15.4g
炭水化物 2.9g
カリウム 516mg
ビタミンD 1µg

作り方

  1. たらに塩をまぶし5分おいてペーパーなどで余計な水分を拭き取る。
  2. にんにくはみじん切り、トマトは半分に切り、あさりは塩抜きをしておく。
  3. たらにしっかりめに塩胡椒をする。
  4. フライパンにオリーブオイルを引き、にんにくを入れ香りが出てきたら、たらをいれ両面焼く。
  5. 4.にあさりとトマトを加え、白ワインをまわしいれ10分蒸し焼きにする。
  6. お皿に盛り、パセリを散らす。

POINT

  • タラは身がほんのりピンク色でハリがあるものを選びましょう。
  • 1.をすることで魚の臭みを取り除きます。
  • 200mlの水に小さじ1の塩を入れたもの(約3%濃度の塩水)にあさりを入れ、冷暗所で1~2時間おくとしっかり砂抜きできます。
  • 白ワインを入れることで風味がとても良くなります。

抗酸化作用、抗ストレス、肝機能UPと嬉しい効果がたくさん期待できるタラを日々の食事に取り入れてみてください。

コラムニスト

管理栄養士  天野 裕葵 

給食委託会社で病院の献立作成や厨房業務に携わった後、フリーランス管理栄養士として栄養コラム執筆やレシピ開発、栄養価計算などを行なっています。
私は、管理栄養士が国家資格にも関わらず社会的地位が低いことに疑問を感じています。もっと世の中に貢献できることがあるはずです。管理栄養士の活躍が人々の毎日を健康にすると信じております。
私は、管理栄養士の専門性を活かし、栄養学の楽しさを知ってもらう、興味を持ってもらうことが大切だと感じております。
そして、栄養学を通して「食の大切さ」を伝えてゆき、「健康な毎日」の実現に繋げていきたいと思っております。


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