2021/09/22

皆さんこんにちは。健診でよく指摘される項目の1つですね。でも高血圧や糖尿病と比べてピンとこないかもしれません。

お酒や酒の肴が好きな方でしたら風が吹いただけでも痛いと言われる痛風はご存知でしょう。

尿酸が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。痛風の患者さんは本邦で100万人以上、その予備軍にあたる高尿酸血症は1000万人以上と言われています。ちょっと前まではおじさんの病気と思われていましたが、最近はそんなことはありません。男性が多いですが年齢・性別を問わず増えています。食生活の欧米化やビールなどの飲酒習慣が関係しています。

そう今回は前回のコラム(コロナ自粛でメタボ化していませんか? )と関連しており、自粛で晩酌が増えてしまった皆さんに注意してほしいのです。

高尿酸血症は痛風や腎結石、尿路結石の原因になることが知られています。その他にも高尿酸血症の方は肥満、高血圧、脂質異常などを合併することが多くなっています。
尿酸が高いだけでは自覚症状はありません。しかし進行してくると、結晶となった尿酸が関節・足の指などにたまります。そしてその部分で激痛の痛風発作が起こるのです!
腎臓にたまって結石ができると背中に痛みが生じ、石が尿管や膀胱に移行するとその部分激痛を生じます。

尿酸の原因は過剰なプリン体です。プリン体は細胞に含まれているものなので身体には必要なのですが、多すぎると身体に悪影響を及ぼします。プリン体の多い物はビール・鶏卵・魚卵・肉・魚などと言われています。え?なんも食べられなくなるじゃんって思われましたか?そんなことはないです。食べる量を減らすこと、水分を多くとること、野菜を食べることが有効です。
ビールやめて焼酎にしました!という方もいらっしゃいますが、アルコールそのものが尿酸をあげるのでやはり程々でお願いします。プリン体ゼロのアルコール飲料も要注意です!

たくさんの水分摂取は尿酸をおしっこと一緒に体の外に排出し尿酸値をさげることにつながります。
身体に取り入れる量をへらして、排出する量を増やしましょうという考えですね。
皆さんがイメージしている健康的な食事:野菜中心で腹8分目、お酒はほどほどに。というのが大事です!

食生活の改善以上にお薬の内服が必要なのか、尿酸値をどのくらいまで下げるべきなのかは痛風発作の有無や患者さんの基礎疾患(持病)によってかわります。
一度かかりつけの内科の先生にご相談されたら良いでしょう。

コラムニスト|小田内科 院長:忌部 航

小田内科

診療内容

内科・消化器内科・胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診・健康診断・予防接種・内視鏡検査・睡眠時無呼吸症候群・生活習慣病

所在地・アクセス

〒733-0003 広島市西区三篠町1丁目2-29 Tel:082-237-3821
  • JR「横川駅」より東北へ徒歩8分 「三篠町一丁目」バス停より東へ徒歩2分
  • JR「横川駅」より車で3分、可部街道(183号線)沿い、レクサスさんの横の道を入って一つ目の角を過ぎたところに当院がございます。 当院から徒歩約1分程度のところに薬局と併用の無料駐車場を9台分ご用意しております。お車でご来院の際は、お気軽にご利用ください。なお、満車の場合は恐れ入りますが近隣のコインパーキングをご利用ください。 ※ご来院以外での駐車は固くお断りしております。ご協力をお願い致します。

院長  忌部 航 

当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。

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