子供の具合が悪いとき、どういったものがよいの?〜消化吸収をたすけるレシピ〜

2021/10/08

子供の具合が悪い時、どういったものをあげたらいいのか迷いますよね。そんな時に役立つレシピを紹介します。

基本的に、食欲がないときは無理に食べさせてはいけません。ただ、発熱や下痢、嘔吐などがある場合は水分が奪われやすいので、食欲がなくても水分はこまめに取ることが大切です。

【STEP1】食欲がでるまでは水分と電解質の補給を

大切なのは、水分補給。吐いたり、下痢をしたり、熱が出たりすると体から水分と電解質が奪われていきます。食欲がない場合がほとんどなので、飲み物でしっかりと水分補給をしましょう。

【STEP2】消化吸収を助ける調理法で

回復に必要な栄養は、糖質、ビタミン・ミネラル、たんぱく質です。調理のポイントは、離乳食の硬さに少し戻すこと。おかゆなら5倍がゆからスタートしましょう。

5倍がゆ・・ごはん1:水2で、沸騰したらふたをして弱火で15分煮る

消化によい食べ物

白身魚・白米・豆腐・にんじん・うどん・鶏のささみ・大根・そうめん・じゃがいも・かぶ・りんご・バナナ

【STEP3】症状が治ったら普通の食事に戻しましょう。

下痢の症状がある場合、絶食させたり、おかゆだけ食べさせることがすすめられていましたが、現在は早めに普通の食事に戻した方が症状の改善にいいといわれています。
徐々にステップアップさせて負担のないようにしましょう。

消化吸収をたすけるレシピを紹介します。

ビタミンポタージュ

材料

かぼちゃ 20g にんじん 10g たまねぎ 10g 牛乳 50g コンソメ ひとつまみ 水 200ml 塩 少々

栄養価

エネルギー 55Kcal
たんぱく質 2.3g
脂質 2.0g
炭水化物 8.7g

アレルギー

乳・(コンソメに他のアレルギーが含まれる商品もあります。)

作り方

  1. かぼちゃは皮と種を取って適当な大きさに切る。にんじんはいちょう切り、たまねぎは細かく切る。
  2. 鍋に水とコンソメ、(1)を入れふたをし、弱火で野菜がやわらかくなるまで煮る。
  3. (2)に牛乳と塩を加えて火を通し、ミキサーにかける。

野菜がゆ

材料

ごはん 40g にんじんすりおろし 10g 大根すりおろし 10g 水 100ml

栄養価

エネルギー 67Kcal
たんぱく質 1.1g
脂質 00.1g
炭水化物 16.1g

アレルギー

作り方

鍋に水、ご飯を入れて弱火にかけ、煮立ったらにんじんのすりおろしと大根のすりおろしを加えて、塩で味を整える。

卵うどん

材料

うどん 50g 卵 30g にんじん 10g たまねぎ 10g だし汁 150ml しょうゆ 少々

栄養価

エネルギー 94Kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 6.3g
炭水化物 10.9g

アレルギー

小麦・卵・大豆

作り方

  1. うどんは3〜5cmに切る。にんじんはいちょう切り、たまねぎはみじん切りにする。
  2. 鍋にだし汁を入れて沸騰させ、たまねぎとにんじんを入れて煮る。
  3. うどんを加えてやらかくなるまで煮て、しょうゆで味を整える。そこによく溶いた卵を回し入れふわっと浮いてきたら火を止める。

コラムニスト

管理栄養士  天野 裕葵 

給食委託会社で病院の献立作成や厨房業務に携わった後、フリーランス管理栄養士として栄養コラム執筆やレシピ開発、栄養価計算などを行なっています。
私は、管理栄養士が国家資格にも関わらず社会的地位が低いことに疑問を感じています。もっと世の中に貢献できることがあるはずです。管理栄養士の活躍が人々の毎日を健康にすると信じております。
私は、管理栄養士の専門性を活かし、栄養学の楽しさを知ってもらう、興味を持ってもらうことが大切だと感じております。
そして、栄養学を通して「食の大切さ」を伝えてゆき、「健康な毎日」の実現に繋げていきたいと思っております。


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