2022/03/14

昨年赤ちゃんを出産したママの中には、4月の入園のタイミングで育児休業を終えて職場復帰する人も多いと思います。

この何ヶ月のあいだ夢中で赤ちゃんのお世話をがんばってきて、さあ職場復帰!となると、「何を準備すればいいんだっけ…?」と戸惑っているママもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、職場・家庭・子供、それぞれがスムーズなスタートを切れるよう、やることをリストにまとめてみました。

ぜひ参考にして下さいね。

スムーズに仕事を再開するためにやっておきたいこと

職場復帰後は育休前と同じ部署で仕事を再開する人、別の部署へ異動した人などさまざまですが、共通して準備しておくと良いのは次のようなこと。

  • 資料やマニュアルをまとめて目を通しておき、事前にわかる疑問点は解決しておく
  • 迷惑にならない程度に職場に顔を出す、電話やオンラインで状況を伝える
  • 保育園の送迎に備えてより動きやすい靴やバッグを揃える
  • 急な子供の体調不良時の職場での動きを確認し、夫婦でも対応を共有しておく

また、過去に育休復帰したママに聞いたアンケートによると、意外と盲点になりがちなのが歯の治療や美容院など自分自身のケア。

Iさん・アパレル販売職

「慣らし保育中は、万が一のときにすぐ迎えに行ける距離の整体に通って、出産育児でガタガタになった身体のメンテナンスをしてもらいました」

慣らし保育中に赤ちゃんが熱を出すことも多いため、職場や保育園の都合が許す限り幅のあるスケジュールを組み、ゆとりを持って準備を進めるのがおすすめです。

復帰後の家事がうまく回るには

復帰後は慣れない生活で疲労困憊……というママも多いかと思います。

もちろん、共働きの家事は夫婦で協力して進めていくのが大前提ですが、具体的にはみんなはどのような工夫や準備をしたのでしょうか。いくつか実例を紹介します。

  • どんな家事があるのかを書き出して可視化し、夫婦でこなせるように分担を考える
  • 復帰後のタイムテーブルを予想し、育休中に予行演習して見直しする
  • 時短につながる家電を検討、購入して使い慣れておく
  • 家事の妨げにならないようモノを整理して減らしておく
  • 家事代行の料金などを調べて、お試しで来てもらう
  • 公共料金の引き落としなどに出向かなくていいよう自動化しておく

子供が生まれる前は妻だけで家事をこなせていても、育児でやることが一気に増えてキャパオーバー…という事態も予測されます。

急に分担しようとしても、これまでメインでやってこなかった側は細かい作業まで思い浮かばないので、早めに一覧表などを作り、毎日何をすればいいのかイメージできるようにしておくのがおすすめです。

ドラム式洗濯機や調理器具などの家電は比較検討に時間が必要ですし、納品まで数ヶ月待ちになることもあります。育休中「まだ必要ない」と思っても、早めに動いておくのが吉ですね。

意外と見落としがちな「子供の心の準備」

職場復帰、保育園の持ち物…着々と準備を進める中でつい見落としがちですが、これから保育園に通う赤ちゃん自身も大きな変化に直面することになります。

もちろん慣らし保育の期間はありますが、その前に、保育園に一緒に行ってみて「もう少ししたら、ここにきて先生と一緒に楽しく過ごそうね」などと話しておくと良いですね。

Mさん・事務職

「長女のとき、まだ言葉は分からないと思っていましたが、近所だったので散歩の時に今度からここに来るんだね、お姉さんになれるねと話しておくと、スムーズに通ってくれた気がします。下の子はバタバタしていて気付けば入園の日だったのですが、慣らし保育中も毎朝かなり泣いて大変だった記憶があります」

そのほか、やっておくと良いのは次のようなことがあります。

  • 予防接種は育休中に終わるようにスケジュールを組んで進めておく
  • 夜間の断乳・卒乳などを考えている人は実行する
  • 食事や昼寝の時間を保育園の生活スケジュールに合わせておく
  • 発熱時などに仕事が休めず祖父母に預かってもらう場合、何度か実際に預けて慣れておく

保育園に通うことを想定して毎日の時間を調整していくと、比較的スムーズに新しい生活をスタートできそうですね。

おわりに

育児をしながらの復帰準備は何かとあわただしく大変です。

とはいえ直前にバタバタするのは焦ってしまいますよね。今回の記事も参考に、夫婦で協力して、できるだけ余裕を持って進めていけるよう応援しています!

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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