頭痛、誰もが経験したことがある症状でしょう。その原因は多岐にわたります。
このHPで頭痛の項目を見ても、片頭痛、緊張型頭痛、三叉神経痛、くも膜下出血、脳卒中、脳卒中後遺症、脳塞栓、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、脳動脈硬化症、髄膜炎、ウィルス性脳炎、高血圧症、緑内障、眼精疲労、高次脳機能障害が挙げられています。
国際頭痛分類第3版ベータ版に掲載された分類を以下に示します。
片頭痛や緊張型頭痛などにより専門医療機関で治療している人も多いことと思います。
ここでは、二次性頭痛のうちの12.精神疾患による頭痛をもう少し詳しく説明します。
12.精神疾患による頭痛の項目では、
の2種類の頭痛が記載されており、さらに付録として、
が列挙されています。
このように整理してみると、多くの精神疾患が頭痛の原因となることがわかります。
今回はA12.9やA12.10に関連して解離症状に伴う頭痛について少し説明します。
ここでは、幼少時期に辛い経験をした人の頭痛を想定します。そのような人は、本人が無意識の中に閉じ込めている辛い過去の記憶があるのですが、普段それは意識されません。しかし、何かのタイミングで辛い過去の記憶が意識に上る時に頭痛を生じやすくなります。本人にとっては頭痛の理由がわからないので、頭痛を鎮めるために鎮痛薬を内服します。そうすると少し楽になります。しかし、何度も辛い過去の記憶が意識に上りそうな状況に陥ってしまうと、鎮痛薬を頻回に内服したり一度に大量に内服してしまいます。こうなると鎮痛薬依存の状態と言えます。
これは何も特別な人に生じることではありません。誰しも忘れていたい(忘れてしまった)辛い過去はあるもので、皆さんの中にも、忘れたつもりの辛い過去を思い出して胸が苦しくなったことがある人は多いでしょう。解離性障害の人では健康的な人に比べて頭痛が重症で慢性化しているのかもしれません。
頭痛の原因は多岐にわたるので、いろいろな診療科を受診して原因が見当たらない場合は、心療内科や精神科に相談することを考えても良いかもしれません。
よこがわ駅前クリニックは2003年7月7日に開業して以来、地域の皆さまの安心、安全を目標にして、真心を持って地域の医療・保健・福祉サービスのお手伝いができるように、こころと身体の両方の相談や治療を実践して参りました。
2024年4月1日より下原篤司先生の跡を継いで加賀谷有行がクリニック院長に就任しました。世の中は先行き不透明な時代になり、児童から高齢者まで各世代で悩みや生きづらさを抱える人が多くなっています。
今後は心療内科・精神科を中心として内科的にも地域の皆さまの早期治療や健康増進に寄与できるよう尽力する所存ですので、よろしくお願いいたします。
頭痛、誰もが経験したことがある症状でしょう。その原因は多岐にわたります。
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