2023/03/24

皆さんこんにちは!お久しぶりです。コロナも落ち着いてきたので、そろそろちゃんと検診でも受けようかなと思って行った胃がん検診で指摘される方もいらっしゃるかもしれませんね。

沢山のバリエーションがあるわけではないですが実は胃の形は人によって違うのです。

胸焼けや胃もたれといった症状が持続するにもかかわらず、病院でいろいろな検査をしても悪いところがないと言われてしまう患者さんも少なくはないのではないでしょうか。

近年このような疾患を機能性ディスペプシア、英語で functional dyspepsia(FD) というようになりました。実は胃の形が爆状胃の場合は FD の症状が出やすいことが知られています。

だいぶ前置きがながくなりましたが、じゃ爆状胃ってどんな形なの?というと通常の胃がこんな形(図1)であるのに対し爆状胃はこんな形です (図2)。

もちろん食べ物があるかないかで胃の形は変わるので食べ物がある時をイメージしてください。

  • 通常の胃(図1)
  • 爆状胃(図2)

爆状胃は胃の上の部分が大きく逆くの字みたいになっています。上の容量が大きく折れ曲 がりが強いので食べたものがなかなか腸の方へ流れていかずに溜まりやすい構造になっています。

胃のなかにずっと食べ物が溜まってしまうので胃酸が沢山分泌され胸焼けを引き起こしたり、胃もたれを引き起こす原因になってしまいます。この症状を治す方法は結構〜難しく、胃酸を抑える薬が効きにくい人も少なくありません。飲み薬が効きにくいひとはなんとか食べものを胃の出口に移動させてあげることがポイントになります。

以下の点に気をつけてみてください。

  1. 食べ過ぎない!これほんと大事です!
  2. 食べた後少し歩いてみる。動くことでお腹も動くので食べ物が移動しやすくなります。もちろん激しい運動はひかえてください。
  3. ちょっとぴょんぴょんと2,3回跳ねても良いかもしれません。
  4. それも不十分ならごろごろと身体ごと胃をまわしましょう。まず左を下にして寝ます。その後うつ伏せ。そして右を下にして横向きに寝ると食べ物の移動を助けることができます。

しかしこれらの動きは酔っ払っていると酔いがまわったり、気持ちがわるくなることもあるので気をつけてくださいね。。。そんなに飲み過ぎないでくださいよ(汗

また肥満のある人、内臓脂肪が多い人は胃が押し上げられてしまっており食べ物が移動し辛いので体重を落とすために食事や運動習慣を見直すことがなによりも大事です!

今回のポイント

  • 胃の形には個人差がある
  • 検査して悪いところがないのに胃もたれや胸焼けの症状のある機能性ディスペプシアとうい病気が存在する
  • 爆状胃の人は胃の中にものが溜まらないような工夫をする
  • 食べ過ぎない!飲み過ぎない!

しかし本当に胃炎がないのか胃潰瘍や胃がんは大丈夫か?といったことは検査をしないとわからないので、まずはかかりつけの先生や消化器の専門の先生にご相談なさってくださいね。

コラムニスト|小田内科 院長:忌部 航

小田内科

診療内容

内科・消化器内科・胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診・健康診断・予防接種・内視鏡検査・睡眠時無呼吸症候群・生活習慣病

所在地・アクセス

〒733-0003 広島市西区三篠町1丁目2-29 Tel:082-237-3821
  • JR「横川駅」より東北へ徒歩8分 「三篠町一丁目」バス停より東へ徒歩2分
  • JR「横川駅」より車で3分、可部街道(183号線)沿い、レクサスさんの横の道を入って一つ目の角を過ぎたところに当院がございます。 当院から徒歩約1分程度のところに薬局と併用の無料駐車場を9台分ご用意しております。お車でご来院の際は、お気軽にご利用ください。なお、満車の場合は恐れ入りますが近隣のコインパーキングをご利用ください。 ※ご来院以外での駐車は固くお断りしております。ご協力をお願い致します。

院長  忌部 航 

当院は昭和26年に創立して以来地元に根差した医院です。大きな病院に行くのは抵抗をお持ちでも「ちょっと小田で診てもらってきんさいや〜」と言われ受診される患者さん、診察時に「あんたのちっちゃい頃よぅ知っとるで」と私の記憶にないことまで話をされる患者さん、私が診察室に座っているとこの医院のもつ歴史、皆様からの期待を感じます。
これまでは東京で消化器内科を専門とし内視鏡検査やエコー検査を中心に診療を行ってきました。その経験を活かし経鼻内視鏡(胃カメラ)やエコーを用いて辛くない検査を行い、患者さんにあった医療の提供を目指しています。また高血圧や糖尿病といった生活習慣病、インフルエンザなどの感染症も適切に診療し皆様に信頼されるかかりつけ医でありたいと思います。

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