「薬が効かないから飲む量を増やしてもいい?」と疑問に思ったことはありませんか?
飲む量を増やせば効果も上がると思っている方は少なくないでしょう。なんとなく、多く飲んだほうが効き目も出やすくなる気がしますよね。
しかし場合によっては、薬を多く飲むことが原因で余計に症状が悪化してしまうこともあります。今回は、薬が効かないときに多く飲んでも問題ないのか、薬が効かない理由は何なのかなどについて詳しく見ていきましょう。
結論から言うと、薬が効かないから多く飲むのはとても危険な行為です。効かないからといって自己判断で薬の量を増やすのは命に関わることもあるのでやめましょう。
用法用量を無視して薬を多く飲むと、副作用が出やすくなります。これは、市販薬でも病院で貰った薬でも同じです。
胃痛がしたり肝臓に負担がかかったりなどの副作用が出やすくなるほか、時には薬が原因で寝たきりになってしまうこともあります。
睡眠薬や安定剤を多く飲むと、ふらつきが出て転倒して生活に支障が出るケガをすることもあるでしょう。高齢者の場合では、薬を多く飲むことで認知症のような症状が見られることもあります。
薬を規定量より多く飲んでも効果が高まることは基本的にありません。薬の種類によっては量の調節ができるものもありますが、自己判断で飲む量を増やすのはNGです。
「薬が効かないから」「多くのんだほうが早く効きそうだから」などの理由で量を増やさないようにしてください。なお、医師の指示があれば量を増やせるものもあるため、自己判断で多く飲まずにまずは相談するようにしましょう。
「薬剤乱用頭痛」という言葉を聞いたことがありますか?片頭痛や緊張型頭痛をもつ方が鎮痛薬を過剰に飲むことで起こる頭痛のことです。
通常、頭痛は鎮痛剤を飲むと症状が改善します。しかし、摂取量が多くなると鎮痛剤によって頭痛が誘発されることがあるのです。
薬剤乱用頭痛はアセトアミノフェンやロキソプロフェン、トリプタン製剤などを過剰に摂取することで起こる頭痛です。薬剤乱用頭痛が起こる詳しい理由は分かっていません。一説によると、薬を過剰に摂取することで痛みを誘発する神経系の働きが過敏になっていると考えられています。
薬剤乱用頭痛の症状はほぼ毎日起こることが特徴です。人によっては痛みだけでなく吐き気を感じたり集中力の低下を伴ったりすることがあります。次の条件を満たす場合は、薬剤乱用頭痛の可能性が高いと言えるでしょう。
薬剤乱用頭痛が疑われるときは、早めに医療機関を受診してください。適切な治療を受けることで鎮痛薬を使わなくても頭痛が起こらない状態に戻していくことができます。
薬剤乱用頭痛を治療するためには、まず原因となっている鎮痛剤の服用を止めることが大切です。一気に服用を中止する方法と、少しずつ飲む量を減らす方法とがあります。
「頭痛が起こるかもしれない」という不安のせいで鎮痛剤を飲んでしまう場合は、一気に中止しても良いかもしれません。その人に合った方法で治療を進めていきましょう。
鎮痛剤の飲む量を減らすと、リバウンドで頭痛が起きたり「頭痛が起きるのでは」という不安に襲われたりすることがあります。このような場合は、頭痛の予防薬を飲んだり抗不安薬を使ったりすることが有効です。
しっかりとした治療を行うことで、薬に頼る回数が減り、必要なときに必要な量を飲むだけで痛みがしっかり治まるようになります。
薬剤乱用頭痛にならないようにするためには、薬を飲み過ぎないことが重要です。日頃からアセトアミノフェンやロキソプロフェンなどの鎮痛剤やトリプタン製剤などを過剰に飲まないようにします。
月に10日以上、これらの薬を使うと薬剤乱用頭痛になりやすいと言われているので注意しましょう。10日以上薬を使わないといけないほど頭痛が続く場合は、薬売が合っていなかったり何か原因があったりする場合があるので早めに医師へ相談してください。
女性の場合は生理のときに鎮痛剤を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。生理痛で鎮痛剤を飲んでも効かないときは、何か病気が隠れている可能性があります。鎮痛剤が効かないほどつらい生理痛に悩まされている方は産婦人科で検査してもらいましょう。
子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織や子宮内膜が子宮以外で発育する病気のことです。卵巣やダグラス窩などでよく見られます。子宮内膜症になると生理痛がひどくなりやすく、鎮痛剤が効かずに寝込んでしまう方も珍しくありません。
子宮筋腫とは、子宮を構成している平滑筋にできる腫瘍のことです。30歳以上の女性の20~30%で見られるもので、決して珍しいものではありません。生理痛が酷くなったり経血の量が増えたりすることが主な症状です。
子宮筋腫は、子宮内膜と似た組織が子宮平滑筋の組織中にできる病気のことを指します。なぜ子宮筋腫ができるのか、詳しい原因についてはまだ分かっていません。強い生理痛や不正出血、腹痛や腰痛などの症状が見られます。
「薬が効かない」と感じる原因には、さまざまなものがあります。
原因の一つとして挙げられるのが、薬が合っていないということです。適した薬を正しい量で服用しなければ薬の効果はなかなか発揮されません。本当は違う病気なのにまったく異なった薬を使っていたり、体質に合わない薬を飲んでいたりすると、薬が効かない原因となります。
何かしらの病気があって薬が効かないほどの症状が出ていることも考えられます。とくに生理痛がひどい場合は、何か原因があるかもしれません。薬を飲んでも効かないときは、病気が隠れていないか疑ってみることも大切です。
薬のなかには、飲むタイミングが重要なものがあります。たとえば主に片頭痛の治療に用いられるトリプタン製剤は、痛み始めてすぐに服用するともっとも鎮痛効果が高くなる薬です。
薬にはそれぞれ適した服用タイミングがあります。タイミングを間違うと、なかなか効果が出ないこともあるでしょう。
薬が効かないときは、正しい対処を行ってください。そのまま放置していたり自己判断で飲む量を増やすと、病気に気づけなかったり症状がより悪化したりする恐れがあります。
薬が効かないと感じるときは、種類を変えてもらうのもよいでしょう。ほかの薬に変えることで、すんなりと効くようになるケースもあります。我慢して効かない薬を使い続けず、早めに医師に相談しましょう。
薬の種類によっては量を増やせるものがあります。飲んでも効かない場合は、医師に相談して量の調節をしてもらうのも一つの方法です。
ただし、すべての薬で量を増やせるわけではありません。状況によっては相談しても量を増やせなかったり、薬の変更を医師に提案されたりすることもあるでしょう。
薬が効かないのは薬が合っていないのではなく、効かないほどの病気が隠れている可能性があります。用法用量を守っても症状が続くときは、念のため医療機関を受診して診てもらうようにしてください。病気がもし見つかれば、その治療を行うことで症状を改善できます。
薬が効かないからといって多く飲むのは危険なので止めてください。副作用が出たり、症状が余計に悪化したりする可能性があります。多く飲んでも薬の効果が高くなることはありません。
効かない場合は、薬が合っていなかったり何か病気が隠れていたりすることがあります。薬の種類によっては量を増やせるものもありますが、自己判断で飲む量を調節しないようにしてください。効かない状態が続くときは早めに医療機関で相談しましょう。
薬剤師としてドラッグストアで働いていくなかで「このままではいけない」と日に日に強く思うようになっていきました。なぜなら「市販薬を正しく選べている方があまりに少なすぎる」と感じたからです。
「本当はもっと適した薬があるのに…」
「合う薬を選べれば、症状はきっと楽になるはずなのに…」
こんなことを思わずにはいられないくらい、CMやパッケージの印象だけで薬を選ばれている方がほとんどでした。
市販薬を買いに来られる方のなかには「病院に行くのが気まずいから市販薬で済ませたい」と思われている方もいるでしょう。かつての私もそうでした。親にも誰にも知られたくないから市販薬に頼る。でもどれを買ったらいいかわからない。
そんな方たちの助けになりたいと思い、WEBで情報を発信するようになりました。この症状にはどの市販薬がいいのか、どんな症状があったら病院に行くべきなのか、記事を通して少しでも参考にしていただけたら幸いです。
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