保育園や幼稚園への朝の登園準備やお風呂上がりなど、子どもの着替えは欠かせないお世話のひとつ。
と気になっているママ・パパもいるのではないでしょうか。
「1人で着替え」は、個人差も大きいですが、3歳頃からできるようになってくる子が多いです。
年齢ごとの発達段階に合わせ、楽しく練習したり、急ぐ時はじょうずに手伝ったりしながら「1人でお着替えできた!」と自信をつけるコツを解説します。
赤ちゃん時期から着替えの意味や動作を理解できている子は意外と多く、服を脱がせようとすると先を予測してバンザイしたりします。
1歳を過ぎると、ゴムのズボンを履けたり、スナップのボタンを留められたりする子もいます。
しかし、完全に自分で着替えられるようになるのはまだまだ先のこと。基本的には、この時期の着替えは自立やしつけを意識せず、親が手伝ってあげて問題ありません。
2歳を過ぎると、かなり多くの子が服を脱ぐことはできるようになりますが、着るほうはできない子がまだまだ多数派です。
お子さんに自分1人で着替えようとする意欲があれば練習を始めても構いませんが、まだ指先や骨格が発達途中のため、できない動作もあり、ズボンが上まで上げられない…といったことも。
「なんでも自分でやりたい」時期とはいえ、やはり意欲にも個人差があります。無理強いはせず、たとえば途中までズボンを上げて「よいしょって引っ張ってみようか!」などと声をかけ、できた時には「1人ではけたね!かっこいい」とほめるなど、さりげなくサポートしてあげましょう。
また、着替えの動作はできるようになっても、2歳児には服の前後や裏表の判断が難しいこともあります。
「自分で着替えたがるけど、すぐ前後が逆になり、直そうとすると怒る」というときは、前面だけにキャラクターがついているなど、小さい子でも一目瞭然なデザインの服を揃えてあげると便利です。
3歳頃になると、服の前後や裏表を判断できるようになり、ボタンの留め外しもできる子が増えてきます。
一般的にはこの時期が1人で着替えができるようになる目安ですが、個人差も大きいため、引き続き焦らずその子に合わせた声がけや練習を続けていきましょう。
たとえば「ボタンは下から留めようね」「靴下は座ってはくといいよ」など、着替えのコツをタイミング良く伝えてあげられるといいですね。
また、この時期は好みやこだわりもはっきりしてくるため自分で服を選ぼうとする子も増えます。
ときには「それはちょっと…」と言いたくなる謎のコーディネートの日もあるかもしれませんが、公園に行くだけなどであれば、意欲を大切にしてできるだけ目をつぶってあげてくださいね。
4歳以降は手先の器用さが増し、ほとんどの子は基本的な着替えが1人でできるようになります。
ただ中には、下の子が生まれたことによる赤ちゃん返りや、園でがんばっている反動などで、今まで着替えができていたのに一時的にできなくなってしまう子も見られます。
ママやパパが忙しそうな時に限って「靴下はかせてー」等と言い出すので、「自分でできるでしょ!」と言いたくなってしまいますが、これはおもに甘えたい気持ちや愛情確認の表れだと考えられます。
手伝ってあげても自立を妨げる心配はありませんので、できるだけ快く手伝ってあげて下さいね。「じゃあママと靴下はく競争をしよう。よーいドン!」と、遊び感覚で着替えを楽しむのもおすすめです。
なお、年齢が上がってくると、大人顔負けのおしゃれな子ども服も見かけますが、デザインによっては子どもだけでは着脱しにくいものもあります。1人で着替えができるようになっても、慣れるまでは様子を見てあげましょう。
以上、各年齢と発達の段階でできることをご紹介しましたが、上記はあくまでも目安です。
急かしたり、他の子と比べて焦ったりせず、少しずつその子にできることを増やしていきましょう。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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