秋は台風や大雨などの災害が多い季節です。
いざという時のために避難用の持ち出し袋を用意しているご家庭も多いと思いますが、お子さんが小さいと毎日忙しく、なかなか準備できない…という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、特にお子さん連れの避難で必要な持ち物や便利なグッズなどをリストにまとめて紹介します。災害への備えに役立ててくださいね。
災害時に短時間で避難できるよう、必要なものをまとめておくバッグやリュックを「持ち出し袋」ともいいます。
一般的に用意しておくべき持ち物には以下のようなものがあります。
- 水
- 食品(アルファ米、レトルト食品、ビスケット、チョコ、乾パンなど最低3日分)
- 防災用ヘルメット・防災ずきん
- 衣類・下着
- レインウェア
- 紐なしの靴(スニーカーやスリッポン)
- 懐中電灯(※手動充電式が便利)
- 携帯ラジオ(※手動充電式が便利)
- 予備電池・携帯充電器
- マッチ・ろうそく
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- 使い捨てカイロ(冬)
- 軍手
- ガムテープ
- 洗面用具
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- タオル
- マスク
- 手指消毒用アルコール
- 石けん・ハンドソープ
- ウェットティッシュ
- 体温計
- 貴重品(通帳、現金、パスポート、運転免許証、病院の診察券、マイナンバーカードなど)
- 携帯電話・モバイルバッテリー
上記に加えて、赤ちゃん用にはミルクや離乳食、衛生用品をまとめておきます。
- 粉ミルク(スティック・キューブタイプ)
- 液体ミルク
- 哺乳瓶(できるだけ使い捨てタイプを複数本)
- マグ
- 授乳ケープ
- 離乳食
- 携帯カトラリー
- 紙オムツ
- 防臭機能のあるゴミ袋
- お尻ふき
- 携帯用お尻洗浄機
- ネックライト
- 抱っこひも
- ガーゼ
- 子供の靴
- 母子手帳・保険証・医療券(コピーも)
粉ミルクの赤ちゃんは、缶のままでは計量が大変でかさばるため、コンパクトなキューブタイプやスティックタイプがおすすめ。賞味期限が近付いたら新しいものと入れ替え、ふだんのお出かけ等に使いましょう。
常温保存できてそのまま飲める液体ミルクも便利です。特に春夏には、お湯がすぐ手に入らない避難所でも赤ちゃんを待たせることなくすぐに飲ませてあげることができます。
母乳の人は、避難所ではプライバシーが確保できない可能性もあるため、授乳ケープがあると便利。清拭用の精製水コットン(個包装)も持っておくとお風呂やシャワーが使えない時も安心です。
環境の変化やストレスで母乳が出にくくなる人もいますので、日頃は母乳100%のママも数日分の粉ミルクは用意しておく方が良いでしょう。
まだおむつが取れていないお子さんがいる場合は、赤ちゃんと同様におしりふきと使用済みおむつを一時的に保管できるファスナー付き袋や消臭機能付きのゴミ袋なども必要です。
トイレトレーニングが終わったお子さんでも、避難所のトイレは混雑することがありますので、折りたたみ式の携帯トイレがあると安心ですね。
おしりふきはもともと全身使えるものがほとんどです。身体の汗や汚れを拭き取るのにも重宝するので少し多めに持っておくのがおすすめです。
まだ上手に話せない年齢のお子さんは、万が一はぐれた時のために服や靴の内側など目立たないところに名前と連絡先を書いておきましょう。
持病や食物アレルギーのあるお子さんのために、アレルギーの有無などを記入できるリストバンドも市販されています。あらかじめ記入して持ち出し袋に入れておくことをおすすめします。
停電のとき、ロウソクではヨチヨチ歩きのお子さんが倒したり触ったりしないか心配ですよね。懐中電灯やスマホのライトの上に水を入れたペットボトルを置く「ペットボトルランタン」なら、うっかり倒しても消えたり火事になったりするおそれがないので、ぜひ覚えておいてください。
お子さんが小学生くらいになると、災害時でも状況を理解して行動できるようになりますが、やはりいつもと違った環境・雰囲気に大きなストレスを感じています。
避難所での緊張やストレスを和らげるような絵本や漫画・音の出にくい遊び道具などを持っていくのがおすすめ。
普段はスマホやゲーム機があれば静かに過ごせるお子さんも、避難所では充電が十分できないことも多いので、トランプやオセロなど電源なしで遊べるおもちゃがあると良いですね。
子どもの好きなおやつも欠かせません。避難所で配られるおやつが好みでなかったり、おやつの配布自体なかったりする可能性もありますが、子どもにとっておやつは心と身体に欠かせない栄養だからです。アレルギーのあるお子さんにはアレルギー対応のおやつを用意しておくと安心です。
最後に、災害時には避難所で女性や子供が性被害に遭う事件も起きています。トイレなどにいく際は周囲のご家族と協力して数人で行動するほか、大きな音の出るホイッスルを首にかけておくと防犯に役立ちます。
地震や台風は「十分備えをしたものの何ごともなかった」というのが一番です。日々の買い物のついでなどに上記の持ち物を少しずつ揃え、万が一の時も家族みんなが安全に過ごせるようにしておきたいですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
子供たちが人間関係を身につける過程で、ケンカやトラブルはつきものです。
でも、中には事あるごとに「○○ちゃんが押した~」「弟がおもちゃ返してくれない」と大人に報告しに来る子がいますよね。 もちろん本当に大人の手助けが必要なこと...続きを読む
最近はあまり聞かなくなった「胎教(たいきょう)」という言葉。
今回は、「いま妊娠中だけど胎教ってどんなものなのか分からない」という人、「特になにもしていないけどいったい何に気をつければいいの?」と疑問な人へ、胎教の意味や具...続きを読む
小学校や塾の宿題をなかなかやり始めない、やっと広げたものの気が散ってばかりで終わらない…
そんなお子さんへおすすめの声かけや対処方法を、5つの理由に分けてそれぞれ紹介します。 理由1:取りかかるのに時間がかかる やり出せばそれなりに進...続きを読む
「つわり」は多くの妊婦さんが辛い思いをする症状で、統計によると、66.8%の妊婦さんが何らかのつわりの症状を経験しています。
「つわり」は多くの妊婦さんが辛い思いをする症状で、統計によると、66.8%の妊婦さんが何らかのつわりの症状を経験しています。 妊娠中は、赤ちゃんに会えるの...続きを読む