小さいお子さんがいるママやパパ。成長とともにできることが増えてうれしい反面、いたずらでびっくりすることもありますよね。
ちょっと目を離した隙に、お子さんが壁や家具などにクレヨンなどで落書きをしてしまってさあ大変……!という経験はありませんか?
子供の好奇心や表現はできるだけ抑えつけずに発揮させてあげたいですが、壁や家具などに跡が残るのは避けたいもの。
そこで、子どもが落書きしてしまう心理や、できるだけ叱らずにのびのびとお絵かきをさせてあげられる方法をお伝えします。
小さい子にとって、お絵かきと落書きの区別は難しいもの。年齢や発達の段階ごとに、どのような心理で落書きしてしまうのか解説します。
赤ちゃんを卒業し、日々いろいろなことができるようになる1歳児。まわりの人がやることを観察し、模倣(マネ)することで成長していきます。
保育園で年上の子がお絵かきするのを見たり、ママやパパが書類を書いているのを真似て、クレヨンなどを見つけたら自分も描いてみますが、スケッチブックと家の壁や床など、絵を描いてもいい場所といけない場所の区別は当然つきません。
その結果、ちょっと目を離すと壁が落書きだらけ…という事態になってしまうことも。
成長するにつれて、だんだんとマルや四角・人の顔などが描けるようになってくるため、おもしろいのでいくつも描いてしまう子もいます。
「ここは描いちゃダメよ」と伝えれば理解はできますが、この年齢では楽しくなってくると忘れてしまうことも珍しくありません。
年長さんになると、多くの子がお絵かきをしてもいい場所とそうでない場所の区別がついてきますが、絵本や自分の持ち物などにデコレーション感覚で絵を描いたり色を塗ったりすることはよくあります。
また遊んでいて楽しくなると、つい壁などに落書きしてしまう子もいるかもしれません。まだまだ完全な自制は難しいと思っておいた方が良いですね。
一方、話せば十分わかる年齢になったはずなのに、最近また困った行動をするようになった……という場合、きょうだいが生まれたり幼稚園に入園したりと環境が変わったためにストレスを感じている可能性もあります。
思い当たるときは、落書きそのものを叱るのではなく、少し時間をとって話を聞いたり、好きなことで遊んであげると少しずつ解消するかもしれません。
落書きしてしまう子は、わざと家を汚すつもりではなく、「ここに絵を描いてはいけないことが分からない」「興奮してついつい」というケースがほとんど。
絵を描く楽しさは持ち続けていてほしいので、「ダメ!」と否定するのではなく「こっちに描こうね」とスケッチブックを広げるなど、肯定的に誘導してあげたいですね。
またお子さんが小さいうちは、予防策に加え、もし落書きしてしまってもできるだけリカバリーが効くような対策がとれればベストです。
もっとも基本的な対策として、クレヨンやサインペンは使い終わったら手の届かない場所に片付けます。特に汚れが取れにくい油性マジックは必ず片付けましょう。
すべてのおもちゃを片付けるのは大変ですが、「これだけは片付ける」と決めておくと、家事が忙しく短時間そばを離れるときにも対策しやすくなります。
「上の子がいるから、毎回クレヨンを片付けていられない」というご家庭もありますよね。
その場合はせめて水で拭き取れるタイプのクレヨンや洗濯で落とせるサインペンなどを選んでおくと、必要以上に怒らずにすむかもしれません。(※壁や床・家具の素材によっては完全に落とせないことがあります)
後始末はお子さんも一緒にやるのがおすすめ。いつの間にか汚れが消えているのではなく、「きれいにするのってこんなに大変だから、ここに描くのはやめようね」と言い聞かせながら掃除すると記憶に残ります。
「ここはダメ」「それはダメ」ばかり言いたくない…でも新築の家に落書きは困る!というときは、レジャーシートなどを広げた上に大きめの模造紙や画用紙をつなげて、好きなようにお絵かきできるスペースを作るのも良いですね。
最近では各メーカーから「落書きを落としやすい壁紙」も出ていますが、さらに一歩進んで、リビングの一角に「お絵かきコーナー」として、黒板やホワイトボードを設けた家もあります。
よそのお家や施設では同じことをしないよう教える必要はありますが、誕生日には飾りつけをして年齢と身長体重を書いたボードの前で記念撮影をしたり、マグネットになっているタイプなら磁石で足し算などの知育遊びに使ったり、使い道もいろいろ。
賃貸のお宅やそこまで場所を取れない場合は、お風呂で壁に貼り付けるお絵かきシートと、せっけんで落とせるクレヨンのセットも市販されています。
お子さんがルールを守ることはもちろん大切ですが、できるだけ余計に叱る回数が減るよう、のびのびお絵かきができる工夫も取り入れていきたいですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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