夜勤中の看護師って何をしていると思いますか?
患者さんが寝ているからやることないんじゃない?看護師も夜は寝ているのでは?
と思われる方もいるのではないでしょうか。
もし、看護師の知り合いがいたらそれは絶対に禁句です。
夜勤では消灯後の巡室のみならず、消灯までの間・点灯後から日勤までの間をバタバタと駆け回っています。
そこで今回は、患者さんには見せない夜勤看護師のあるあるをお伝えしていきます!
看護師は消灯後に休憩時間に入ります。
休憩時間をいかに安全に落ち着いて過ごせるかは、患者さんが消灯とともに寝てくださるかどうかです。
消灯後も、
など様々ですが、全員の対応が困難なこともあります。
消灯とともに寝てもらえるかが勝負なのです。
消灯後はナースステーションのみでナースコールの音楽が流れるようになっています。
夜間は対応できるスタッフが少なくナースコールが鳴りやまない時もあるのです。
そのため、ナースコールがBGMのように鳴り続けていることも・・。
コール対応が終わった!座って記録をしよう!
と思った矢先のナースコールもよくあります。
消灯したら病棟全体が静まる。というわけではないのです。
夜勤では超多忙な時と、とっても静かな時の差が極端です。
全く記録が書けないときもありますが、静かすぎて眠くなることもあります。
少しでも眠気に勝つために出番となるのがコーヒーです。
もしかしたら夜間に出会った看護師は、カフェインを摂取して眠い目をこすって働いているかもしれません。
夜勤では食事の時間をまとめて取ることができません。
そんな時に役立つのが片手間で食べれるお菓子です。
お菓子は糖分補給にもなり、小腹も満たされます。
なかには、一口サイズのチョコレートや片手で食べられるプロテインバーなどで凌いでいるスタッフも。
休憩室にもお菓子が常に置いてある部署もあるようです。
これは全国のどの看護師に聞いても全員がうなずくような事です。
「落ち着いていますね」と言った瞬間、
など、なぜかわかりませんが急に忙しくなることがあるのです。
落ち着いていると思っても口に出さないのが暗黙の了解とされています。
薄暗い病棟のなか、怖いのは幽霊でも、鏡に映る自分の顔でもなく患者さんです。
実際にあったのは、患者さんが部屋のカーテンの下から頭を出してコケていたことです。
コケて動けなくなっていましたが、幸い大事には至らなかったので安心しました。
患者さんが安全であることの方が何よりも一番です。
ご高齢の患者さんや、普段の生活が夜型の患者さんでは昼夜逆転している方もいます。
巡室したら毎回起きているか「今起きました」と言わんばかりに目が覚めているのです。
「眠れないですか?」と聞くと「今何時?」とよく聞かれます。
時間を伝えると、まだ夜なの!?と驚かれることは多々あるのです。
大きな物音がすると、看護師はイヤな予感がします。
それは、患者さんが転んだのではないかと思うからです。
転けて頭を打つと脳出血を起こしたり、
骨折する患者さんもいます。
夜間は暗くて周りが見えにくく転けてしまう患者さんもいるのです。
大きな物音がしたら、患者さんが無事か猛ダッシュで確認しに行きます。
夜勤が終了したら、頑張った自分にご褒美をあげたくなります。
しかし、疲労のあまりお財布のひもが緩みがちに。
買う予定でなかったお財布を買ってしまったり、
お腹がすいていて、自分では食べれないくらいのドーナッツを買ってしまったり、、、。
夜勤明けの買い物は正常な判断ができないことが多いので要注意です。
夜勤は、日勤の2倍の患者さんを受け持ち、普段寝ている時間帯に働くので体力の消耗が激しいです。
そのため、夜勤終わりにはマクドナルドのように味が濃く、美味しくてお腹も満たされる高カロリーの食事が食べたくなります。
食後の罪悪感は置いといて、エネルギーチャージがしたくなるのです。
座ったら最後、全身の疲れがどっと出てきて動く気力もでません。
それが分かっているので、帰っても座ることなく家事や入浴、育児を済ませてしまうという人もいます。
少しでも休むモードに入ると何もできずに一日寝てしまうこともあります。
帰ってからの過ごし方が、翌日の休みや次の勤務の準備にも繋がってくるのです。
夜勤明けに病棟からかかってくる電話は、好きな人から急にかかってくる電話ほど気持ちが焦るものです。
実際は、朝の処置物品の処理や、点滴管理、血糖測定値の入力忘れなど様々な理由で電話がかかってきます。
もう一度仕事のことを考えなければと思うと、一気に目が覚めるのです。
いかがだったでしょうか。
今回は看護師の夜勤あるあるをお伝えしました。
普段は見えない夜勤看護師のリアルが垣間見えたと思います。
少しでも楽しみながら読んでいただけたら幸いです。
はじめまして。 消化器内科で病棟看護師として働いているまゆと申します。 看護師3年目となり、病院以外の場所で社会貢献できるような発信をしていきたいと思い執筆を始めました。 皆様に看護師のことを知って頂いたり、医療に興味を持っていただけるような記事を作成していきたいと思っております。 よろしくお願いいたします!