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いそがばまわれでゆっくり歩む、無農薬・無化学肥料栽培と、枝豆の収穫祭

いそがばまわれでゆっくり歩む、無農薬・無化学肥料栽培と、枝豆の収穫祭

2022.12.08

広島市内から少し離れた住宅地に、その畑はあります。秋になると、太陽をたっぷりあびたサツマイモ、ジャガイモ、エダマメの葉が、緑のじゅうたんのようになりました。
収穫シーズンの到来です!!

夫が無農薬栽培の畑を本格的に始めてから3年目。いまでは、秋の物価高がもろに直撃した、我が家の家計を助けてくれる頼もしい存在になりました。

育ちざかりの三兄弟をかかえているので、何よりも大切なのは「食べ物」。こんな時代だからこそ、輸入に頼らず、自給率を少しでも上げることは、家族の命を支えることになるのだと、痛感しています。

この記事を読んでくださっている、あなたにも、種をまく第一歩を踏み出してもらいたい。そして、それは「今すぐできる」ことを知っていただきたいという思いで、私たちの畑のあゆみを書いていきます。

  • 無農薬栽培をはじめたきっかけ
  • 土づくり
  • 枝豆の収穫祭

これらについて、順番にお話していきますね。はじめに言っておきますが、私たち夫婦は、プロの農家ではありません!ド素人が手探りで畑をつくってきました。畑って、誰にでもできるんです。難しい話はありませんので、気軽に読んでもらえたら嬉しいです。

夫が無農薬栽培をはじめたきっかけ

祖父母の家の庭は、かなり広々としていました。それほど手入れをしていないので、土は固く、荒地でも生えると言われるスギナ(つくしが育った草)がたくさん生えていました。

学生時代のサークル活動の一環で、畑作業をやっており、農薬や農業のことにも興味を持っていた夫は、「ここに畑を作ろう」と、言い出しました。

そこに住んでいるのは祖父だけなので、世話は、週末に出向いてやらなければいけません。なので、毎日世話をしなくてすむ、サツマイモやジャガイモ、タマネギから植えてみることにしました。

無農薬・無化学肥料栽培って何?いそがばまわれの土づくり

そもそも、「無農薬・無化学肥料栽培って、なんぞや?」という心の声が聞こえてきそうなので、整理しておきます。

  • 無農薬とは、農薬を使わないこと
  • 無化学肥料栽培とは、化学肥料を使わないこと

対象的に、スーパーで売られている一般的な野菜は、農薬や化学肥料を使用していることが多いです。
私たちも風邪を引いたら薬を飲みますよね?〇〇ウイルスの予防接種だってします。野菜も同じで、元気できれいに育つために、薬を使うんです。それが、「農薬」です。こうやって聞くと、悪い感じはしませんよね。

しかし、害虫や雑草をなくすために農薬が使われた野菜を食べ続けて、本当に安心なのかな?という疑問もわきます。さらに、畑をとりまく環境にすむ生き物たちにもダメージを与える問題点があります。

そしてもうひとつ「化学肥料」について。

  • 即効性がある
  • 野菜が簡単に大きく育つ

そんな魔法のような化学肥料。しかし、私たちの畑には使いません。

なぜかというと、化学肥料を使い続けると土が疲弊してしまい、何年も安定して育つ、強くて健康な野菜を作ることができないからです。

いわゆる「有機質肥料」を使うことで、微生物の力をかりて、何年もかけて土の中の環境を自然の力で整えるのです。

「急がば回れ」という気持ちで、じっくり育てた土で作った野菜は、腐りにくく長持ちする、良い味に育ってくれると感じています。まさに、手塩にかけた箱入り娘のように。

農薬・化学肥料使用の野菜を否定しているわけではありません。「自分がつくるのなら、農薬や化学肥料は使わず、自然のまま栽培したい」という単純な理由から、無農薬・無化学肥料栽培をしているのです。

枝豆の収穫祭

今年初めて挑戦した枝豆が実ったので、待ちに待った収穫へ行ってきました。枝豆は水を必要とする作物なので、祖父が毎日世話をしてくれていました。

植えてみたのは、黒枝豆。買うとけっこう高級ですよね。

緑色に、ぷるんと実ったら収穫の合図!!

収穫はとても簡単、スポンッと引っこ抜くだけです。
農薬は使用していないので、マメ類が大好きなカメムシもついています・・・!触らないように気をつけて・・・。

子どもたちが「うんとこしょ」と運んでいきます。

枝豆の収穫はタイミングが命。抜いてから放置していると鮮度が落ちるので、その日食べる分だけ抜きます。家庭菜園だからこそできることです!
しかし、収穫しないで放っておいたら、それはそれで固くなる・・・。収穫のタイミングが一番難しい野菜だなと感じました。

そもそも、枝豆が育ちきった最終形態が「大豆」だってご存じでしたか?案外、知られていないんですよね。つまり、黒枝豆を放置しておけば、おせち料理に使う「黒豆」になるのです。

今回も、収穫したはいいけれど、そのまま放置していた枝豆が黒豆に変身しておりました・・・。緑色だったのが、数日で赤や黒色になってしまいました。固くて食べられない。

なので、収穫したらなるべくすぐに枝から切って、さらに端を切り落とし、塩ゆでするべきです!!ですが、こんなにたくさん枝から切るのは「実にめんどくさい!!」ということが分かりました。枝豆は、植えすぎ注意です・・・。

「今すぐスーパーの冷凍枝豆を買いたい!!」と半泣きになりながら、枝から大量の枝豆を引っこぬきました。

ですが、とれたてのゆで枝豆のお味は、ほんのり甘く、何ともいえない旨味が口いっぱいにひろがります。ビールを片手に、苦労が報われる瞬間なのでありました。

次回は、柿の収穫のお話です。お楽しみに!

この記事のライター

レモン

広島市在住の30代主婦。幼稚園から小学生までの3人の男の子のママ。夫の無農薬栽培の畑も手伝っています。 大学では環境問題を学びました。自然が大好きで、子どもの山歩きサークル歴5年。キャンプや釣りも始めたので、毎週のように子どもたちと山・川・海をハシゴする超アクティブ派!! 子育て中のママ目線の記事を書いていきたいです。

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