最近は健康ブームでデトックスが流行しています。ファスティングやサウナ、岩盤浴など物理的に体をデトックスする方法がメジャーですが今回はココロからのデトックスができるとウワサの「坐禅体験」をご紹介したいと思います。
今回坐禅体験をしたお寺は臨済宗建仁寺派「神勝寺 禅と庭のミュージアム」さんです。
こちらのお寺では、1泊2日で禅修行が体験できたり(現在はコロナの為お休み中です)、半日の体験、坐禅のみの体験など普段の生活では体験できない貴重な経験ができます。
私が体験させていただいた「坐禅」をご紹介します!和尚様より、坐禅とは何か坐禅の作法をご説明頂いたあと坐禅に入ります。
坐禅をさせて頂く場所は、普段寝食をする場所となる為、座布団は布団にもなるものです。
まずは、<調身>姿勢を整え、<調息>呼吸を整える。
坐禅で一番大切なのは、呼吸法の事である。と教えて頂きました。
体制も、基本的には胡坐の上で両足を組む<結跏趺坐>できなくても片足を組む<半跏趺坐>や足を乗せない<安楽座>など、「無理のない体制で取り組んで良いですよ」と仰ってくださいましたので、私は<半跏趺坐>で挑戦しました。
そして坐禅といえば、警策で肩をバシッとたたかれるイメージがあるかと思いますが、これは罰を受けているわけではなく、集中力が切れてきたときや睡魔に襲われたときに気持ちを切り替える為に、自らお願いをして受けるものです。
警策をいただくと、音は響き渡りますが、痛みはありませんでした。
全体で約1時間程度の体験ですがあっという間に終わってしまいました。
終わった後は、とても清々しい気持ちになり体の中からよどみが消えた感じがしました。
まず、始まる前に「携帯電話の電源をお切りください。マナーモードでも無音の場所では音が響きますので。せっかくの静けさの邪魔になりますので。」と和尚様に言われ、携帯電話やいろいろなデジタル機器の中で便利ではありますが普段いかに雑音が多い中で暮らしているか、ハッとさせられました。
周りの空気もとても澄んだ感じでとても静かで最近では経験できない時間を過ごせました。
次に、風車のあるお庭を見ながら雰囲気の素敵なお堂で「神勝寺うどん」を頂きました。
神勝寺の本山である建仁寺の僧堂では「四九日(しくにち)」と称して四と九のつく日の昼食に湯だめうどんを頂くそうです。普段、一切の音を立ててはいけないが、うどんに限り「ズルズル」とすする音が許されるので、雲水の皆様は楽しみにされているそうです。
手打ちのとてもしっかりとした太めの麺で噛み応えがあり、はじめての食感でとても美味しかったです。
お箸や食器にも意味があり、食べながら五観堂のスタッフの方に由来や食作法を聞くことができて面白かったです。
総門をくぐると、景色のきれいさに圧倒されます。
まず松堂で受付を済ませると含空院が右手に見えます。こちらは滋賀県の永源寺より修行僧の研鑽の場として使われていたものを移築されたそうで抹茶セットや煎茶セットを頂けるそうです。
道なり進むと広い池や、坐禅を体験できる国際禅道場や五観堂が見えてきます。五観堂から左に少し進むと
紅葉がきれいな花紅苑や弥勒菩薩を見ることができます。さらに奥へと進むと、かわいいロバの一休さんに会えます。一番奥には荘厳堂があり、こちらでは神勝寺さんが所蔵する白隠のコレクションを見ることができます。
受付けのある「松堂」のうしろから、順路に沿って行くとアートパビリオン《洸庭》があります。
普段お寺といえば、法要や初詣などでしかなかなか行くことはなかったのですが、神勝寺 禅と庭のミュージアムという通り、全体が展示物として歴史的な建物を移築され、庭の作りから建物の配置まで計算されつくした素晴らしい屋根のない博物館です。
今回、私が体験させて頂いたのは坐禅ですが、坐禅以外にも写経や禅体験などいろいろな体験もできますし、庭園や建築物を見たり、その場の空気感や静けさの中に素敵な非日常を味わいながらゆっくり流れる贅沢な時間を過ごすことができる場所でした。
きれいな空気や坐禅体験で体と心のデトックスにおすすめです。
今後、イベントの企画もあるそうでそちらもチェックしてぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
施設名 | 神勝寺 禅と庭のミュージアム |
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住所 | 〒720-0401 広島県福山市沼隈町大字上山南91 |
TEL | 084-988-1111 |
公式サイト | 臨済宗建仁寺派 神勝禅寺|広島県福山市沼隈町 (shinshoji.com) 神勝寺 禅と庭のミュージアム (szmg.jp) |
※坐禅体験はご予約が必要です。ホームページやお電話でご確認ください。
※掲載内容は情報が最新でない場合もあります。詳細に関しては各施設にお問い合わせいただきご確認いただくようお願いします。