• 総合TOP >
  • 広島の健康・子育て情報 >
  • いそがばまわれでゆっくり歩む、無農薬・無化学肥料栽培と【柿の収穫】甘くて栄養たっぷりの柿を食べつくす!!
いそがばまわれでゆっくり歩む、無農薬・無化学肥料栽培と【柿の収穫】甘くて栄養たっぷりの柿を食べつくす!!

いそがばまわれでゆっくり歩む、無農薬・無化学肥料栽培と【柿の収穫】甘くて栄養たっぷりの柿を食べつくす!!

2022.12.23

呉市にある、もうひとつの畑。家から遠く、なかなか世話ができないので、野菜ではなく木を植えています。
柿・みかん・キンカン・梅・ビワ・カリン・さくらんぼ・・・などなど。春夏秋冬、季節ごとに収穫できる果物が変わっていきます。

今回は、柿の収穫に家族で行きました。無農薬、無化学肥料で自然のままに育った柿の木について紹介します。

誕生記念樹~夫が生まれたのを記念して、祖父が植えてくれた柿の木

夫の誕生記念樹である柿の木について、そのエピソードを夫が話してくれたので、少し紹介させてください。

「今まで何も意識していなかったこの柿の木が、35年程前に植えられた、自分の誕生記念樹だと分かったのは、祖父が亡くなってからでした。
生前も、祖父の口から私に話をしてくれていたのかもしれませんが、柿や農のことに興味がなかった自分の記憶には残っていませんでした。大正生まれの祖父の夢は【農業をすること】。その夢は叶いませんでしたが、定年退職後はこの畑で農作業を楽しんでいました。

祖父の死後、この畑の手入れは親戚がしてくれていたが、今はこうして自分がこの畑で農作業を楽しむことになるとは、自分でも想像がつきませんでした。

今、祖父と話ができたら・・・どのような気持ちで誕生樹を植えてくれたのだろうか。想像するだけでも切ない気持ちになります。

今は祖父と言葉は交わせないが、柿の木の管理、自然の恵みに感謝し、家族で柿を味わうことで、どこか祖父と繋がれる、そんな気がして幸せな気分になれます。
きっと、天国の祖父は、変わらぬ畑を見て笑ってくれていることでしょう。
柿の木を管理し、また新たな子どもたちがその恩恵を受ける。私にとっては、特別な樹木です。」

と、このように語ってくれました。
四半世紀がたち、こんなにも大きく立派に育った柿の木を見ると、祖父からの愛を感じます。木を植えることで、自分がいなくなっても、子孫たちにメッセージを届けてくれるのだなぁとしみじみ感じました。

子どもが生まれたら、果物の記念樹を・・・未来を夢見た、素晴らしいプレゼントになりそうですね!

無農薬・無化学肥料で柿を育てるには?

柿の手入れに、特別なことはしていません。春から秋は、柿の木の下に生える雑草が40センチ程になったら抜いて、柿の木の下に敷く。これを繰り返し行うだけです。
雑草が、自然の堆肥になってくれるのです。

実を大きくするために、適当な間隔で実をつみとる「摘果」もしません。
畑まで通う時間をなかなか作れないからです。スーパーで売っているような大きな実にはなりませんが、食べるには十分な大きさになります。

収穫後、12月~1月頃に、お礼肥として樹木の周りに有機質肥料と、雑草を刈って1年程放置して堆肥化した雑草を、20センチ程掘って与えています。

自然のままでも育てやすいのが、柿の木の良いところですね。

10月下旬、いよいよ柿の収穫

木の上から下まで、びっしりと実がついています。まだ少し青みがかった色、黄色っぽいオレンジ色、太陽のようにまぶしい完熟のオレンジ色・・・。
収穫して置いておけば順番に熟れてゆくので、全部同じタイミングで収穫しました。

子どもたちと一緒に下の方から収穫していきます。

まずはハサミを使わずに、くるくる回しながら柿をとっていきます。

そして、ずっしりと重い大きい柿を手に入れて、思わず、そのままパクッ!!

「甘い!!」想像以上の甘さにみんなびっくり!!オレンジ色のカキは、柔らかくて皮ごと食べられます。収穫しながらのつまみ食いは、至福のひとときなのです。

次は脚立を立てて、木の上の柿を収穫していきます。不思議なことに、上にある柿の方がおいしそうなオレンジ色をしています。太陽がたくさん当たるからでしょうか。形も大きくてきれいなのです。

どうしても取りたくて、無理に手を伸ばしてしまうところですが、脚立から落ちたら大変なので、慎重に収穫していきます。

写真は3才の息子ですが、立派に脚立にのぼって収穫できます。とった柿はひとつずつ丁寧に、カゴに入れていきます。
しかし、そのうち飽きて、脚立がジャングルジム状態に・・・。

今度は、小学生の息子たち2人が、ハサミを使って切っていきます。虫食いや、小さい柿を切ると「コソッ」とにぶい音がするのですが、大きくてみずみずしい柿を切ると、「サクッ」と切れ味よく切れるようです。枝の水分量が違っているのか、音が変わるので面白い。

栄養満点の柿を毎日食べる!

たくさんの柿を収穫できたので、いつも販売している市場に売りに出そうとしましたが、「柿はみんなもらうから買いに来ない」ということで販売できず断念。

ほとんどを自家消費することに!!毎日一人2個ずつの柿を食べ続けました!
涼しくて風通しの良い場所に置いておくと、1か月ほどもつので、長く楽しめます。

  • 歯ごたえがあって固い
  • 柔らかいけれどサクッと食べられる
  • ほぼ水分でジュルジュル

この3パターンの食感を楽しみました。

飽きてきたら、牛乳と砂糖とジュルジュルの柿をハンドミキサーで混ぜ合わせ、「柿プリン」にしました。材料はそれだけなのに、冷蔵庫へ入れておくだけでプルプルになるので不思議です。

柿を一個食べれば一日分のビタミンCがとれてしまうほど、栄養たっぷり!秋になると毎日食べられるなんて、贅沢だなぁと嬉しくなります。

野菜よりも世話が少なくてすむ、木の栽培がおすすめ

もしも、管理できていない土地や畑があるなら、私たちと同じように、木を植えてみるのはいかがでしょうか?何もない土地を遊ばせておくより、季節の果物を収穫できるほうが、楽しいライフワークができておすすめです。

野菜のように、毎日水やりをしたり、耕したりしなくてよいので手間はそこまでかかりません。「桃栗三年柿八年」と言いますから、思い立ったらすぐに植える準備をしましょう!収穫できるのは、まだまだ先ですから!

この記事のライター

レモン

広島市在住の30代主婦。幼稚園から小学生までの3人の男の子のママ。夫の無農薬栽培の畑も手伝っています。 大学では環境問題を学びました。自然が大好きで、子どもの山歩きサークル歴5年。キャンプや釣りも始めたので、毎週のように子どもたちと山・川・海をハシゴする超アクティブ派!! 子育て中のママ目線の記事を書いていきたいです。

トップ