自分の歩き方を意識したことはありますか?
なかなか自分の歩いている姿を見る機会はありませんが、歩いている時に少し意識してみてください。
膝が曲がりすぎていたり、体の重心が偏っていたりしていませんか?
間違った歩き方は、体にさまざまな不調を引き起こします。
今回は、誰でも簡単に身につく正しい歩き方について紹介していきたいと思います。
間違った歩き方は、体にどのような不調を引き起こすのでしょうか?
歩く際、腰よりも膝が先に前に出ているかたは重心が低くなっています。
重心が低くなると、ふくらはぎの筋肉に負担がかかってしまい、足が太くなります。
また、内股やガニ股のように足裏の重心が偏ることで、ふくらはぎに不必要な筋肉をつけてしまうので注意してください。
足の指に力が入っておらず、ぺたぺたと歩く人は巻き爪になりやすいです。
爪には丸まっていく性質があるため、指に力が加わっていない状態が続くことで巻き爪が引き起こされます。
つま先を外側に向けて歩く癖がある方も、足の指が地面についておらず巻き爪になる場合があります。
歩く時の歩幅が狭いと、骨盤が後継し足を蹴り出す力が弱くなっているかもしれません。
この歩き方は猫背の方に多く、お尻や太ももの筋肉量が減り太りやすくなってしまいます。
靴擦れは靴だけの問題だけでなく、歩き方が悪い場合にも起こります。
歩くときの重心の偏りは、足の一部に負荷が集中し靴擦れが起きてしまいます。
靴裏のすり減りが偏っている方は、重心が偏った状態で歩いているので注意してください。
日本人の8割はO脚だと言われています。
O脚の原因は、重心が外側へ偏っていることです。
また歩幅が狭かったり、ちょっとした段差で躓きやすかったりする方はO脚の可能性があります。
浮き指とは、立ったり歩いたりする際に、足の指が床に接地していない状態のことです。
指先に力を入れて踏ん張ることで、バランスの取れた姿勢をキープすることができます。
浮き指を放置すると、以下のような症状が現れます。
浮き指は、意識して改善することもできます。
歩いている際、後ろの足に重心を残すように意識してみてください。
後ろの足に重心を残そうとすれば、自然と足の指に力を加えようとします。
歩いている際に意識しにくい方は、まずは浮き指のトレーニングを行うのもオススメです。
床に敷いたタオルを、足の指の力でたぐり寄せる動作を繰り返します。
またはインソールを使用することで、浮き指の予防・改善する方法もあります。
正しい歩き方をマスターする前に、浮き指を改善していきましょう。
ここでは、推奨されている正しい歩き方のポイントを紹介します。
先述した「浮き指」の状態では、大腿四頭筋と呼ばれる、ももの前の筋肉ばかりが鍛えられてしまいます。
足指を意識して、地面をしっかり蹴り上げましょう。
踵やつま先で着地すると、瞬間的にかなりの負荷がかかり、膝の痛みや肩こりを引き起こしてしまいます。
同時着地を意識して、足裏の三点に重力を分散させてください。
脚はおへその下からまっすぐに伸びているイメージで歩くことで、ふくらはぎに余計な力が入りにくくなります。
膝を曲げたままだったり、反らし過ぎたりする歩き方は、膝への負担が多くなります。
また浮き指と同様に、ももの前の筋肉が過度に鍛えられてしまうので注意してください。
脚に全体重をかけた歩き方では、脚への負担が多くなります。
上半身は上半身で支えるイメージで歩くようにしましょう。
体の軸を意識すると、自然と負担の無い歩き方ができるようになります。
正しい歩き方をマスターすることで、膝痛や腰痛などの不調を解消でるなどメリットも多くあります。
日常生活の中だけでも歩き方を意識するのも良いですが、せっかくなら歩くための時間を作ることもオススメです。
まずは2~3日に1度くらいのペースで、20~30分程歩いてみてください。
歩くことは脂肪燃焼効果だけでなく、呼吸を意識することでリラックス効果も得ることができます。
毎日繰り返すことだからこそ、正しい歩き方をマスターして、健康的な体を手に入れましょう。
本業では約10年間、病院での理学療法士業務を経験し、現在はデイサービスで機能訓練指導員として働いています。 プライベートでは、小学2年生と3歳の兄弟の子育てに日々奮闘しながら、ライターとしても活躍中です。