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『食材には季節があります』 あなたは食材を見て、お料理を食べて、季節を感じることができますか?

『食材には季節があります』 あなたは食材を見て、お料理を食べて、季節を感じることができますか?

2023.05.09

昔は、その季節にはその季節にしか食べることができないものが沢山ありました。
私は子供のころ大病をして、「もう助からないかもしれない」とお医者様に言われたそうです。熱にうなされながらスイカが食べたいと言うので皆で探し回ったけど、どこにもなかったという事でした。

どの季節だったのか覚えていませんが、今なら大抵のものは買うことができます。

私は海のある所で育ったので、春になるといろいろな貝料理が楽しみでした。今は手に入らないような貝がいろいろありました。山ではつくし、わらび、たけのこと順繰りに季節の移り変わりを知り、子供心にも「ああ春が来たんだなぁ」と感じたものでした。今回はそんな食材を使ってみました。
(材料は特記がないかぎり2人分です)

前回:「調理する時間がない!」でもおいしくてバランスの良いササッとメニュー

POINT

  • 季節を感じる食材、旬の食材を使ってみる。
  • 使う調理器具は少なく、省けるものは省いて、手間や洗い物を減らす。
  • だしを取ったりしなくても、調味料は適当でも可。(料理の特徴だけ押さえておけば良し)

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

さくら鯛ときのこの蒸し物

真鯛は春にはきれいな桜色になるので、さくら鯛と呼びます。鯛がなければ鰆でも良い。鰆も瀬戸内海では春が旬です。その他、鮭や鱈などでも良いです。アルミ箔に包んで蒸すだけの簡単調理です。

  • さくら鯛 2切れ
  • 白菜 1枚
  • シメジ・エノキタケ 各1/2パック
    (シイタケ、マイタケなどどんなキノコでも可)
  • 白ネギ 20㎝
  • ショウガの千切り1かけ分
  • 酒 大さじ2・塩少々
  • ポン酢しょう油 適宜
  1. 鯛はウロコや身側をきれいに洗い流して、塩少々と酒大さじ1を振っておく。
  2. 白菜は縦半分に切り、2~3cm幅に切り、シメジ、エノキは石づきを切って、小房にほぐしておく。
  3. 白ネギは5㎝長さに切りそろえ、縦に包丁を入れておく。
  4. ショウガは針ショウガに切っておく。

  5. 25cm×30cmのアルミホイルを2枚用意し、広げたアルミ箔の中央に白菜、鯛1切れ、キノコ、白ネギ、針ショウガをそれぞれ半量ずつ順に載せて、酒大さじ1/2づつ振りかけ、アルミ箔の上下を合わせて閉じ、右、左の口を閉じる。
  6. 蒸気の上がった蒸し器に並べて入れ、20~25分蒸せば出来上がりです。
  7. ポン酢しょう油などを少量かけて召し上がれ。
魚の切り身には塩を振らなくても、新鮮な魚なら酒を振るだけで十分おいしく食べられます。
もう少し時短を考えるなら、皿の上に魚の切り身、白菜、キノコ、白ネギ、おろしたショウガをふりかけて皿ごとラップをして電子レンジでチンする方法もあります。

厚揚げと和風野菜の煮もの

根菜類をいろいろ揃えるのは大変です。生のものにはかないませんが、冷凍食品を一袋ストックしておくと便利です。

  • 冷凍の和風野菜 1袋(少し多いですが、厚揚げと一緒に残して弁当や朝食などの一品に)
  • 厚揚げ 小4個
  • だし入りしょう油 大さじ1(使用量を確認して控えめに)
  • 酒 大さじ2
  1. 小鍋に冷凍の和風野菜を入れ、かぶるくらいの水を加えて火にかけます。
  2. 厚揚げはざるに入れて、熱湯を廻しかけて油抜きをしておきます。
  3. 煮立ってきたら弱火にし、だししょう油、酒を加えて、2の厚揚げを入れて落し蓋をして煮ます。
  4. タケノコなどが硬いが、サトイモなどは直ぐに軟らかくなるので気を付けて火を止めましょう。
  5. 冷ます間に味が入りなじんでくるので、味が薄いかなくらいでちょうどいい。
冷凍野菜は炒り鳥などにする場合は全部を半分位に切ったり、インゲンなどは残しておいて、後から加えるときれいな緑が映えます。生のキノコなどを足しても良いでしょう。

貝汁

昔はどこのお店にもアサリがありましたが、今はシジミはあってもアサリは無いことがあります。
中国産のアサリしか無かったので、小粒なハマグリのような山口産のしおふき貝を買いました。

  • しおふき貝 1パック
  • 中味噌 大さじ1
  1. 貝は2%位(海水の半分くらい)の塩水につけて砂をはかせます。(塩水が飛ぶのでボウルに入れた塩水入りの貝は新聞紙などで蓋をしておきます)貝は水につけて、殻ごとかき混ぜてよく洗います。
  2. 小鍋に水2カップを入れ、殻ごとの貝を入れて火にかけます。
  3. 沸騰して貝の口が開いてきたら、アクをていねいに取って味噌を溶き入れて火を止めます。
  4. 椀に盛り付けて、あれば青ネギや三つ葉を載せて勧めます。
貝は生の時、口が開いたまま触っても閉まらないもの、また火を通しても口が開かないものは取り除いて捨てましょう。また、あまり長く煮ると身が硬くなってしまいます。

おきゅうと

この時期、ワカメなどと同じように魚屋さんに売っています。ところてんより海藻が濃いという感じがしますが、これはえごのりという海藻を干して乾燥したものを煮つめて固めたものです。福岡の名産のようです。瀬戸内海では子供のころ、いぎす豆腐というおきゅうとより透明感のない、大豆の粉を混ぜて作る寒天状のものを法事などでよく食べました。どうも愛媛県の郷土料理のようです。どちらも酢味噌などで食べます。

火曜日の献立

豚肉と大豆の豆乳煮

10年位前から「大豆を食べましょう」と大豆料理をいろいろ作っていました。
糖質を控えたフランス料理を考えていた時に見つけた豆乳煮です。
大豆と豆乳とダブルで大豆製品を摂取できます。

  • 豚肉ロースしゃぶしゃぶ用 160g(3等分くらいに切って、塩、コショウをしておく)
  • 蒸し煮大豆 100g
  • 豆乳 200ml
  • 白ワイン 大さじ4
  • ニンニクとショウガのみじん切り 各小さじ1
  • バター 20g(無塩)
  • 塩、コショウ少々
  • パセリ(飾り用)
  1. フライパンに大豆、豆乳、白ワイン、水1カップ、ニンニクとショウガのみじん切り、バター20gを一度に入れて中火にかけます。

  2. 1が沸騰してきたら、塩、コショウをしておいた豚肉を広げるようにして、その上に並べて入れます。
  3. 豚肉が白くなって煮えたら全体をくるっと混ぜ、味をみて足りないようなら塩、コショウで味を調えて器に盛り付け、パセリを飾ってできあがり。
日本人は古来かなりの部分のたんぱく質を大豆から摂っていたと思われますが、最近では食事でたんぱく質源としての大豆の役割が減っているように思われます。大豆は「畑の肉」と呼ばれ、良質のたんぱく質を含む栄養価の高い食材です。骨を強化する働きのあるカルシウムや女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするイソフラボンが多く含まれています。また貧血予防に鉄の存在も豊富です。その他カリウムや食物繊維、ビタミンB群など健康維持に役立つ栄養素が多く含まれています。

ホウレン草とサーモンのサラダ

  • ホウレン草 1 /2把
  • 新タマネギ 1/4玉(薄くスライスして水にさらしておく)
  • サーモン刺身用 8切れ(分量は適宜)
  • (ドレッシング用)
    オリーブオイル・蜂蜜、ワインビネガー各大さじ1・塩、コショウ少々
  1. ホウレン草は硬めに茹でておき4㎝長さに切りそろえておきます。
  2. 茹でたホウレン草と水切りしたタマネギをドレッシングで和えます。
  3. 皿にサーモンを並べ、2の和えたホウレン草とタマネギを載せて盛り付けます。
  4. 食べるときに全体を混ぜていただきます。
サーモンは魚臭くないので、若い人にも一番人気の魚ですが、昔から塩鮭にされていた鮭と生で食べている紅鮭とは全く違う種類です。古来から食べられている鮭は秋が旬ですが、紅鮭は6月~8月が旬になります。疲労回復や貧血予防に効果的なビタミンB群や、ビタミンⅮ、赤い色素であるアスタキサンチンなども含まれています。

ミョウガとトマトのピクルス

  • ミョウガ 3個
  • プチトマト 10個
  • (ピクルス漬け液)
    酢(好みのもので良い)1カップ・冷ました白湯1/2カップ・砂糖大さじ2・塩小さじ1・ローリエ・タイム・ローズマリー(ハーブは好みで、ミョウガの香りがあるのでなくても良い)
  1. ミョウガはよく洗って、縦3等分に切る。プチトマトは洗ってヘタを取っておく。
  2. ピクルス液を作って瓶に用意したら、1を漬け込む。
  3. 1日漬けたら食べられます。ショウガの薄切りなどをいっしょに漬け込んでも良いです。
早く食べたかったので、少し酢が多めですが、酸っぱいのが苦手な人は酢を水と同量で良いです。
どうしても漬物離れできない人は食塩摂取を減らすために、キュウリやダイコン、ニンジンで試してみてください。ハーブは無理に使わなくても良いです。

水曜日の献立

あんかけ焼きそば

焼きそばは手軽なメニューの一つで、誰でも簡単に作れて失敗のないものです。ソースの香ばしさが食欲をそそります。でも時にはソースのない焼きそばはいかがですか?野菜が多くて満足感があります。

  • 焼きそば用中華そば2玉 (ほぐしておく)
  • 豚肉薄切り(少し脂肪の多い方がおいしいでしょう)160g(あらかじめ塩、コショウをしておきます)
  • タマネギ1/2玉
  • キャベツ3枚
  • シイタケ3個
  • サラダ油 大さじ1と1/2
  • (あん用調味料)
    水1カップ・鶏がらスープ(スープの素小さじ2、砂糖小さじ1/2)・片栗粉 大さじ1/2

  1. 中華麺はフライパンに油大さじ1を引いて全体に広げて、両面をフライ返しで押し付けるようにして色がつくくらいこんがり焼き、皿に盛り付けておきます。
  2. 豚肉、タマネギ、キャベツ、シイタケは大きめに切っておく。
  3. フライパンに油大さじ1/2を引いて火にかけ、中火の強めで豚肉から入れてやや白くなってきたら、野菜を加えて一気に炒めます。硬いぐらいで、あん用の調味料を廻しかけて、火を少し弱めてかき混ぜながら全体にとろみをつけます。味が薄いようならコショウを加えてピリッとさせます。
  4. 皿のそばが冷めていたら電子レンジで温めて、3のあんをかけて出来上がりです。
焼きそばなどは何となくソースを絞り出して調味していませんか?塩分をかなり気にしている私もいちいち計っているわけではありません。ソース類は大さじ1でおよそ1gの塩分があります。野菜を入れたらその分しっかりソースを絞りたくなります。インスタントの焼きそばは5g位の食塩量です。たまには優しい味の焼きそばもおいしいですよ。

モヤシの和え物

モヤシは最近少し値上がりしていますが、以前より種類も多くいろいろな料理のカサ増しにも重宝します。モヤシは水耕栽培なのできれいだから洗わなくて良いと書いてあることがありますが、その水は殺菌処理をしているわけではないので、大腸菌などが付着しています。流水で洗ったほうが良いでしょう。

  • モヤシ 1袋(大きい袋なら1/2量)
  • ニンジン 20g(スライサーで細い千切りにしておく)※包丁より断面がごそごそして味が染みやすい
  • ショウガ 1/2かけ(皮をこそげて針千本に切って水に放しておく)※ごく細い千切り
  • 調味料
    しょう油、酢各大さじ1/2・砂糖小さじ1/2・ゴマ油小さじ1/3程度
  1. モヤシは流水で洗って、1分半くらい電子レンジで加熱します。(モヤシの太さで加減します)
  2. モヤシ、ニンジン、ショウガを合わせて調味料をかけて混ぜ合わせ、小鉢に盛り付けます。
『モヤシのよう』という比喩を使うと、力がなくてカサだけ多くてひょろりとした役立たないイメージです。もちろんカサも重要な役割ですが、実はビタミンB群やミネラルも含まれていて、さらに不溶性食物繊維が多くて大腸のお掃除にはとても良い役目をします。私は野菜が足りないなと思ったらモヤシを電子レンジで加熱して少量の調味料をかけてむしゃむしゃ食べることにしています。

イチゴ

イチゴは江戸時代にオランダから入ってきたようです。昔は路地で4月の終わりか5月ごろに収穫されていた気がしますが、クリスマスケーキの影響かどんどん早くハウスで栽培されるようになって、本来の季節にはほとんど売られていない気がします。私のベランダでは白い花びらが散って奥の方に緑の実(実は花托が発達したもの)が顔を出しています。今年は例年より季節が早く過ぎているようです。
ビタミンⅭやカリウムが含まれます。

木曜日の献立

ナスと鶏肉のなべしぎ

この時期に売っているナスは『秋ナスは嫁に食わすな』の秋ナスと違って、本来のしっかりとしたうま味も少ないですがアクも少ないので手軽に料理できます。軟らかくて生でもおいしいですが、味噌との相性が良いのでしぎ焼きをはじめ、麻婆ナス、茹でて酢味噌和え等々色々使えます。

  • ナス小2本
  • ピーマン2個(緑でも赤でも可)
  • タマネギ1/2玉
  • チンゲン菜1株
  • 鶏モモ肉 160g(一口大に切って酒を振っておく)
  • 油大さじ1
  • 鶏ガラスープ(湯100㏄、鶏ガラスープの素小さじ1)
  • 調味料
    赤味噌、砂糖各大さじ1
  1. ナスは一口大の乱切りにして、水に放しておきます。(夏や秋口のナスは硬いので薄めの小口切りが良いかもしれません)
  2. ピーマンは半分に切って種を除き一口大に切り、タマネギはくし形に切って芯を切りとりばらしておきます。チンゲン菜は根っこの方から株を縦6等分に切り分け、横半分に切っておきます。
  3. フライパンに油をひいて、鶏モモ肉を中火で両面しっかり焼きます。
  4. いったん鶏肉を取り出しておき、鶏肉の油の中にチンゲン菜の葉の部分以外の2の野菜を入れて炒めます。
  5. 野菜がしんなりしてきたら、鶏肉とチンゲン菜の葉の部分を入れて、みそを鶏ガラスープで溶いて加え混ぜ、強火で水けを飛ばして出来上がりです。
味噌は発酵食品です。大豆を主原料に、米、麦、豆などの麹と塩を加えて発酵させたものです。味噌の中でも米で作るものが全体の80%位を占めています。この中でも甘い味噌の西京味噌(白みそ)や信州みそ、赤く色がついている赤味噌などがあり、大豆と麦麹で作られる麦みそは少し甘味があり味噌汁にはおいしい味噌です。又、名古屋などで食べられる豆味噌は色が濃くて濃厚な味噌です。それぞれの特徴を知ったうえで上手に使いましょう。

長イモの梅和え

長イモは銀杏イモや大和イモ、自然薯と呼ばれるイモ類と比べてぬめりが少なく水分が多いため、とろろ芋より酢の物や煮物に使われることが多い。

  • 長イモ5㎝
  • カニ蒲鉾2本
  • 梅干し1個分(種を除いて潰しておく)
  • 調味料
    酢大さじ1、砂糖小さじ1と1/2、潰した梅の半量を混ぜておく
  1. 長イモは皮をむいて5㎝長さの拍子切りにし、水大さじ1/2,酢小さじ1(分量外)を合わせたものをまぶしておく。(食感を楽しむために5㎜角よりやや大きい程度の太さ)
  2. カニ蒲鉾はほぐしておく。
  3. 長イモは水を切り、小鉢に盛りカニ蒲鉾と残りの梅を盛り付けて、合わせた調味料を回しかける。
水分が多いので他の粘り気の強いイモと比べるとカロリーも低くて、ぬめり成分以外にもジアスターゼやアミラーゼも多く含んでいるため、生食してもでんぷんが消化されます。

豆苗と干しエビのスープ

豆苗は必要な分だけ切り取って使えばまた伸びてくるので、青みが必要な時重宝します。

  • 豆苗一握り(5㎝くらいの長さで切り取る)
  • 干しエビ大さじ1
  • 調味料
    鶏ガラスープの素小さじ1/2 コショウ少々(好みで)
  1. 小鍋に水1カップと1/2量を入れて火にかけて鶏ガラスープの素を加えて煮立ったら、洗った豆苗と干しエビを加えます。
  2. 再度煮立ってきたら、すぐに火を止めます。
  3. 豆苗と小エビをすくって盛り付けます。干しエビの旨味で敢えてしょう油などはいらない気がします。
豆苗はもともと中国野菜でえんどうのつる先10cmほどの若芽を収穫して食べるものでした。今一般的なものは水耕栽培でカイワレ大根のようにしてパックして売られていますが、元々は収穫時期も限られ、若芽のみを使うことから中華料理の高級食材だったようです。2000年ころからスーパーマーケットなどでいつでも見られるようになってきた気がします。安価でビタミンが豊富です。2回は確実に収穫できますので、もっと使ってみましょう。

金曜日の献立

スペアリブと新ジャガイモの蒸し煮

新ジャガイモの季節です。春先に新ジャガとして売られているものは小ぶりで皮も薄いことから皮ごと調理してみましょう。

  • 豚肉スペアリブ6個(塩(控えめに)、ブラックペッパーをすり込んでおく)
  • 新ジャガイモ(小さいもの8個)
  • ニンジン1本
  • 生シイタケ小5~6個
  • シメジ1パック
  • 油大さじ1
  • 水カップ1と白ワイン100㏄
  • ハーブ類(ローリエ、タイム、ローズマリー、パセリの茎など)
  1. 新ジャガはよく洗って、皮ごと使います。大きさによって2~3個に切り、ニンジンは1~1.5cm厚さの輪切りにします。生シイタケは一口で食べられる大きさに切り、しめじは石づきを切りほぐしておきます。
  2. 大きめの両手つきの厚手の鍋に油を入れて火にかけ、スペアリブを並べて中火の強で焼き付けます。
  3. 先に焼き付けることで、肉のうまみを閉じ込めることができます。
  4. この上にジャガイモ、ニンジン、キノコの順に載せて上にハーブを散らしておきます。
  5. 火を中火にし水1カップと白ワインを入れてふたをして蒸し煮にします。
  6. ぐつぐつと蒸気が上がってきたら少し弱火にして、上下を大きく混ぜて水気が無くなったら足しながら30分程度蒸します。
  7. 30分経ったらジャガイモを箸などで刺してみて煮えていたら、全体をもう一度大きく混ぜて火を止めます。味を足さなくても肉のうまみと野菜の甘味で十分においしく出来上がります。
  8. ハーブごとどっさり器に盛り付けます。
骨付きの豚のスペアリブはバーベキュー用で焼き肉用などに小さめにカットして売っています。これは腹の部分のバラ肉なので脂肪と赤身肉が3層になっているため、3枚肉とも呼ばれている部分です。脂肪が多いので長時間煮てもパサパサになりにくく、美味しく仕上がります。

春キャベツとツナのサラダ

春キャベツはこの時期ならではの葉も軟らかく、巻きもゆるめで生食に適したキャベツです。

  • 春キャベツ2~3枚
  • ツナ缶 1缶(70g)油漬けのもの
  • レモン1/2個
  • コショウ(あればブラックペッパーやピンクペッパーの粗挽きがおしゃれでおいしい)
  1. 春キャベツは葉先は手でちぎって、厚いところは大きめに切っておく。
  2. 皿にキャベツの厚いところを上にして、ラップをして電子レンジで1分。少ししんなりさせる。
  3. ボウルにレモン汁を絞り、ツナ缶は汁ごと混ぜておく。
  4. 3の中にキャベツを入れてまぜてコショウで味を調えて出来上がり。塩がなくても十分おいしい。
ツナ缶は一時マグロの水銀が問題になりましたが、毎日多量に食べ続けるわけではないので水銀中毒などと言う心配はいりません。又、水煮の汁や油漬けの油を捨てる方も多いでしょうが、エネルギー量を気にするのであれば捨てたほうが良いですが、油にDHAやAPEという体に良い魚油が解け出ていますので、ぜひ使ってください。

コーヒープディング

カラメルも作らない、容器も移し替えない超手抜きプリンです。

  • 卵大1個
  • 牛乳150㏄
  • インスタントコーヒー小さじ1
  • 砂糖大さじ1
  1. 卵は割りほぐして、牛乳、砂糖、インスタントコーヒーと混ぜて漉しておく。
  2. 浅めの鍋に、プリンを作る容器の1/3位までが浸かるくらいの湯を沸かしてアルミ箔で蓋をして火にかけます。鍋に蓋をして、あまりボコボコ容器が動くようなら火を弱めにし、30分ほど湯せんします。
  3. つまようじか竹串で中央を刺して、液体が付いてこないようなら出来上がりです。蒸した容器ごと勧めます。
市販のように甘いプリンは砂糖の量がとても多くなるので、たんぱく質補給用のプリンなので甘さ控えめです。カラメルも驚くほどたくさんの砂糖を使うことになります。

土曜日の献立

タケノコご飯

私の家には裏山があったので、春になるとそろそろタケノコは出ていないか?
山椒の芽は出ていないか? 覗きに行ったものです。
春になったしるしにどうしても1回はタケノコご飯を作りたくなります。

  • 白米2合
  • タケノコの水煮1/3本
    (根の部分は煮物用に、穂先も柔らか過ぎるので和え物用にして2/3より上の部分を使います)
  • 鶏モモ肉(細切れに切る)
  • 調味料
    だししょう油大さじ1、酒大さじ2
  • 木の芽 数枚
  1. 白米は洗って炊飯器に入れておく。
  2. タケノコはよく洗って、食感を残すために大きめに切り、鶏肉はタケノコの邪魔にならないように小さめに切って、分量以外の酒を振りかけておきます。
  3. 小鍋にカップ2杯の水を入れて、2のタケノコと鶏肉を入れて火にかけ、だししょう油と酒を入れて煮ます。
  4. ボウルにザルを重ねて3を鍋ごとうつして、煮汁だけを炊飯器の米の中へ入れます。
  5. 炊飯器の目盛りを見て、いつもの水加減になるよう水を足します。

  6. 4でザルで水けを切った具材を炊飯器の中へ入れて、、混ぜずにそのままスイッチを入れて炊きます。
  7. 炊きあがったら、タケノコがつぶれないようにざっくり混ぜて、茶碗によそって木の芽を飾ります。
タケノコはイネ科の植物で、竹の幼茎です。竹は稲のような花を咲かせます。3月~5月が旬です。タケノコは大きくなったものや掘ってから日が経ったものはえぐみがあります。一般的には皮が湿っているような堀たての小ぶりのものを選んで、2/3位皮をむいて、ぬかを入れた水で茹でたものを使います。保存はぬかをよく洗い流し、水を変えながら冷蔵庫で数日保存します。

海老フライ

ご馳走らしいエビフライが作りたくて、頭が付いたエビを買ってみました。

  • 尾頭付きの大きめのエビ(ブラックタイガーやバナペイエビ)4尾
  • 塩、コショウ少々、白ワイン少々
  • 卵1個、小麦粉、パン粉
  • 揚げ油
  • レモンのくし切り2個
  • ブロッコリー、プチトマト適宜
  1. エビはエビを背を丸めるように持って、背ワタをつまようじの先で取り除き、頭と尾を残して、皮をむいてサッと洗い、腹の部分を2~3か所切り込みを入れ、長いひげと尾の先を包丁で切り落とし尾の水けを包丁でしごくようにし、白ワイン少々を振りかけて塩コショウをしておく。
  2. 卵は割り、よくかき混ぜてほぐしておく。
  3. エビは頭と尾以外に小麦粉、卵液、パン粉の順にまぶして、170℃位の油で2~3分かけて丁寧に揚げる。
  4. ブロッコリーは電子レンジで4房なら1分位かけて、プチトマトは洗って皿に盛ったエビに添える。
  5. レモンを添えて勧める。
無頭エビは余程しっかり腹の部分に切り込みを入れないと丸まって小さくなってしまいます。又エビやカキなども材料に水けがついていると衣が付きにくく、はがれやすくなるのでしっかり水けをふき取ってから衣をつけるのがコツです。長く揚げ過ぎても硬くなって身が縮んでしまいます。

たまご蒸し

  • 卵1個
  • だししょう油小さじ½
  • カニ蒲鉾2本(半分に切っておく)
  • セリ 数本(3㎝くらいに切っておく)お浸し用から取り分けておく。
  1. 卵は1個とフライに使って残りそうな量を取り分けておき、固める器2個に卵と水を入れてみて、足りない量分の水にだししょう油を加えて卵液と混ぜておく。
  2. 器にカニ蒲鉾、セリを入れ、卵液を注ぐ。ラップをして蒸気の上がった蒸し器に入れて蒸す。10分位で蒸しあがります。爪楊枝で真ん中を刺して濡れていなければ出来上がり。
子供が小さい頃、1品足りないと思ったら大鉢に濃いめの卵液とハムやシイタケ、茹でたホウレン草を入れて蒸して、皆ですくって取り分けて食べました。真ん中が中々固まらなくて、30分位蒸しました。
茶わん蒸しのような中身でなくても、何でも楽しめると思います。

セリのお浸し

  • セリ 1把
  • だし醤油小さじ1/3
  1. セリはよく洗って、根元を輪ゴムなどで結んで根元から熱湯に入れて、色が変わったら素早く冷水に取ります。
  2. 水を絞って、3cm長さに切ってだし醤油少量で和えて、小鉢に盛ります。
セリは春の七草の一つです。田舎では小川の辺や田んぼのあぜ道に生えていました。12月~4月が旬です。

今回のメニューはいかがでしたか?  春を十分に感じていただけましたか?
季節感が少なくなった現代ですが、それでもやはり日本は季節を感じることができる素敵な国です。
四季折々の移り変わりを食べ物で感じられるって幸せですね。
さぁ、次回はどんなものを作ってみましょうか?

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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