手づくり品には、既製品にはない魅力があります。
例えば、マルシェやハンドメイド市で売られている素敵な雑貨や化粧品は、一点ものだったり、良質なのにお得だったりしますよね。
また、自宅で作る場合にも、クオリティーとしてはお店で販売するほどではなくても、あれこれと手づくりしてみる時間は、心を豊かにしてくれます。
材料も自分で選べるので、安心して使える点もメリットですね。
今回は、みかんの皮を使った台所洗剤と、身近な材料(スギナ)で淹れるお茶を紹介します。
手づくりといえば、手間や時間がかかるイメージがあると思いますが、今回紹介するのはどちらもお手軽です。
体験レポートとして皆さんに共有しますので、よかったら試してみてくださいね。
みかんの皮で作った洗剤は、油汚れの掃除や消臭などに利用することができます。
みかんにはリモネンという精油成分が含まれており、このリモネンが、油を吸着してくれるのです。
意外なほど汚れ落ちが良く、掃除の後もコーティング力のあるペクチンという成分が、掃除後の状態を保ってくれます。
みかんの洗剤の作り方は二つあり、一つは、さっと煮だしてその液を使うやり方です。
この液はあまり日持ちがしないようですが、今回紹介する方法なら、1年くらい保存可能な洗剤が作れますよ。
みかんの皮は、果肉よりも栄養価が高いと言われます。
例えば、ポリフェノールの一種であるヘスペリジンは、果肉の84倍も含まれているのです。
これは、漢方薬として使用される陳皮の主な成分でもあります。
陳皮は、血管を健全に保つのに役立つそうです。
出来た洗剤を、早速使ってみることに。
今回は、汚れの蓄積が気になっていたレンジ庫内を磨いてみます。
拭いていると、キュッキュッと音がして、これがコーティング力があるペクチンの力なのだなと感じられます。
また、洗剤を吹き付けた時には、一瞬、みかんの香りが漂います。
ちょっとアロマな気分も味わえるお掃除タイムです。
やっぱり結構汚れていました。
シンプルな材料で出来た洗剤ですが、割と使えるなという印象です。
ただ、色移りが気になる場所に使うのは避けた方がいいかもしれません。
みかんの皮を干すときに使える道具を三つ紹介します。
ネット状の囲いがついたかごで、吊り下げが可能。
形は、四角いタイプと丸いタイプがあり、3段あってたっぷり干せるものもあります。
私が使っているのは、100円ショップなどでも見かける、丸型の干しかごです。
数年前に梅干しを作った際にも使いましたが、ネットの囲いがあるので、虫やほこりが付いてしまう心配をあまりせずに済みました。
※スギナ茶のところで、私が使っている干しかごの写真を掲載しますね。
こちらも、丸いタイプと四角いタイプがあります。
干しかごの用途は限られますが、竹籠なら、お蕎麦をのせたり、野菜を入れておいたり、使い方のバリエーションが広がります。
水切れがいいのも特徴で、水分が多い食材を干す時には向いているかもしれません。
汚れがあまりなければ、濡れ布きんでさっと拭き、しっかり乾かして風通しのいい場所に収納しましょう。
金網製で、しっかりとしていることが特徴です。
ビニール製の干しかごだと、強い風が吹いた時などに傾いてしまうこともあります。
しかし、金網製なら、多少の風が吹いても影響は少ないでしょう。
フライパンのような取っ手が付いた、丸いタイプのものもあります。
春、畑や庭では、つくしの後にスギナが育ってきます。
スギナには、利尿作用や抗酸化作用、抗炎症作用があるそうです。
雑草として嫌煙されがちですが、実は栄養たっぷりの野草茶を作れるのです。
わたしも普段は、刈り取って捨ててしまうのですが、初めて味わってみることにしました。
※注意:妊娠中の方や心臓や腎臓にご病気がある方は飲まない方がいいと言われていますので、ご注意下さいね。
※黄色い花は、スギナの花ではありません。
スギナに含まれる栄養素は、ナトリウムやカルシウムなどです。
それらによって、自律神経を整える効果があると言われています。(※個人差があります)
香ばしい香りで、優しい味です。
子どもの頃、火であぶった笹の葉で笹茶を作り、みんなで飲んだことがあるのですが、その味に似ているなと思いました。
苦みやクセはないので、良かったら飲んでみて下さいね。
紅茶やハーブティーが好きな方なら、お店で可愛いカップを見つけるとワクワクしますよね。私は、紅茶やハーブティーも好きですが、コーヒー好きでたっぷり飲みたい派なので、日ごろはマグカップを愛用しています。
たまに、お茶の色まで楽しみたいときには、KINTOの耐熱ガラスカップを使用。
このカップは、二重の構造になっており、保温性のほか保冷性もあって、冷たい飲み物はもちろんアイスクリームを入れるなどして楽しむこともできます。
スギナ茶は、優しい金色でした。
お茶の時間は、心の余裕を取り戻せる時間ですね。
日々を忙しく過ごしていると、食事も家事も、なるべく時短で済ませたいですよね。
手づくりなんてしてる暇ないし、とつい諦めがちになることもあると思います。
私も毎日忙しい上に、恥ずかしながら不器用ですし料理上手とも言えません。
しかしそんな私でも、これなら出来そう!と思ったのが、今回ご紹介した、みかんの洗剤とスギナのお茶です。
作ってみると、びっくりするくらい簡単でした。そしてコスパもいい!
洗剤は、結構使えそうですし、お茶はほっとする味でクセになります。
みかんの皮やスギナを干す時は、重ならないように広げ、カビがこないように時々チェックしてくださいね。
しっかりと乾いたら、好きな時に洗剤を作ったり、お茶にして飲むことができます。
節約したい時にもおすすめですよ。
幼い頃から書くことや本が好きで、関西の編集プロダクションに勤務し、情報誌の編集に携わる。その後、創作活動を続けながら、介護福祉士を取得し、障害福祉の分野で約10年働く。現在はWEBライターとして、これまでの経験を活かし、福祉関連の記事や趣味である家庭菜園や手作り、飲食店の取材記事、You Tube動画の台本執筆などを執筆中。