近年、夏がなかなか終わりません。昔はお盆を過ぎてしばらくしたらヒグラシが『カナカナカナ』と鳴きだして、『もうすぐ秋が来るんだなあ』と思い、時折スウッと吹く風も秋の訪れを感じさせたものです。最近では暑い夏が長くていつまで続くのか・・・・・と待ち遠しいです。もう少し頑張ってこの夏を乗り切りましょう。火を使う時間を少なくして、体力を温存できるメニューを考えてみました。
(材料は特記がない限り2人分です)
前回:蒸し暑い季節にぴったりのメニュー。冷蔵庫の残り野菜を使い切りましょう!
ゴーヤ(にがうり)は沖縄や九州南部でしか食べられていなかったが、今や全国に普及しています。濃い緑色でイボイボがしっかりしたもの、重みのあるものを選んだ方が良い。
発酵食品の水キムチは、少し多めに作っておくとサラダ代わりに数日食べることができます。材料は作りやすい分量として記載しています。
とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いので、購入したらすぐ調理しましょう。甘くておいしいです。
鮭と言えばムニエルかバター焼きかというくらい定番メニューですが、皮までパリッとおいしく食べるためには火加減が大事です。
95%以上が水分で、丸ごと涼しい所におけば冬まで持つという意味らしいが、現代の気候ではとても無理でしょうね。
海藻のてんぐさを煮溶かして固めたもので、夏になると店に並びます。奈良時代からすでに食べられていたようです。
徳川家康はなすが好物だったとか。なすは全国各地にいろいろ栽培されて、100種類にもなるそうです。
昨今は生で食べられる魚がとても高いですが、カツオのたたきとマグロでもキハダマグロやメバチマグロなどは価格が安定しています。ちょっと生臭いと感じたら、ショウガやニンニクでアレンジ。
ピーマンは唐辛子の仲間ですが、昔のピーマンより改良されたものが色々出てきて、随分癖が少なくなっているように思います。
最近ではトマトは一年中ありますが、やはり旬である夏のトマトがおいしいです。たくさん買った日は生食だけでなく、炒め物やスープなども作ってみてください。
きゅうりは中国から伝来し、「黄瓜」の名で呼ばれ黄色く完熟してから食べていたようです。
子供の頃、かぼちゃの煮物の中に残り物の素麺といりこが混ざり合って、とてもおいしくて夏になると一度は作りたくなるメニューです。カボチャも素麺も炭水化物でお腹がいっぱいになりますが。
立秋から数えて15日目が『処暑』と言い、こよみの上ではそろそろ秋の気配がしてくるころです。しかし現実はまだまだ残暑が厳しく食事がおろそかになりがちです。意識してしっかり食べましょう。
そうめんは小麦粉を塩と水、油でこねて機械で帯状に切ったものと棒状にしてよりをかけながら細く引き伸ばした「手延べめん」があります。乾麺1束50gで、1人前は2束くらいでしょう。
豚のバラ肉は肉と脂肪が層状になっている腹の部分で、脂肪のうまみが煮込み料理に適しています。
「秋なすは嫁に食わすな」は姑による嫁いびりなのか、養生訓に「なすは多食すれば必ず腹痛下痢す。女人はよく子宮を傷ふ」とあるように嫁の体を案じた思いやりの言葉かもしれません。
油は空気、日光、不純物により変敗するので使用後は熱いうちに漉して、冷暗所に保存します。油は最初は植物性のものを揚げ、その後は肉や魚を揚げるように上手に使いまわしましょう。
今年の夏はきゅうりが高いのでもったいない気がしますが、生食だけでなく炒め物にしてもおいしく食べられます。
郷土料理です。宮崎だけではなく、九州、山形、埼玉と3つの地域で冷や汁が食べられていたそうです。
物価高をひしひしと感じます。お刺身のカルパッチョのつもりがあまりにも高くて、マグロで済ませてしまいました。似たような材料でもカレー粉からケチャップに変えたり、切り方を変えたりするだけで目新しい感じがします。次回は少しだけ秋の気配がするお料理で、上手に繰り回して、できるだけ廃棄するものを減らして、しかも簡単に作れる料理を考えたいと思います。品数を増やさないのも楽に準備をする方法かしらと考えたりしています。