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夏を乗り切るためのらくらくメニュー

夏を乗り切るためのらくらくメニュー

2023.09.08

近年、夏がなかなか終わりません。昔はお盆を過ぎてしばらくしたらヒグラシが『カナカナカナ』と鳴きだして、『もうすぐ秋が来るんだなあ』と思い、時折スウッと吹く風も秋の訪れを感じさせたものです。最近では暑い夏が長くていつまで続くのか・・・・・と待ち遠しいです。もう少し頑張ってこの夏を乗り切りましょう。火を使う時間を少なくして、体力を温存できるメニューを考えてみました。
(材料は特記がない限り2人分です)

前回:蒸し暑い季節にぴったりのメニュー。冷蔵庫の残り野菜を使い切りましょう!

POINT

  • 秋が来るのを感じさせる食材で、体力を落とさないメニュー。
  • 調理工程は少なく、省けることは省いて、短時間で調理を済ませましょう。
  • できるだけ調味料は単純に。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

ゴーヤカレー

ゴーヤ(にがうり)は沖縄や九州南部でしか食べられていなかったが、今や全国に普及しています。濃い緑色でイボイボがしっかりしたもの、重みのあるものを選んだ方が良い。

  • 豚肉角切り 150g
  • ゴーヤ 1/2本
  • 玉ねぎ 1/2個
  • なす 1本
  • 赤パプリカ 1/2個
  • 調味料:カレールー2皿分、コンソメ1/2個
  • ココナッツミルク 100㏄(なければ牛乳)
  • 水 1カップ
  • サラダ油 大さじ1/2
  1. ゴーヤは縦半分に切ってスプーンでワタと種を取り、1㎝位の厚さに切っておく。
  2. 玉ねぎは2㎝幅のくし形、なすとパプリカは乱切り西、なすは5分位水にさらしてあく抜きをする。
  3. 鍋を火にかけ、油をひき豚肉を炒め、パプリカ以外の野菜を加えて一緒に炒め、水、コンソメを加えて煮る。
  4. 沸騰してきたら、ココナッツミルク、パプリカを加えて煮る。
  5. 野菜が煮えてきたらカレールーを加えて仕上げる。
ゴーヤはしっかりワタと種をこそげ取っておくと苦みが少ない。また、塩もみすると苦みが和らぐ。

水キムチ

発酵食品の水キムチは、少し多めに作っておくとサラダ代わりに数日食べることができます。材料は作りやすい分量として記載しています。

  • 漬ける野菜
    (きゅうり1本、大根5㎝、にんじん1/2本、玉ねぎ1/2個、パプリカ1/2個、ミョウガ2個、りんご1/2個)合わせて500g程度の量
  • 漬け汁
    ・米のとぎ汁 2回目のとぎ汁+水で3カップ
    ・甘酒(米粒がないもの)大さじ2
    ・昆布 10cm
    ・唐辛子(種を除く) 2本
    ・ニンニク(半分に切る)1片
    ・レモンの薄切り 4枚
    ・塩 小さじ1/2

  1. 鍋に米のとぎ汁、甘酒、昆布、塩、唐辛子、ニンニク、レモンを加えて中火にかけ、煮立ったら火を止めて粗熱を取る。
  2. 漬ける野菜は、きゅうり、大根、にんじんは厚めの輪切りや半月に切り、玉ねぎはくし形、パプリカは細切り、ミョウガは縦に4等分、りんごはくし形に切って5㎜幅にスライスしておく。
  3. 漬け汁を瓶に入れて、2の野菜を加えてラップをして半日から1日常温に置きます。
  4. 小さな泡が出てきたら瓶のふたをして冷蔵庫で保存しましょう。
  5. 小さめな容器で、いろいろな野菜を試してみると良いでしょう。雑誌で見て早速試したレシピです。
夏野菜が少しづつ野菜室にたまってきたら、季節に関係なく一年中応用できるレシピだと思います。忙しい朝も酸味のある野菜と、レンジで加熱したササミを合わせるとおいしいサラダになります。

コーヒー寒天

  • 水 2カップ
  • 砂糖 70g
  • 粉寒天 1本(4g)
  • インスタントコーヒー 10g
  • 生クリーム 適量(好みで砂糖を加える)
  1. 鍋に水と粉寒天を入れてかき混ぜながら火にかけ、沸騰してきたら弱火にして2分ほど煮溶かす。
  2. 1に、インスタントコーヒー、砂糖を加えてよくかき混ぜて火を止める。
  3. かき混ぜながら粗熱が取れたら、小さいバットに流して水と氷を入れたバットで冷やす。
  4. 固まったら、さいの目に切り器に盛り付けて、泡立てた生クリームを飾ります。
寒天はテングサという海藻を乾燥させてたものを煮溶かして、これを凝固させ、凍結、解凍を繰り返して脱水したもので、材料はところてんと同じものです。加工の仕方によって、角寒天、糸寒天、粉寒天がありますが、粉寒天が粉末状で凝固力が強く扱いやすい。

火曜日の献立

とうもろこしご飯(炊き込みやすい分量にしています)

とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いので、購入したらすぐ調理しましょう。甘くておいしいです。

  • 米 2合
  • とうもろこし 1/2本
  • 調味料:酒大さじ1、塩小さじ1
  • 水 2カップ
  1. 米は研いで炊飯器に入れて、水2カップと酒大さじ1を入れておく。
  2. とうもろこしは皮をむいて半分に切ったものを、平らな面を下にして立てて、芯に沿って包丁を上から下にずらしながら実を切り落とします。
  3. 炊飯器に塩小さじ1を加えて軽く混ぜて、2のとうもろこしを加えて炊飯する。
とうもろこしはイネ科の植物で、世界三大穀物の一つ。世界では粉にして薄く焼いたり、粥やパンにしたりと主食になっています。日本でも米が十分に供給できない時は、米や麦と同じように炊き込んで食べられていました。もっとも今のように甘いとうもろこしではありません。

鮭のムニエル

鮭と言えばムニエルかバター焼きかというくらい定番メニューですが、皮までパリッとおいしく食べるためには火加減が大事です。

  • 生鮭(切り身) 2切れ
  • 調味料:塩、コショウ 各少々
  • サラダ油 小さじ1
  • 小麦粉 適量
  • バター 大さじ1
  • 白ワイン 大さじ1
  • 付け合わせの野菜(千切り野菜のソテー)
    サヤインゲン、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、パプリカ、キノコなどの残り野菜を適量
  • サラダ油 小さじ1
  • 調味料:塩、コショウ各適量
  1. 鮭は水気をふき、両面に塩、コショウをして5分ほどおく。その際にまた水気が出たらペーパータオルで押さえて拭いておく。
  2. フライパンにサラダ油を熱して、バターも加える。鮭に小麦粉を手早くまぶして、皮目を下にして並べ入れて焼く。中火より強いとバターが焦げるので、中火の弱で焼く。
  3. 裏返して、フライパンを揺すりながら白ワインを流し入れて2~3分焼く。
  4. 付け合わせの野菜はあらかじめ5㎝位の細切りにしておき、サラダ油少々で炒め、軽く塩コショウをしておきます。
ムニエルをカリッと仕上げるには、サラダ油にバターを加えてコクを出し、焦げやすいので中火以下にして焼き過ぎないようにしましょう。又、小麦粉は焼く直前にまぶして、余分な粉を落として焼きましょう。

冬瓜(とうがん)の中華風スープ

95%以上が水分で、丸ごと涼しい所におけば冬まで持つという意味らしいが、現代の気候ではとても無理でしょうね。

  • 冬瓜 150g
  • 豚薄切り肉 2枚
  • チンゲン菜 1株
  • ニンニク 1かけ
  • ネギ 10㎝
  • 湯 1カップ
  • 調味料:中華スープの素大さじ1/2、塩少々、しょう油小さじ1、酒大さじ1
  • ごま油 大さじ1/2
  1. 冬瓜は種とワタを包丁で切り取って、厚めに皮をむき3~4㎝角に切っておく。
  2. 鍋に水を入れて、冬瓜を入れて沸騰してから5~6分煮てざるに上げておきます。
  3. 豚肉は2~3㎝に切り、チンゲン菜は葉と茎の部分に分け、茎は縦6等分に切って葉はざく切りにします。ネギは小口切りにしておく。
  4. 鍋にごま油を熱して、ニンニクと豚肉を入れて炒め、酒を回しかけたら水と中華スープ、しょう油を加えてから冬瓜を入れて煮る。
  5. 沸騰したら、アクを取りチンゲン菜の茎を加えて7~8分煮ます。
  6. 味を見て、足りないようなら塩で調整してチンゲン菜の葉を入れて、色が変われば火を止める。
  7. 最後に小口切りのネギを散らして器に取り分けます。
冬瓜は7月~9月が旬。カリウムとビタミンⅭが多いのでカリウムはむくみの予防や解消、ビタミンⅭは風邪の予防や疲労回復に役立ちそうです。切り売りされていることが多いので、切り口がみずみずしく、種がしっかり詰まっているものを選びましょう。

ところてん

海藻のてんぐさを煮溶かして固めたもので、夏になると店に並びます。奈良時代からすでに食べられていたようです。

  • ところてん 300g(1人分150g位が適量)
  • 酢じょうゆ 適量(添付の調味料)
  • かつお節やゴマ 適量
  • 好みで練りからし
  1. ところてんのパックはざるに空けて、流水で流して水を切っておく。
  2. 涼しそうな器に盛り付けて酢じょうゆをかけ、かつお節やゴマ、練がらしを添える。
てんぐさは日本各地の沿岸で、4月~10月に採れます。40年位前に母から届いた荷物にてんぐさの乾燥したものが入っていたのを覚えています。調味料の塩分が気になりますが、食物繊維が豊富です。

水曜日の献立

麻婆なす

徳川家康はなすが好物だったとか。なすは全国各地にいろいろ栽培されて、100種類にもなるそうです。

  • なす 2本
  • 豚ひき肉 150g
  • ニンニク 1かけ
  • ショウガ 1かけ
  • ネギ 1/2本
  • サラダ油 大さじ1
  • 調味料
    豆板醤小さじ1、酒大さじ1、鶏がらスープの素小さじ1、オイスターソース、しょう油各大さじ1/2
  • 片栗粉 大さじ1/2
  1. ニンニク、ショウガ、ネギはみじん切りにする。
  2. なすはヘタを取って、縦6等分にして、4~5cmの長さに切る。
  3. フライパンに油小さじ2を熱しなすを炒め、色が変わってきたら取り出しておく。
  4. 小さじ1の油を入れて、ニンニク、ショウガを炒めて香りがしてきたら豆板醤と豚肉を入れてほぐしながら炒める。肉に焼き色がついてきたら酒と水1カップを加えて沸騰してきたら3のなすをフライパンに戻す。鶏ガラスープの素、オイスターソース、しょう油を加えて煮る。
  5. なすがしんなりしたら片栗粉を大さじ1の水で溶いて、全体に回し入れてとろみをつける。
  6. 最後にネギのみじん切りを散らします。
なすは油と相性が良いので炒めるとおいしい。丸ごと焼いて皮をむき、かつお節とショウガを添えてしょう油やポン酢で食べる焼きナスもシンプルでおいしい。ナスはインド原産なのでカレー料理にもとても良く合います。

マグロのサラダ

昨今は生で食べられる魚がとても高いですが、カツオのたたきとマグロでもキハダマグロやメバチマグロなどは価格が安定しています。ちょっと生臭いと感じたら、ショウガやニンニクでアレンジ。

  • マグロ 150g
  • みょうが 1個
  • きゅうり 1/3本
  • カイワレ 1/2パック
  • 新ショウガのスライス2枚
  • かけ汁
    ニンニク1かけ、ゴマ油小さじ1、砂糖小さじ1、しょう油大さじ1、スダチ2個
  1. マグロは1㎝幅くらいに切る。みょうが、きゅうり、新ショウガはそれぞれ千切りにして、カイワレと一緒に水に放して、ざるに上げておく。
  2. ニンニクをすりおろし、かけ汁の材料とスダチ1個分を絞り、一緒に混ぜ合わせておく。
  3. 皿にマグロを並べ、その上に千切りの野菜をのせ、スダチを半分に切って添える。食べる直前にかけ汁をかけていただきます。
マグロは外洋性の回遊魚で、高速で泳ぐ大型魚です。縄文時代から食べられており、戦前までは大衆魚で、主に赤身の部分が好まれたようです。脂身は腐敗しやすいので加工用でしたが、冷凍技術の進歩と生活の洋風化で味覚が変化し、1960年以降生食用として珍重されています。

ピーマンのナムル

ピーマンは唐辛子の仲間ですが、昔のピーマンより改良されたものが色々出てきて、随分癖が少なくなっているように思います。

  • ピーマン(大) 1個
  • 塩 一つまみ
  • 調味料
    ニンニクすりおろし少々(カツオ用を少し)、煎りゴマ小さじ1、ゴマ油小さじ1/2
  1. ピーマンは種とワタを取って、縦1㎝幅くらいに切りそろえる。
  2. 1のピーマンは耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで1分位加熱する。
  3. 調味料を混ぜ合わせて、熱いうちに2を入れて混ぜ合わせます。
ピーマンはビタミンⅭやビタミンAが豊富です。赤ピーマンは緑のピーマンが完熟したもので栄養価も高くなります。皮膚や粘膜、肌荒れ予防効果があるようです。冷凍保存は不向きですから、ビニール袋や新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。1つ傷むと、次々移ります。

木曜日の献立

トマトと卵の炒めもの

最近ではトマトは一年中ありますが、やはり旬である夏のトマトがおいしいです。たくさん買った日は生食だけでなく、炒め物やスープなども作ってみてください。

  • トマト 1個
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 卵 2個
  • ゴマ油 大さじ1
  • 調味料
    オイスターソース 大さじ1/2、塩、コショウ少々
  1. トマトはヘタを取ってくし形に切る。玉ねぎもくし形に切る。
  2. 卵は塩少々を加えて、溶きほぐしておく。
  3. フライパンにごま油大さじ1/2を熱し、卵を流し入れて大きく混ぜながら炒めて硬くならないうちに取り出しておく。
  4. 再度フライパンに大さじ1/2のゴマ油を熱して、玉ねぎを加えて炒めやや透き通ってきたらトマトを加え、手早く炒める。全体に油が回って、トマトが温まったら調味料を加えて調味し、3の卵を加えてひと混ぜして火を止めます。
トマトは江戸時代に日本に伝来したということですが、私が子供の頃はまだ食べる人は少なくて、今よりもっと種はズルズルしていたし、青臭い感じでした。トマトのリコピンは抗酸化作用があり免疫力を上げますし、ビタミンⅭやAは皮膚や粘膜にも有効です。

タコときゅうりの酢の物

きゅうりは中国から伝来し、「黄瓜」の名で呼ばれ黄色く完熟してから食べていたようです。

  • きゅうり 1本
  • 茹でタコ 100g
  • 調味料
    酢大さじ1、砂糖大さじ1/2、しょう油小さじ1/2
  1. きゅうりは1~2㎜の小口切りにし、ボウルに水1カップ、塩ひとつまみを入れた中に5~6分漬けておく。きゅうりはしんなりしたら水けを絞っておきます。
  2. タコは包丁を少し斜めにして、薄く切る。
  3. 調味料を混ぜて合わせ酢を作る。
  4. 器にきゅうりとタコを盛り付け、3の合わせ酢を回しかける。
きゅうりから水分が出ると水っぽくなるので、塩水につけて絞ると水分が抜けやすくなります。直接塩をかけると塩けが取れにくく塩辛くなってしまいます。

カボチャとそうめんの煮もの

子供の頃、かぼちゃの煮物の中に残り物の素麺といりこが混ざり合って、とてもおいしくて夏になると一度は作りたくなるメニューです。カボチャも素麺も炭水化物でお腹がいっぱいになりますが。

  • かぼちゃ 200g
  • サラダ油 小さじ1
  • 水 1~1と1/2カップ
  • 調味料
    砂糖大さじ1と1/2、しょう油大さじ1
  • 茹でたそうめん 100g(好みで量を加減)
  • いりこ 一つまみ
  1. かぼちゃはスプーンで種とワタをこそげとる。
  2. 皮が硬くて切りにくい時はラップをして、2分位電子レンジで加熱して3~4㎝角に切る。
  3. 鍋に油をひいて、かぼちゃを入れ、全体に油が回ったらかぼちゃが隠れる位の水を加え、皮が下になる様に並べ直します。
  4. 煮立ったら中火にして、頭とはらわたを取ったイリコを加えて5分ほど煮てから砂糖、しょうゆの順に加えて火を弱めて途中でかぼちゃをひっくり返して、そうめんを加えて落し蓋をして10分くらい煮る。
  5. 汁気が無くなってきたら、煮えたか確かめて火を止めます。
かぼちゃは皮の部分を下にして、重ならないように大きめの鍋で煮ると崩れにくい。かぼちゃは丸ごとだと1ヶ月以上持つが、切ってある場合は種とワタを取って、ラップで包めば1週間は持つ。冷凍する時は使う大きさに切り密封の袋に入れて保存し、加熱する場合は凍ったまま調理すると良い。

金曜日の献立

立秋から数えて15日目が『処暑』と言い、こよみの上ではそろそろ秋の気配がしてくるころです。しかし現実はまだまだ残暑が厳しく食事がおろそかになりがちです。意識してしっかり食べましょう。

五目そうめん

そうめんは小麦粉を塩と水、油でこねて機械で帯状に切ったものと棒状にしてよりをかけながら細く引き伸ばした「手延べめん」があります。乾麺1束50gで、1人前は2束くらいでしょう。

  • 玉ねぎ 1/2玉
  • にんじん 5㎝
  • しめじ 1/4パック
  • 伏見とうがらし2個
  • 油揚げ 1/3枚
  • ゴマ油 大さじ1/2
  • たれ
    コチジャン大さじ2、しょう油大さじ1、砂糖大さじ1、ゴマ油大さじ1/2、水大さじ2
  • そうめん4束(たっぷりの湯で茹でて、流水でしっかりもみ洗いしてざるに取っておく)
  • 糸切り唐辛子 適量
  1. 玉ねぎとにんじんは細切り、しめじは細く割いておく。油揚げはざっと熱湯をかけて5㎜幅くらいに切っておく。
  2. たれの調味料はよく混ぜておく。
  3. フライパンにゴマ油を熱して、1の野菜と油揚げを炒めておきます。
  4. そうめんを器に盛り付け、炒めた野菜をのせてたれを回しかけ、糸切り唐辛子を飾ります。
五目そうめんは薄焼き卵、しいたけの甘煮、カニ蒲鉾かハム、きゅうり、トマトの五目で、レモン汁とオリーブ油、だし汁、塩、砂糖のレモンだれでさっぱり食べるのもおいしい。

豚肉の角煮

豚のバラ肉は肉と脂肪が層状になっている腹の部分で、脂肪のうまみが煮込み料理に適しています。

  • 豚バラブロック肉 250g
  • 卵 2個
  • 調味料
    ニンニク1片、ショウガ皮ごと一かけ、八角(粉)少々、ウーロン茶500ml、みりん、酒各大さじ3、しょう油大さじ2
  1. 豚肉は幅3センチに切ります。ニンニクは薄切り、ショウガは皮ごと千切りにする。
  2. ウーロン茶の茶葉があれば濃い目に煮だしておく。卵は茹でて殻をむいておきます。
  3. フライパンを中火で熱して、豚肉を色がつくくらい全面を転がしながら焼き付ける。
  4. 豚肉を鍋に移し調味料を入れて火にかけ、沸いてきたらウーロン茶を加えて30分位煮つめます。
  5. ゆで卵を加えて、更に30分煮込む。
  6. まだ汁気が多いようなら、豚肉と卵を取り出して煮つめる。
  7. 器に豚肉と半分に切った卵を盛り付けて、煮汁をかけます。
豚肉はビタミンが豊富で、特にビタミンB1は牛肉の10倍近く含んでいて、糖質をエネルギーに変える際に必要な栄養素なので、疲労回復に効果があります。ただバラ肉などの脂肪の多い部位は高カロリーとなりますので食べ過ぎに注意しましょう。

焼きなす

「秋なすは嫁に食わすな」は姑による嫁いびりなのか、養生訓に「なすは多食すれば必ず腹痛下痢す。女人はよく子宮を傷ふ」とあるように嫁の体を案じた思いやりの言葉かもしれません。

  • なす 2本
  • しょうがのすりおろし 少々
  • かつお節 少々
  • 調味料
    好みでしょうゆやポン酢をかけていただきます。
  1. なすのヘタの部分に包丁で切り込みを入れて一回りし、がくを取り除きます。
  2. 皮の部分に縦に3か所切り込みを入れる。
  3. 魚焼き用グリルに並べ、強火で片面5分づつひっくり返して焼く。
  4. 焼きあがったら熱いうちに、指先を水で冷やしながら手早く皮をむく。
  5. 器に盛り付け、かつお節とショウガを添えます。
アクが気になる人や子供向けには輪切りにしたものをサッとゆでて絞り、ショウガ汁少々とめんつゆなどであえたり、酢味噌で和えるのもおいしい。

土曜日の献立

夏野菜のてんぷら

油は空気、日光、不純物により変敗するので使用後は熱いうちに漉して、冷暗所に保存します。油は最初は植物性のものを揚げ、その後は肉や魚を揚げるように上手に使いまわしましょう。

  • なす 1本
  • パプリカ 1/2個
  • かぼちゃ 4切れ
  • レンコン 1㎝の輪切り 4枚
  • ゴーヤの半月切り 4枚
  • 竹輪  1本
  • 大葉 2枚
  • 揚げ油 適量
  • てんぷら粉 適量
    (てんぷら粉を使わない場合は卵1個と冷水1/3カップ、薄力粉1/2カップ)
  • 調味料
    めんつゆ 適量(希釈し、温めて天つゆとして使います)
  1. なすはヘタを取り、食べやすい長さに切って、縦に6等分して5分ほど水にさらす。レンコン、ゴーヤも水につけておく。パプリカは1/2個を縦4等分に切る。カボチャは1㎝位の厚さに切っておく。
  2. 竹輪は斜めに4等分に切り、大葉は千切りにしておく。
  3. てんぷら粉は氷水を入れて泡立てないようにさっくりと混ぜます。
  4. 揚げ油を160℃位に熱して、1の野菜の水けをふいて、衣をくぐらせながら揚げていきます。
  5. かぼちゃなどの火が通りにくいものから揚げていくと良い。
  6. 竹輪は衣の中に大葉の千切りを混ぜて、大葉入りの衣をつけて揚げる。
  7. 天つゆなしで、レモンを絞って食べてもおいしい。
昔は油が貴重でしたから、貨幣価値が随分違うのに油の値段は同じくらいでした。てんぷらはご馳走でした。てんぷらを揚げる母のそばをウロウロして揚げたてのお芋をもらって食べたのが今でも忘れられません。できるだけ上手に油を使い切りたいものです。

きゅうりと牛肉の炒めもの

今年の夏はきゅうりが高いのでもったいない気がしますが、生食だけでなく炒め物にしてもおいしく食べられます。

  • きゅうり 1本
  • 牛肉 80g
  • ゴマ油 大さじ1/2
  • 調味料
    ニンニク1/2かけ、豆板醤小さじ1/2、酒小さじ1、オイスターソース大さじ1/2
  • 牛肉の下味用調味料
    しょう油小さじ1/2、砂糖小さじ1/2
  1. きゅうりは縞状にピーラーで皮をむいて乱切りにしておく。ニンニクは粗みじんに切る。
  2. フライパンにニンニクとゴマアブrを入れて火にかける。ニンニクの香りがしてきたらあらかじめ下味をつけた牛肉を加えて炒める。
  3. 牛肉に火が通ったら、豆板醤ときゅうりを加えて軽く炒めて、酒、オイスターソースを加えて味を調えます。
きゅうりは、歯応えを残した方がおいしいので炒め過ぎないようにしましょう。きゅうりは低温に弱いので保存するときはラップやビニール袋に入れて、立てて保存しましょう。

冷や汁

郷土料理です。宮崎だけではなく、九州、山形、埼玉と3つの地域で冷や汁が食べられていたそうです。

  • きゅうり 1/2本
  • 木綿豆腐 100g
  • ツナ缶詰(小) 1/2缶
  • いりごま 大さじ2
  • だし汁 1.5カップ
  • 大葉 2枚
  • 調味料:味噌大さじ1強
  1. 豆腐はキッチンペーパーに包んで重しをして水きりする。ツナ缶も水けを絞っておく。きゅうりは薄い小口切りにして塩を振って、水けを絞っておく。
  2. 味噌とツナを混ぜて、アルミ箔か皿にのせて魚用のグリルで5分位あぶります。
  3. すり鉢でゴマをすって、2の味噌とツナを加えて、だし汁を加えながら少しづつ延ばしていく。だし汁を入れ終えたら、豆腐を崩しながら加えて、最後にきゅうりを加えて混ぜます。
  4. 汁椀によそったら、大葉の千切りを添えます。
洋食でも冷製のポタージュなどがあるように、暑い時は少しでも食欲が湧くようにいろいろな工夫がされています。冷たいものばかりでもお腹を壊しますが、時には冷たい茶わん蒸しや汁物も良いですよ。

物価高をひしひしと感じます。お刺身のカルパッチョのつもりがあまりにも高くて、マグロで済ませてしまいました。似たような材料でもカレー粉からケチャップに変えたり、切り方を変えたりするだけで目新しい感じがします。次回は少しだけ秋の気配がするお料理で、上手に繰り回して、できるだけ廃棄するものを減らして、しかも簡単に作れる料理を考えたいと思います。品数を増やさないのも楽に準備をする方法かしらと考えたりしています。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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