家でパンを焼く。
それって時間と手間がかかりそうだし、ちょっと大変そう。
やってみたいけど、毎日忙しいし、今は無理かも。
手作りパンに対して、そんな風に感じている方もおられるかもしれませんね。
確かに、ちょっとだけ、手間はかかります。
でも、自宅ですぐに食べられる焼きたてパンの美味しさは、格別です。
また、自家製の天然酵母を使用することで、健康的で旨みたっぷりのパンが焼けます。
そこで今回は、初心者でも挑戦しやすいレーズン酵母と元種の作り方を紹介します。
せっかくなので、その元種を使ったカンパーニュも2種類焼いちゃいます♪
ちょっと気になるかも!という方は、ぜひ作ってみてくださいね♪
ふっくらと焼けたパンって、おいしいですよね。
パンがふくらむには理由があり、酵母の働きが大きく関係しています。
ところで、酵母とはなんでしょうか?
有名な酵母は、イースト菌です。市販のパンにもよく使われていますね。
酵母は、自然界のいたるところにいる、微生物。
普段は、空気中を漂っていたり果物や穀物にくっついていたりするのです。
そこで今回は、市販されているレーズンを用い、レーズンにくっついた酵母菌の力を借りて、酵母液を起こしていきます。
「オイルコーティングされている」レーズンを使うと酵母起こしは難しくなります。
原材料欄をチェックし、植物油などの記載がないものを選んでくださいね。
商品によっては、表に「オイルコーティングなし」などの記載があります。
お手持ちの保存瓶に合わせて、レーズンの量は調整してください。
最終的にレーズンは全て水に浮くので、あまり大量に入れない方がいいです。
また、ぬるま湯(夏場は水)は、瓶の8分目くらいの量がベスト。
酵母液の発酵が進むと中にガスが充満し、蓋を開けた時に液が溢れてしまいます。
酸素を時々取り込むことで、パンをふくらませるガスをたくさん発生させます。
何日かかるかは、季節や気温により変わります。
酵母が活発に働く温度は、だいたい28度前後。
今回は5月に仕込みましたが、1週間程度かかりました。
輪ゴムやテープなどで目印をつけておくと、どれくらい発酵したかわかりやすいです。
※分けたレーズンも、冷蔵庫で保管します。このレーズンは、次にレーズンパンを焼くなど、まだまだ使えるのです。
継ぎ足しをする1時間くらい前に、冷蔵庫から取り出しておくと酵母が働きやすいですよ。
先ほどの手順を繰り返し、再び30分、生地を休ませます。
発酵カゴがなければ、丼などで代用できます。
私は発酵かごの付属品の布を使っていますが、お手持ちの布で構いません。
焼き上がりです!
いい香りがします♪
ちなみにパンの香り成分も、酵母の働きのお陰なんですよ。
酵母には、アミノ酸やビタミンなどの旨味成分も含まれているので、天然酵母パンは豊かな味わいになることが特徴です。
5のように布を敷いてもOKです
6の成形の手順は、写真23まで同じです。あとは、24のように丸くせず、楕円形に成形します。
丸く整えることと天板を下段に入れること以外は、7.8の手順と同じです。
予め余熱する天板は、次は下に入れました。
※今回は実験のため、天板を上の段に入れましたが、今回焼き比べた結果、下段で大丈夫です。天板を途中で出す手間がかからないので、こっちの方が楽です。
発酵カゴのラインも割ときれいに付きました。
あとは同じく、冷ましてから切ります。
レーズン酵母は、誰でも挑戦しやすいのですが、冬は寒さで酵母の働きが鈍りやすく、ちょっと起こしにくいです。
そこで初めて挑戦するなら、気温が上がる暖かい季節にやってみることをおすすめします。
今回は、同じ材料で生地を二つ作り、形を変えて焼いてみました。
道具は後から買い足してもいいので、まずは丼などお家にあるものを使ってみましょう。
自家製天然酵母で作ったパンは、旨みもあっておいしいですよ。
また、砂糖などもあまり使わないので、健康的かもしれませんね。
わたしは40歳になってからパンを焼き始め、少しだけ、パン屋さんで修行させて頂いた経験もあります。
パン作りは奥が深く、何度も失敗しながら焼き続けた結果、家族に「美味しい」と言ってもらえるパンが焼けるようになりました。
この記事が、少しでも皆様の参考になれば嬉しいです。
幼い頃から書くことや本が好きで、関西の編集プロダクションに勤務し、情報誌の編集に携わる。その後、創作活動を続けながら、介護福祉士を取得し、障害福祉の分野で約10年働く。現在はWEBライターとして、これまでの経験を活かし、福祉関連の記事や趣味である家庭菜園や手作り、飲食店の取材記事、You Tube動画の台本執筆などを執筆中。