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ほどほどに上手に手を抜いて食事を楽しみましょう!

ほどほどに上手に手を抜いて食事を楽しみましょう!

2024.07.16

母がまだ元気だったころ、初夏に『私は今の季節が好き。若葉が芽を吹いて、次々と緑が濃くなってワクワクする!』と言ったら『あなたは若いのね』と言われました。ただ、この頃は季節が超特急で過ぎていき、ワクワクする季節は足早に通り過ぎてしまいます。
それでもまだこの季節の楽しみ方はあります。珍しい食材を見つけたり、『今日はイタリアンの気分!』とか、時には自分の子供の頃を思い出して、思い出話をしながら『ママが子供の頃、大好きだったの』でも良いと思います。きっと食事の時間が楽しくなります。
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)

前回:望ましい食習慣を簡単に楽しく、おしゃれにクリアしましょう!

POINT

  • 誰でも作れる簡単で、ほどほどにおしゃれなメニューです。
  • 調理工程はなるべく省いて、短時間に作ります。
  • 調味料は単純にして、どこでも手に入る食材を使います。(代用できる食材を明記)
  • だれでも分かっていると思われる調理上の言い回しを、改めて説明します。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

夏野菜の肉みそ添え

挽肉とみそで作る肉みそは多めに作っておくと、ご飯に載せたり、冷ややっこに載せたり便利に使えます。

  • 合挽肉 100g
  • 赤みそ 大さじ3
  • ごま油 大さじ1/2
  • ショウガの粗みじん切り 大さじ1
  • かたくり粉 小さじ1(50㏄の水で溶いておく)
  • 調味料:酒・みりん各大さじ2、砂糖大さじ1
  • なす 2本(長ナスなら1本)
  • かぼちゃ 100g(種を除いたもの)
  • オクラ 4本
  • 揚げ油 適宜
  • 厚揚げ 1丁(大きいものなら半分に切っておく)
  1. 小鍋にごま油を入れて、ショウガの粗みじんに切ったものを弱火で炒めて、チリチリしだしたら合挽肉を入れて、中火でほぐしながら炒めます。色が白っぽくなってきたら火を弱めて、赤みそ、酒、みりんを加えてよく混ぜ合わせます。グツグツ煮えてきたら砂糖を加えて混ぜながら煮つめ、水溶きかたくり粉を加えて火を止めます。
  2. なすは縦半分に切って、放射線状に長い棒状に切って水をくぐらせて、ざるに上げておきます。かぼちゃはくしに切ったものを、横半分に切って、1㎝厚さに切りそろえます。オクラは洗ってから、軸の下のゴソゴソしたところを包丁できれいに削り取って、包丁の葉先で穴をあけておきます。
  3. 揚げ油を少なめに入れたフライパンで、2の野菜を素揚げにします。なすは鮮やかな紫色に変わったら、取り出します。かぼちゃは火が通ると色が濃く鮮やかになります。オクラも色鮮やかになったら取り出して、それぞれ油を切ります。
  4. 厚揚げはオーブントースターにアルミホイルを敷いて、5~6分焼いておきます。
  5. 素揚げをした野菜と厚揚げを盛り合わせて、肉みそを添えます。

何もつけないで油で揚げることを素揚げと言いますが、野菜の場合は水がついていると油が跳ねるので、水気をペーパータオル等でふき取りながら揚げます。油の温度は高いと焦げてしまうので、パン粉を一粒落として、底まで落ちてゆっくり上がってくる状態が150度~160度位です。しし唐やオクラなど中が空洞になっている野菜は、少し切れ目を入れておくと爆発しないで済みます。

モロヘイヤのかつお和え

モロヘイヤはエジプトの王様の病気を治したと言われる栄養価の高い野菜です。1980年代の健康ブーム真っ最中に日本に紹介されました。当時はよく食べたものです。

  • モロヘイヤ 1束
  • かつお節 適宜
  • めんつゆ 小さじ1
  1. モロヘイヤは茎から葉をつみ取り、洗ってから熱湯でゆでます。
  2. 箸で葉っぱを湯の中に沈めながら緑が鮮やかになったら30秒くらいで、冷水に取って水を切り、1㎝位にザクザク刻んでおきます。
  3. めんつゆとかつお節で和えれば出来上がりです。

レシピに『茹でます』と書いてある場合に、どうしますか?たいていの場合、鍋に材料が浸かるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら食材を入れて軟らかくなったら、鍋から取り出します。青物は色がきれいに保てるよう、またそれ以上熱が加わって軟らかくなり過ぎないように冷水にとります。しかし肉や魚などは旨味が流れ出すので、そのまま冷まします。一方、地中に埋まっていた野菜(根菜類)は繊維が硬いので、水からゆっくり茹でます。葉野菜が2~3分で茹で上がるのに比べ、根菜類は茹でる時の大きさや、切り方によりますがもっと時間がかかります。アクを取るためだけに茹でる場合は軟らかくならなくてもさっとゆでて、改めて煮る場合もあります。

アボカドのスープ

アボカドは購入したら、指の腹で触って、カチカチではなく弾力を感じるくらいが食べごろです。色も大切だが、色だけを見ていたら軟らかくなりすぎる場合があります。そんな時はスープがおすすめです。

  • アボカド 1個
  • 牛乳 100㏄
  • 調味料:固形スープ1個、塩・コショウ各少々
  1. 鍋に水1カップに固形スープを加えて煮立て、冷ましておきます。
  2. アボカドは半分に切って、種を取り出し皮をむいておきます。
  3. ミキサーにアボカドと牛乳を入れてまわし、滑らかになったら1のスープと合わせて塩、コショウ少々で味を調えます。冷たく冷やして勧めます。

暑くなってきたら、冷たいスープがおいしいです。いろいろな野菜や果物をミキサーにかけて、牛乳とスープを加えたら思いがけない美味しいスープが出来上がります。野菜ジュースと違って、食物繊維も丸ごといただきますので、お腹にも良いスープです。

火曜日の献立

中華麺のペペロンチーノ

中華麺の使い方はいろいろあると思います。ラーメンはスープ作りがハードルが高いので、ソース焼きそばや、あんかけ焼きそば、又はお好み焼きに入れる位でしょうか?思いついて、パスタ風にペペロンチーノにしたら、とてもおいしかったのでご紹介します。

  • 中華そば 2玉
  • ベーコン 1枚
  • ニンニク 2かけ
  • 赤唐辛子 1本
  • オリーブオイル 大さじ2
  • バジル2~3枚
  • 調味料:塩少々、粉チーズ適宜
  1. ベーコンは2㎝幅位に切り、ニンニクは薄くスライスし、赤唐辛子は半分に切って種を出しておきます。
  2. フライパンにオリーブオイル、ニンニク、赤唐辛子を入れて中火で焦がさないように熱して、香りが立ったら火を弱めて、赤唐辛子とニンニクを取り出しておきます。
  3. 2のフライパンの中にベーコンを入れ軽く炒めたら、中華そばをほぐしながら加えてしっかりパラパラになるまで炒めます。
  4. 中華そばがパラパラになったら、ニンニクを戻し入れ、1㎝幅に切ったバジルを加えて塩少々で味を調え、皿に盛ったら粉チーズを振り、唐辛子を乗せて出来上がりです。

昔はパスタと言う言葉も知りませんでしたから、スパゲティと言えばハムと玉ねぎ、にんじんなどを具にして炒め、ケチャップで味をつけるものだと思っていました。さまざまな形や太さのパスタの中でスパゲッティーニと呼ばれるのは直径1.4㎜前後のロングパスタのことだそうです。ちなみにマカロニと呼ばれているものはショートパスタと言われるものです。

シーフードのサラダ

シーフードと呼ばれるものには食用になる魚介・海藻類全般を指します。しかし一般的にはエビ・イカ・貝類を指すことが多いような気がしますが、近頃は生食用サーモンや、スモークサーモンを使うことも多くなってきました。

  • スルメイカの胴部分 1杯
  • ベビーホタテ(加熱したもの)6~8個
  • レタス 4~5枚
  • ミニトマト 4個
  • 紫玉ねぎ 少々
  • 調味料:オリーブオイル大さじ3、りんご酢小さじ2、蜂蜜小さじ1/2、粒マスタード大さじ1/2、塩少々
  1. スルメイカは内臓とフネを除いてサッとゆでて1㎝幅の輪切りにします。
  2. ベビーホタテは湯通ししておきます。(湯を沸かしてサッと熱湯の中に入れて引き揚げておきます)
  3. レタスは葉を一枚づつはがして、手でちぎり洗ってから水を切ります。ミニトマトは洗って半分に切ります。
  4. 紫玉ねぎは薄切りにして、水に放しておきます。
  5. レタスと、イカ、ホタテを混ぜ合わせて、ミニトマトを散らし上に水を切った玉ねぎのスライスを飾ります。
  6. 食べる直前にドレッシングをかけましょう。しょうゆ味やゴマ風味のドレッシングでもおいしいでしょう。

冷凍のシーフードの中にはあさりのむき身といか、えびが入っていました。冷凍庫に常備しておけば、サラダやあんかけそば、パスタ等に上手に使えそうです。

ヨーグルトとパインのスムージー

凍らせた果物や野菜をミキサーにかけてシャーベット状にした飲みものをスムージーと言います。少し熟しすぎた果物やちょっと酸っぱかったものを活用しても、ヨーグルトなどを足せば美味しいスムージーができます。

  • 冷凍のパイン 150g
  • プレーンヨーグルト 200g
  • あれば飾り用ミントの葉など
  1. 冷凍のパインは凍ったままミキサーにかけてトロッとなるまで回します。少し形が残るくらいでも良いです。
  2. 縦長のグラスにヨーグルト、パイン、ヨーグルトと交互に入れて飾りの葉を添えます。

スムージーはヨーグルトでなくても、豆乳や牛乳などを使って小松菜などと一緒にミキサーにかければ爽やかな緑のスムージーになります。りんごやバナナを入れると飲みやすくおいしくなります。

水曜日の献立

チリコンカン

チリコンカンとはおかしな名前ですが、これはアメリカの料理でテキサスの郷土料理のようです。テキサス州にはメキシコ人が沢山住んでいて、スペイン語で牛肉の入った辛い料理と言うような意味らしいです。

  • 蒸し大豆 200g
  • 合挽肉 150g (本来は牛挽肉がベスト)
  • 玉ねぎ 小1個
  • ピーマン 2個
  • 赤ワイン 50cc
  • オリーブ油 小さじ1
  • ニンニクのみじん切り 1かけ分
  • カットトマト缶 1缶
  • 固形コンソメスープ 1個
  • 調味料:塩・黒コショウ各少々、チリパウダー大さじ1、クミンパウダー小さじ1
  • (チリパウダーとクミンパウダーはなくても大丈夫です)
  1. 玉ねぎは粗みじんに切り、ピーマンは種を取って1㎝角に切っておきます。
  2. 鍋にオリーブ油とにんにくのみじん切りを入れて火にかけ、匂いが立ってきたら玉ねぎを入れてかき混ぜながら、少し透き通ってくるまで炒めます。
  3. 2の中に挽肉を加え、中火で時々かき混ぜながら5~6分煮てワインを加えます。
  4. 汁けがなくなってきたら、チリパウダーとクミンパウダーを加えて大豆、カットトマトを加えて少し火を強めて煮ます。
  5. グツグツ煮えてきたら、ピーマンを加えてふたをして火を弱火にして5~6分煮ます。
  6. 塩、コショウで味を調えたら出来上がりです。好みで唐辛子等で、辛い味にしても良いでしょう。

本来はメキシコ風の辛い料理ですが辛くしてないので、朝食にパンと一緒に食べると、牛乳やヨーグルトを添えるだけで美味しい朝食になります。冷蔵庫で4~5日は保存できます。火加減は材料の様子を見ながらこまめに調整した方が効率よく調理ができます。

なすのマリネ

なすはインド原産で、世界中で栽培されています。普段私たちが食べている以上にいろいろな料理があるようです。

  • なす 大きめなら1個
  • 調味料:オリーブオイル大さじ1と1/2、酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩・コショウ各少々
  1. なすは5㎜幅の斜め切りにします。(大きななすなら輪切りに)
  2. ポリ袋に調味料となすを加えて、外側からもみこむようにしてなすの水気が出てきたら出来上がり。

なすは生でも食べられるので、オイル無しでも浅漬けのようにしその葉やミョウガなどと一緒に少しもみこんで、しんなりしたらおいしく食べられます。

きのこの煮びたし

いろんなきのこが野菜室に余っていませんか?色々集めてサラダや煮びたしなどで片づけましょう。

  • えのきたけ、ぶなしめじ、しいたけ、えりんぎ等合わせて両手に山盛り
  • 調味料:かつお節一つまみ(小袋1つ分)、めんつゆ大さじ2と1/2、みりん小さじ2
  1. 鍋に水100㏄とかつお節を入れた鍋を火にかけ、続いてきのこを入れて煮ます。
  2. 1の中に調味料を加えて、5分ほどして全体がしんなりしたら火を止めて、そのまま冷まします。

煮物は味が少し薄いようでも、冷めていく段階で味が入っていくので煮ている段階でしっかりとした味だと、冷めたら少し濃く感じるでしょう。煮びたしが物足りないようなら、ごま油などで炒めてから煮るとコクが出ます。

木曜日の献立

とうもろこしごはん

ぷりぷりした新鮮なとうもろこしをもらったのでご飯に炊き込んでみました。

  • 白米 2合
  • とうもろこし 1本
  • 調味料:酒50㏄、昆布10㎝、塩少々
  • 水 お酒50㏄を引いた通常の水加減
  1. 30分前には米は洗って、水を切っておきます。
  2. とうもろこしは外の皮をむき、毛をきれいに取ってから、とうもろこしを立てて上から実と芯の部分のさかえめに包丁を当てて、実を削り取ります。

  3. 洗った米を炊飯器に入れ、酒と水、塩少々を加えて通常と同じ水加減にして、とうもろこしの実の部分と昆布、芯の部分を加えて普段通りに炊飯します。
  4. 炊きあがったら、芯と昆布を除いて全体を混ぜ合わせます。

とうもろこしごはんはこの季節には一度は作りたいメニューです。しょう油やバターで味付けをするという方法もあるようですが、塩をほんの少し加えるシンプルなものがとうもろこしの甘味が感じられて美味しい気がします。「芯を一緒に炊き込むとだしが出る」と料理番組で見て以来、芯も一緒に炊き込んでいます。

ピーマンの肉詰め

子供が小さい頃、よく作っていたメニューです。ピーマンの嫌いな子は多いと思いますが、私も食べられなくて、小学校の時ピーマン入りのサンドウィッチを持たせられて、放課後までかかって食べたことがあります。

  • ピーマン 2個 (厚みのある大きめのものが良い)
  • 合挽肉 150g
  • 玉ねぎ 1/2個 (小さめのもの)
  • 卵 1/2個
  • パン粉 1/2カップ
  • 調味料:たねに混ぜるもの 塩・粗挽きコショウ各少々
  • かたくり粉 適宜
  • サラダ油 適宜
  • 調味料:トマトケチャップ大さじ2、ウスターソース大さじ1、赤ワイン大さじ2,しょう油・コショウ各少々
  • 添えるもの:サラダ菜 4枚、ミニトマト 4個 (キャベツやクレソン、ブロッコリーなど何でも可)
  1. ピーマンはできるだけふっくらした形の良いものを選び、縦半分に切り、種を取ります。
  2. 玉ねぎはみじん切りにして、油小さじ1を入れたフライパンで透明になるまで炒めます。
  3. 2が冷めたら、合いびき肉と溶き卵、パン粉を加えてよく練り混ぜたら4つに丸めておきます。
  4. ピーマンの切り口を上にして並べ、紅茶こしにかたくり粉を入れて、ピーマンの中へまんべんなくかたくり粉をふりかけます。

  5. 片栗粉をまぶしたピーマンの中へ3の丸めたたねを入れます。入れ終えた上からもかたくり粉を振りかけておきます。
  6. フライパンに油を熱して、たねを詰めた側から中火で焼きます。香ばしい香りがしだすまではつつかないで焼きます。フライパンを揺すって、ピーマンが動くようになったら火を弱くしてふたをします。
  7. 2分したらピーマンの皮の方を下にしてしょう油とコショウ以外の調味料を混ぜて流し入れます。
  8. ソースの味を見て、しょう油とコショウで味を調え、火を切ります。
  9. 皿に野菜を盛り、ピーマンの肉詰めを盛り付けます。

ピーマンに詰めるのが面倒だと思われる方は、ハンバーグ状に丸めて、ピーマン、にんじん、きのこなどを加えてソースで味付けをして、煮込みハンバーグにするのも良いでしょう。ピーマンやにんじん嫌いさんも細く刻んであれば食べてくれるかも。ピーマンのように癖の強い野菜は、子供の時に美味しいと感じないのが普通なので、あまり無理に食べさせようとしなくても良いと思います。

いんげんのごま和え

生のさやいんげんが出回っている季節ですが、和え物にする場合は小さな子供や高齢者には冷凍のいんげんの方が、軟らかくて食べやすいと思います。

  • さやいんげん 100g
  • 調味料:すり白ごま大さじ1、めんつゆ・甜麺醤各小さじ1
  1. さやいんげんは筋を取り、両端を切り落として半分に切ります。太めの場合は斜めにスライスします。
  2. 耐熱の容器に入れて、ラップをして600wの電子レンジで2分程度加熱します。
  3. 調味料をよくかき混ぜて、2のいんげんを和えます。

さやいんげんは栄養上は緑黄色野菜に分類されます。これはそのまま熟すと中のいんげん豆が大きくなってはじけて出てきます。モロッコ豆なども同じ仲間です。いんげんも最近は細い品種があるので、筋もあまりないように思います。6月~9月頃が旬です。カロテンが豊富なので、炒め物などにも良いと思います。

かぼちゃのミルクスープ

かぼちゃをよく買いますが、べちゃっとして甘味が薄くてがっかりという事があります。おいしくないときはスープにするとおいしく食べられます。

  • かぼちゃ 300g
  • 固形スープ 1個
  • 水 200㏄
  • 牛乳 200㏄
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  • パセリのみじん切り 少々
  1. かぼちゃが硬くて切りにくい場合は、種をスプーンでこそげ取ってからラップをして2分位加熱します。
  2. かぼちゃの皮をところどころむいて適当な大きさに切り、鍋の中に水200㏄と固形スープを入れて火にかけます。
  3. かぼちゃが煮えたら、牛乳を加えて塩、コショウで味を調えます。
  4. 煮つめ方によって、濃度が変わってきますから水や牛乳を加えて好みに調整してください。
  5. パセリのみじん切りを散らして、出来上がりです。

トマトや玉ねぎ、じゃがいもなど季節の野菜と鶏のささ身などを蒸して、ミキサーにかけても美味しいスープができます。食欲のない時は冷たくすると飲み物感覚で栄養が摂れます。

金曜日の献立

しそご飯

しその香りは好き嫌いがあるのかもしれませんが、しそは縄文時代の遺跡から発見されたというくらい古くからある香味野菜です。縄文時代の人はどんな使い方をしていたのでしょうか?

  • ご飯 2人分として350g(今回は10穀米を使いました)
  • 青じその葉 3枚
  • しらす干し大さじ1(小さい物の方が食べやすい)
  1. 青じその葉は縦に3等分して、重ねたものを細かい千切りにし、ペーパータオルに包んで流水でさらし、水けを切っておきます。
  2. しらす干しは熱湯をかけて、冷ましておきます。
  3. 炊き立てのご飯に1のしそと、しらす干しを混ぜ合わせます。

しらす干しなどはすぐに食べる場合はよいですが、この季節には温かいものと混ぜ合わせる時は熱湯をかけて冷まして使いましょう。

豚肉のソテー

つけ合わせにしたにらが香りが強いので、豚肉の方は塩、コショウだけで単純に味をつけました。

  • 豚肉ショウガ焼き用 200g(6~7枚)
  • サラダ油 小さじ1
  • 調味料:塩・コショウ適宜
  1. 豚肉は筋切りをして、軽く塩、コショウをして油を引いたフライパンで両面を焼きます。
  2. 中火の強で時間をかけずに焼きます。

肉を焼く場合に、強い火でサッと焼いた方が硬くならず、表面に膜ができて肉汁が外に流れ出ないのでおいしく食べられます。

にらとにんじんの甘酢

にらは昔はあぜ道などに生えていて、刈り取ってもすぐ新芽が出てきて、常時献立の中に使われていた気がします。

  • にら 1束(1束は少し多い量なので、使う予定があれば取り分けておきます)
  • にんじん1/2本
  • 調味料:ごま油大さじ1、めんつゆ大さじ1と1/2、砂糖小さじ1/3、酢大さじ1/2
  1. にんじんは3~4㎝長さの短冊に切ります。
  2. にらは根元を輪ゴムなどで結わえたまま茹でます。そうすると、同じ長さに切ることができます。
  3. 鍋に湯が沸騰したら、時間のかかるにんじんから先に茹でます。1分ぐらいして、にらは根元の方から入れて茹でます。
  4. 茹で上がったら、にらはにんじんと同じく3~4㎝長さに切って水けを絞っておきます。
  5. ボウルに4を入れて、ごま油で和えてから、他の調味料を加えて混ぜ合わせます。
  6. 焼いた豚肉ににらの甘酢を盛り合わせます。

にらは東アジアの各地で栽培されており、体が温まり、精力がつく野菜として寒い地方では古くから利用されています。種と葉は漢方薬としても利用されています。5月~10月が旬です。

なすとピーマンのごま煮

なすやピーマンは油と相性が良いので、炒め煮にすればコクのある煮物になります。

  • なす 2個
  • ピーマン 3個
  • エリンギ 1本
  • サラダ油 小さじ1
  • 調味料:めんつゆ大さじ1と1/2、砂糖小さじ1、酒大さじ1、水カップ1/2
  • 白すりごま 大さじ1
  1. なすはヘタを取って、一口大の乱切りにします。ピーマンは縦半分に切って種を取り、3㎝角位に切ります。エリンギは3~4㎝長さの食べやすい大きさに切ります。
  2. 鍋にサラダ油を熱し、なすとピーマン、エリンギを入れて中火で2~3分炒め、調味料を加えたら火を弱めふたをして、7~8分煮ます。
  3. ふたを取って、汁けがなくなってきたら、すりごまを加えて混ぜ合わせて火を止め、器に盛り付けます。

豚肉や鶏肉などを加えれば、主菜にもなるメニューです。ショウガやニンニクで味付けを変えたり、しょうゆ味をみそ味に変えたり、カレー味、ケチャップ味等々いくらでもバリエーションが広がります。料理は日々のことですので、その時の都合や気分でもっと自由に楽しめば良いと思います。これは料理をする人の特権です!

土曜日の献立

かつおのづけ丼

娘からかつおのたたきが届いたので、ご馳走丼にしようと作ってみました。たまにはこんな食べ方もおいしいです。

  • かつおのたたき 2人分(生のかつおやまぐろの刺身でも良い)150g位
  • 調味料:しょう油大さじ1、酒大さじ1/2、はちみつ小さじ1/2
  • 青じそ 4枚
  • 長芋 150g
  • 酢 小さじ1(長芋の変色を防ぎます)
  • 暖かいご飯 2人分
  1. かつおのたたきは5㎜位に切ったものを調味料に、浸けておきます。
  2. 青じそは重ねて縦3等分に切って、千切りにしてペーパータオルに包んで、流水でもんでアクをさらします。

  3. 長芋は皮をむいて、ざく切りにしたものをポリ袋に入れて、酢を加えて封をし、まな板の上などに置いてすりこ木や瓶などでたたいて砕いて、とろろにします。
  4. 青じそは飾り用に少し残して、後は全部ご飯に混ぜて器に盛り、汁気を切ったカツオを放射線状に並べて、とろろをかけ、上に青じそをのせます。

丼ものやカレーなどはいつもの茶碗と違うと、ついご飯を盛り込み過ぎてしまいます。普段から主食の量を決めておくと食べ過ぎないで済みます。長芋も炭水化物なので、この一品だけでかなりの炭水化物量になります。

れんこんと鶏むね肉の甘酢炒め

  • 鶏むね肉 200g
  • れんこん 100g
  • にんじん 1/2本
  • サラダ油 小さじ1
  • 調味料:砂糖小さじ2、めんつゆ大さじ1と1/2、酒大さじ1、みりん大さじ1/
  • だし汁 100㏄(水100㏄に和風だしの素小さじ1/4で可)
  • 片栗粉 大さじ1/2
  1. 鶏むね肉は繊維を切るような方向で一口大の斜めのそぎ切りにし、調味料と混ぜ合わせておきます。れんこんは皮をむいて乱切りにし、水にさらしてからざるに取っておきます。
  2. にんじんは他の材料より少し小さめの乱切りにします。
  3. フライパンにサラダ油を引き、鶏むね肉を汁気を切った状態で並べ、続いて野菜を上から加えてふたをして弱火で10分位蒸し焼きにします。
  4. 肉に焼き色がついたら、ひっくり返して残りのつけ汁とだし汁を足して全体を混ぜてふたをします。煮立ってきたら火を弱めて10分くらい加熱します。
  5. 最後に水溶きかたくり粉を入れて混ぜながら、あまり粘りが強くならないように火を止めます。

食材は切り方によって食感が変わったり、柔らかさや、味のしみこみ方が違ってきます。れんこんのサクサク感が楽しめたら良いと思ってれんこんを乱切りにしましたが、しっかり煮れば良いですが、硬さの残る大きめの乱切りは少し食べづらい感じがしました。小さい人や高齢の人には半月に切った方が食べやすいと思います。

おかひじきのごま和え

おかひじきは海藻のひじきに似ているのでこの名前が付きました。海岸の砂地に自生していたようですが、17世紀ごろから栽培されていました。山形や千葉が産地とされています。

  • おかひじき 片手に山盛り
  • 調味料:めんつゆ大さじ1、白すりごま大さじ1
  1. おかひじきは洗ったら熱湯でさっとゆでて、鮮やかな緑に色が変わったらざるに取り、流水につけます。
  2. 3㎝位に切って、めんつゆとすりごまで和えます。

おかひじきはいつも売っている野菜ではないので、見かけたら買ってみてください。野菜室で1週間以上保存がききます。一袋買えば2回は楽しめます。食物繊維やカルシウム、鉄分が多いようです。

りんご

夏になるとニュージーランド産のリンゴが出てきます。野球のボールより少し小さい位の大きさで、外国では日本のような大きなりんごを見たことがありません。元々のりんごはこんな感じかなと思わせてくれます。5月~9月頃まで日本のりんごのない時に出回ります。甘酸っぱくてしゃっきりした歯触りが、暑くなる季節にはおいしく食べられます。

最近栄養指導をする時に、家庭で料理をする人が少なくなってきていることを実感しています。

―料理をするのは好きではない。元々料理を知らない。一人だから作っても仕方がない。材料を買っても高いし、無駄になる。材料が残ったら、捨てることもある。作ったら、後片付けをしなくてはいけない等々―

料理本の傾向も「10分でできる」とか「頑張らない」とか「楽々」「手間なし」「簡単」などの言葉が目につきます。料理をして疲れると思うような作り方では、長続きがしません。もっと単純に考えても良いと思います。でも基本的なことが分からなければ、簡単に作ることができません。

次回も基本的なことを踏まえながら、簡単においしくできるような料理を作ってみたいと思います。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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