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暑さに負けないように、美味しい料理を楽しみましょう!

暑さに負けないように、美味しい料理を楽しみましょう!

2024.08.28

連日の灼熱地獄に、よく体がもつものだと思います。ただでさえ消耗が激しい時に、食欲が無いからと水分ばかりでは体が悲鳴を上げます。私たちの体は、私たちそれぞれが食べたものでできています。私たちの皮膚も、髪の毛も日々入れ替わっています。夏の間に栄養不足になると、日々はもちろんのこと、秋になってからの体の維持にも障害が出てきます。
前回同様に簡単に、できるだけ火を使わないで、電子レンジを活用したレシピを考えてみました。

前回:お家でも簡単に、美味しい料理を楽しみましょう!

POINT

  • 誰でも作れる簡単で、食欲の出るメニューです。
  • 調理工程を少なく、電子レンジを活用し火を使う回数を減らしました。
  • 調味料は単純にして、安価で手に入りやすい食材を使います。(代用できる食材を明記)
  • だれでも分かっていると思われる調理上の言い回しを、改めて説明します。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

豚肉の冷しゃぶ

薄切り肉ならサッと沸騰した湯をくぐらせれば、火が通ります。主菜を時短で済ませる分、なすは煮物にしてみました。

  • 豚肉薄切り 150g
  • きゅうり  1本
  • カイワレ  1/2パック
  • 調味料:市販のごまだれ
  1. 鍋に半量ほどの湯を沸かして、豚肉の薄切りを菜箸でつまんで1枚ずつ広げるようにして湯通しをします。バットに製氷皿の氷を入れておいて、茹でた豚肉を並べ入れます。
  2. きゅうりはピーラーで縦に薄く切り、冷水にさらします。
  3. カイワレは根っこの1㎝上を切り取って、サッと洗っておきます。
  4. きゅうりとカイワレを盛り付けた皿に、茹でた豚肉を盛り付けごまだれをかけていただきます。

しゃぶしゃぶ用の豚肉も売っていますが、あまり脂肪が多くなければももの薄切り肉でも大丈夫です。たれも作ろうと思うと面倒ですが、市販のたれをかけて食べることにすれば簡単です。また、付け合わせの野菜はレタスやキャベツ、茹でたもやしなど何でも良いです。

なすと油揚げの煮物

なすは外皮のつやが良くヘタのとげがチクチク痛いぐらいのものを選びたいのですが、今年は暑さのせいかつやがなく、肉質も締まっていない気がします。

  • なす (大きいなすなら)1本
  • 油揚げ 1枚
  • 調味料:めんつゆ大さじ2、みりん大さじ1、だしの素適宜
  1. なすはヘタを切り落とし縦半分に切り、更に横に二切れに切ります。4切れに切り分けたなすの皮に斜めに浅い切れ目を入れて、水に放してからざるに上げておきます。
  2. 油あげは横半分に切り、それぞれを斜めに切って三角を4枚にします。ざるに並べて熱湯をかけ油抜きをします。
  3. 深くない鍋にカップ1と1/2の水を入れ、だしの素を加えてめんつゆとみりんを加えて煮立て、なすと油揚げを加えて再度沸騰したら弱火にし、落し蓋をして10分くらい煮ます。
  4. しゃもじなどでそっとすくうように鍋から取り出して、器に盛り付けます。辛子などを添えて食べてもおいしいです。

なすはインド原産で、ほとんどビタミンやミネラルはなく水分だけです。昔ほどアクは強くないので下茹でをしなくても大丈夫です。油との相性が良いので、煮物を敬遠する子供用には油あげや厚揚げと一緒に一口に切り、ごま油などで炒めてエスニック風なレシピにすれば子供にも好評でしょう。

わかめとちりめんじゃこのゆずぽん酢

しらすとちりめんじゃこの違いはどちらもかたくちいわしやまいわしの稚魚ですが、しらすはさっと塩水で茹でただけのもので、微乾燥品なのに対して、ちりめんじゃこはよく乾燥させたものです。

  • 生わかめ 100g
  • ちりめんじゃこ 大さじ2
  • 調味料:ゆずぽん酢適量
  1. わかめは一口大に切って、熱湯をくぐらせて冷水に放します。(水に浸けすぎるとブヨブヨになります。)
  2. ちりめんじゃこはサッと熱湯をかけて、ゆずぽん酢と水各小さじ1を混ぜたものに浸しておきます。
  3. わかめとちりめんじゃこを器に盛り、ゆずぽん酢少量をかけます。

ぽん酢しょう油やゆずぽん酢などはあまり塩分が多くないような印象がありますが、しょう油の1/2の塩分、大さじ1で1.4gあります。くれぐれも使いすぎに注意しましょう。お酢だけでもおいしいです。

火曜日の献立

からすがれいのごまみそ焼き

からすがれいは深い海の底に住む大型の白身魚で、軟らかくくせのない魚です。病院給食では易消化食や高齢者に使用することの多い魚でした。価格が高くなっているのに驚きました。

  • からすがれい 2切れ(白身の魚ならさわらやたらなどで代用)
  • 調味料:みそ大さじ1、砂糖大さじ1、酒大さじ1/2、すりごま大さじ1
  • ピーマン 2個(写真ではカラ―ピーマンを使いました)
  • 調味料:塩少々(2本の指でつまむ位)、ごま油小さじ1
  • 枝豆 カップ1(もみ洗いをして産毛を取り、塩少々を加えた湯で、茹でておく)
  1. からすがれいは洗って、酒(分量外)をふりかけておきます。
  2. 調味料を合わせてよく混ぜておきます。
  3. 魚焼きグリルにカレイを並べて、切り身調理にセットします。(中火で約17分位)
  4. 12~13分加熱したところでグリルを引き出し、片面に合わせた味噌を塗り、再び焼きます。
  5. 魚を焼いている間に、ピーマンを切って種を取り、縦に切って塩を加えたごま油を絡めます。
  6. 皿にピーマンのナムルとゆでた枝豆を盛り付けて、からすがれいを盛り付けます。

魚の調理は臭くなるから、したくないとか、後始末が面倒だと言われますが魚焼きグリルに任せておけば失敗なく焼けます。またアルミホイルでくるんでオーブントースターで焼いたり、ラップをして電子レンジで調理もできます。いつでも作れるおはこ(十八番)を作っておきませんか?

冬瓜と豚肉の中華スープ

冬瓜(とうがん)は皮が硬くて冬まで保存できるという事で、この名前になったようですが、実際は冬に売られていることはありません。今回も売っている店がなくて探しました。
(冬瓜の売っている量が大きいので2人分より多い量です。)

  • とうがん 500g
  • 豚肉の薄切り 80g(一口に切っておく)
  • ショウガ 1かけ(薄切りにしておく)
  • 調味料:中華スープの素大さじ1、めんつゆ大さじ1と1/2、酒大さじ1、好みでコショウ適宜
  1. とうがんは種とワタを包丁で切り取り、軟らかく仕上げたいので少し厚めに皮をむきます。
  2. とうがんを4~5㎝角に切り、たっぷりの水を加えて10分くらい煮ます。スッと箸が刺さるくらいになったらざるに上げておきます。
  3. 深い鍋にカップ2杯の水と中華スープの素を入れ、ショウガを加えて火にかけます。煮立ったら豚肉を加えて弱火にして煮ます。
  4. 豚肉の色が変わったら、2のとうがんを加えて、めんつゆと酒を加えてアクを取りながら10分位煮て、好みでコショウ少々を加え、深めの器に豚肉ととうがん、スープを盛り付けます。

冬瓜の主な栄養分はカリウムとビタミンⅭです。大きな塊で買ったら、下茹でをして密閉して冷凍保存しても大丈夫です。冬瓜を主体にしてあんかけや翡翠煮などの料理の場合は、緑の色を活かすためにピーラーで薄く皮をむく方法もあります。皮が硬いので指を切らないように注意してください。

にらの甘酢和え

にらは精力がつく野菜と言われて、古くから利用されてきました。暑さに負けない、体に良さそうなものを食べてみませんか?

  • にら 1/2束
  • 調味料:酢大さじ1・砂糖大さじ1/2・しょう油小さじ1/2(市販の合わせ酢でも良い)
  • かつお節一つまみ
  1. にら1/2束は根元を輪ゴムなどで結わえたまま洗って、そのまま茹でます。
  2. 結わえたまま冷水に取って水けを絞り、3㎝位に切りそろえます。
  3. 調味料を合わせてにらを和え、器に盛り付けてかつお節を天盛りします。

分葱やにらなどの細長い野菜は長さを同じにするために、いちいち並べ直して切るわけにはいかないので、初めから根元を結んで茹でると長さをそろえることができます。

水曜日の献立

麻婆なす

麻婆とは顔にあばたのあるおかみさんと言う意味らしく、麻婆豆腐はこのおかみさんが作った豆腐料理という事らしい。麻婆なすは豆腐をなすに変えた料理で、中国にあるのかどうかは知りません。

  • なす 小さめ2本
  • 合挽肉 150g (豚ミンチなら脂肪の少ないものを)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • ニンニク・ショウガ各1かけ
  • ごま油 大さじ1
  • 調味料:豆板醤小さじ1、みそ大さじ1、酒大さじ1、鶏がらスープの素小さじ1、オイスターソース大さじ1/2
  • 水 カップ1
  • 水溶きかたくり粉 大さじ1/2のかたくり粉を大さじ1の水で溶いたもの
  • かいわれ 少々
  1. ニンニク、ショウガ、玉ねぎをそれぞれ粗めのみじん切りにします。なすは縦半分に切って2㎝幅の斜め切りにします。
  2. フライパンにごま油大さじ1/2を熱して、なすを炒め焼きにして取り出しておきます。
  3. フライパンにごま油大さじ1/2を足して、ニンニクとショウガを炒め、香りが立ってきたら豆板醤と合挽肉を加え、かき混ぜながら肉に焼き色がつくまで炒めます。
  4. フライパンに、水を1カップと酒大さじ1を加えて、沸騰したらなすを戻し入れます。
  5. 鶏がらスープの素、オイスターソース、みそを加えて2~3分煮たら、水溶きかたくり粉を回し入れてとろみをつけます。
  6. 器に盛ったら、かいわれを2㎝位に切って天盛りします。(ネギなどでも良いです)

麻婆豆腐はもともと花椒の入ったピリッと辛い料理です。辛いのがお好きな人は辛くしても良いと思いますが、暑さで弱った胃にあまり刺激を与えないほうが良いでしょう。辛い刺激は食道や胃壁を傷つけることになりますのでほどほどに。

トマトの煮びたし

昔神戸に出かけた時、トマトのおでんがある店を知りました。ネットもない時代ですから、調べて食べに行ったことがあります。その時は、あまりそのおいしさが分かりませんでした。

  • トマト (中)2個
  • 漬け汁:だし汁(トマトが浸かる量)、酒大さじ1、薄口しょうゆ小さじ1、塩少々
  1. 漬け汁の材料を鍋に入れて火にかけます。沸騰したら火を止めて冷まします。

  2. トマトはヘタの反対側の部分に、包丁で十字の切れ目を入れます。湯を沸騰させて、この中にトマトを沈めます。十字に切ったところがめくれてきたら、取り出して冷水につけて皮をむき、ヘタの部分をくりぬきます。
  3. 冷ましておいたつけ汁にトマトを丸ごとつけて、冷蔵庫で2~3時間味を含ませます。

トマトは皮の厚さも色々ですが、あまり長く湯につけると表面の実がズルズルしてくるので、10秒位にしましょう。トマトのタネの周りのズルズルが気持ち悪いという人もいますが、抗酸化作用のあるリコピンをはじめ、皮膚や粘膜、髪の毛の健康維持に必要なビタミンAやむくみ予防効果のあるカリウムを含んでいます。

大根の韓国風

夏の大根は煮物にはあまり向きません。生食がおいしい大根を、少し残ってしまったキムチに入れてみました。キムチの最後の方は味が濃くて食べにくいので、是非試してください。

  • キムチ 大さじ2
  • 大根 5㎝
  • 塩少々
  1. 大根は皮をむいて長さ5㎝で1㎝角の拍子切りにして、塩少々を振っておきます。
  2. 大根がしんなりしたら水で塩を洗い流して、ざるに上げて水気を切ります。
  3. 水けをふいて、キムチと混ぜ合わせて密閉容器に入れて1~2時間冷蔵庫に入れておきます。

キムチは買ってきても最後の方で味が濃くなって、食べにくい感じがしたことはありませんか?大根のパリパリ感も残って、キムチが二度おいしいという感じです。

木曜日の献立

鯖缶のハンバーグ

魚は高いし、料理も面倒だしと言う人は缶詰を食べることから始めてみてください。骨の心配はないし、後始末は缶だけだし思ったよりずっと美味しいと思います。

  • 鯖水煮缶 160g入り(汁は使いません)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • ニンニク 1かけ
  • ショウガ 1/2かけ
  • 青じそ 2枚
  • 卵 1/2個
  • パン粉 大さじ3
  • かたくり粉 大さじ2
  • 調味料:塩・コショウ各少々、めんつゆ大さじ1、みりん大さじ1/2
  • ごま油 大さじ1
  • 付け合わせ:キャベツ2枚、プチトマト4個
  1. 玉ねぎ、にんにく、ショウガ、青じそはそれぞれみじん切りにします。
  2. 1の材料と鯖缶、卵、パン粉、片栗粉を混ぜ合わせて、塩、コショウも加えてしっとりとした状態になるまで練り混ぜます。
  3. 2の材料を4等分して、ハンバーグ状に丸めます。
  4. フライパンにごま油を熱して、3のハンバーグを両面こんがりと焼きます。
  5. 最後にめんつゆとみりんを混ぜたものを回しかけます。
  6. 皿に、食べやすい大きさにちぎって、電子レンジでしんなりさせたキャベツと、プチトマトを飾り、ハンバーグを盛り付けます。

鯖は缶詰なので、生焼けの心配もありません。表面がカリッと焼ければ出来上がりです。魚嫌いの子供さんにも、初めの1歩として使いやすい食材だと思います。

きゅうりと長芋の梅肉和え

最近は1年中出回るきゅうりですが、やはり夏のきゅうりが一番おいしいです。いろいろに調理して食べましょう。

  • きゅうり 1本
  • 長芋 5㎝
  • 酢 適宜
  • 調味料:梅干し1個
  1. きゅうりはすりこ木などでトントン叩いてから、乱切りにしておきます。(調理ばさみの持ち手の部分などで叩いても良い)
  2. 長芋は酢水に浸けておき、皮をむいてビニール袋に入れて、キュウリと同じくらいの大きさになるように叩き潰します。
  3. 軟らかい梅を選んで種を除き、小さくちぎってきゅうりと長芋を混ぜながら和えます。
  4. 小鉢にこんもりと盛り付けます。

きゅうりの和え物は、やはり夏が一番おいしいと思います。叩くと味が染みやすくなりますが、叩くのが難しいと思う方はフォークの先できゅうりの表面に筋を入れると、同様に味が染みやすくなります。

卵スープ

卵は保存できるうえ、1個で約80㌔カロリー、たんぱく質量は6g程度。高くなったと言っても完全栄養食品ですから安価です。もっとどんどん利用してみませんか?

  • 卵 ハンバーグの残り(1/2個)
  • 調味料:中華スープの素適宜、しょう油・コショウ少々
  1. 鍋に水を1と1/2カップ入れて中華スープの素を加えて沸騰させます。
  2. 卵はよくかき混ぜて、1.のスープの中に回し入れます。
  3. しょう油とコショウで味を調整して仕上げます。

中華スープの素は塩分が1人分で1.6gくらいあります。薄味にしても、沢山摂取したのでは同じことです。厚労省は健康な人でも1日の塩分摂取量を男性7.5g、女性6.5gを推奨しています。何でもかんでも汁物をつけ足さないようにしましょう。

金曜日の献立

そうめんの韓国風

そうめんは子供の頃、夏になるといつも食べていたような気がします。最近では1パック買っても夏の終わりには、何に使おうかと思うほどです。

  • そうめん 200g(1束50g)
  • 卵 2個(茹で卵にしておく)
  • 野菜の具は好みで(玉ねぎ、きゅうり、パプリカ、もやし、にんじん、パクチー、クレソンなどを適宜)
  • カニ蒲鉾 4本 (ハムなどでも良い)
  • 調味料(たれ):コチュジャン大さじ2、めんつゆ大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、ごま油大さじ1、すりごま大さじ1、水カップ1弱
  1. 野菜はそれぞれ、細切りか千切り、パクチーやクレソンは5㎝位に切ります。卵は茹でて(2個だと水から入れて12分で固ゆで)殻をむいておきます。
  2. たれは混ぜ合わせておきます。
  3. もやし、にんじんなど生では食べにくいものは茹でるか、ごま油で炒めておきます。
  4. そうめんはたっぷりの湯で茹でます。大抵茹で方は包装紙に書いてありますが、大きめの鍋を用意して箸でそうめんを泳がせるようにかき混ぜて、吹きこぼれそうになったら火を弱め、少し硬いかと思うくらいで素早くざるに取り、流水でもみ洗いします。(この時そうめんの中の温度が高いのでやけどに注意しましょう)
  5. しっかりと水けを切ったら器に盛り、具をのせて仕上げます。たれはかけても良いし、つけて食べても良いでしょう。

韓国の家庭料理で、ハムフン麵といわれるこしのある中華麺位の太さの麵を使った辛くて冷たいビビン麺と言うのがあります。そのアレンジなので、載せる具は野菜や肉などを炒めて、辛めのたれをかければよいと思います。食欲のない時に試してみてください。

かぼちゃの煮物

カットしてあるかぼちゃを買うとき、果肉の色が濃くて、種がふっくらしてしっかりしたものの方がおいしいです。
(2人分より多めです)

  • かぼちゃ 300g
  • いりこ(煮干し)ひとつまみ
  • サラダ油 大さじ1/2
  • 調味料:砂糖大さじ1/2、めんつゆ1と1/2
  1. かぼちゃは、仕上がりをきれいにするために種とワタを大きめのスプーンでしっかりこそげ取ります。
  2. かぼちゃは4~5㎝角に切り、皮に傷があれば皮を切り取っておきます。
  3. いりこは頭と黒いはらわたの部分を取り除きます。ひと手間で、苦みが無くなりずっと食べやすくなります。
  4. 鍋にサラダ油を熱していりこを入れて炒りつけ、かぼちゃを加えて全体に油をなじませます。
  5. 鍋に水カップ1程度を入れ、調味料を加えて沸騰してきたら落し蓋をして弱火にし、8分位で一度竹串や箸などで刺して煮えていれば火を止めます。実が厚いものなら10分~12分かかります。
  6. 器に、かぼちゃを1人3切れ位といりこを盛り付けます。

かぼちゃはビタミンA(肌や髪の毛、粘膜の健康維持、免疫力アップに効果あり)、カリウム、食物繊維が豊富です。一度に煮たくない場合は、角切りのものを密封して冷凍すれば凍ったまま調理ができます。

レモンソーダ羹(かん)

昔は夏にアイスクリームを買って食べることも、めったにありませんでした。棒寒天を溶かして、中に缶詰のミカンや桃を入れた寒天は特別なおやつでした。

  • 粉寒天 小さじ3(3g)
  • 砂糖 大さじ3(27g)
  • 水 50ml
  • 炭酸水 250ml
  • レモン果汁 小さじ1(5ml)
  • レモン 2切れ
  1. 小鍋(あまり小さすぎると炭酸水を入れた時に吹きこぼれるので1リットル位入るもの)に水50mlと粉寒天小さじ3を入れて、弱火で火にかけてかき混ぜながら寒天を溶かします。
  2. 1.に砂糖を入れて溶けたら火を止め、レモン果汁と炭酸水を加えて、泡がおさまったらカップ2個に分け入れて、レモンを浮かべます。

寒天はてんぐさという海藻を干して作ります。ところてんと同じ材料です。食物繊維が豊富です。暑い夏でも30度~40度で簡単に固まるので使いやすい材料です。昔は棒状のものを使用していましたが、最近はほとんどみかけません。粉寒天なら少量作るにも便利で、凝固力も強いのでサラダなどを固めても新しいレシピができそうです。

土曜日の献立

うなぎのちらし寿司

うなぎは滋養強壮の代表的な食べ物のように言われます。年々高価になってきましたので、半分だけ使って、ちょっとご馳走風にしてみました。
(作りやすい分量です)

  • 米 2合(ご飯の量で700g位)水の量によっても違います。
  • うなぎの蒲焼き 1/2尾
  • きゅうり 1/2本
  • 新ショウガ 1/2かけ
  • 卵 1個
  • 調味料(錦糸卵用):砂糖小さじ1、塩少々、片栗粉少々
  • サラダ油 適量
  • 合わせ酢:大さじ3、砂糖大さじ1、塩小さじ1弱
  1. 米はといで、規定量の水と、昆布を入れて炊きます。(もちろん冷蔵庫にあるご飯や購入したパックご飯を電子レンジで温めて使用しても良いです)
  2. うなぎは縦半分に切って、1㎝幅位に切ります。きゅうりは薄い輪切りにして、塩(分量外)を振っておきます。新ショウガは千切りにして、水にさらしておきます。
  3. 卵はよくかき混ぜて、調味料を加えてサラダ油を引いたフライパンに流し入れて、薄焼き卵を1枚作って、細切りにしておきます。
  4. 炊きあがった米飯を必要な分量だけ、大きめのバットやボウルなどに取って、合わせ酢をよく混ぜ合わせて回しかけ、水を切ったショウガを加えて、しゃもじで手早く切るようにして混ぜ合わせます。
  5. うなぎと、きゅうり、錦糸卵を加えて出来上がりです。それぞれの器に盛って勧めます。

うなぎはビタミンA(肌や髪の毛、粘膜の健康維持、免疫力アップ)、ビタミンE(抗酸化作用)、ビタミンB1(疲労回復)、またDHAやEPAなど動脈硬化予防にも効果があります。ただ、1切れ30gで90kcal程度の高エネルギー食品です。

精進揚げ

お家でてんぷらを揚げたくないという話をよく聞きます。暑いし、油が飛び散って後片付けが大変です。でも家で揚げたてんぷらは、衣も薄く、揚げたてをフウフウしながらつまむのは格別です。

  • かぼちゃ 1㎝厚さ 4枚
  • なす 1本
  • いんげん 6本(冷凍でも良い)
  • ちくわ 1本(カニ蒲鉾などでも良い)
  • 青じそ 1枚(縦半分に切り千切りにしておく)
  • かたくり粉 少々
  • てんぷら粉 適量(塩少々を加えておきます)
  • 揚げ油 適量
  1. かぼちゃは種やワタを取ったものを、1㎝厚さに切ります。なすはヘタを取り、縦に4等分に切り、水に浸けてアクを取り、水分をふいておきます。いんげんは両端を切っておきます。竹輪は縦半分に切り、それぞれに軽くかたくり粉を振っておきます。(茶こし器にかたくり粉を入れて振るとよい)
  2. てんぷら粉は冷たい水を加えて、菜箸で軽く混ぜ合わせておきます。(粉が残っても良い)
  3. 鍋に揚げ油を熱して、中くらいの温度(160度~180度)で、衣を油に落として、油の真ん中まで落ちて上がってくるくらいになったら、火が通りにくいかぼちゃから衣をつけながら揚げていきます。
  4. なす、いんげんと揚げたら、竹輪は青じそを絡めながら揚げます。
  5. かすかに塩気があるので、そのまま皿に盛って勧めます。

揚げ物の吸油率は、衣の厚さによって異なりますが、衣が多いほど吸油率が高くなります。から揚げは14%、天ぷらは15~25%(かき揚げはさらに衣が多いので高くなります。)、フライはパン粉の種類によって違いますが20%位です。カロリー控えめにしたい場合は衣はなるべく薄くしましょう。

豆腐の味噌汁

地方によってみそ汁のだしはいろいろ違うでしょうが、私はいりこだしの味噌汁で育ったので、やはり一番ぴったりくる味です。でもテレビのコマーシャルのように、だしの素を使っても十分おいしいです。

  • 味噌 大さじ2
  • だし汁 2カップ(水とだしの素でも可)
  • 豆腐 1/4丁
  • 青ネギ 適宜
  1. 鍋にだし汁を煮たてて、沸騰したら弱火にします。小さな容器に味噌を入れて、だし汁を加えながら味噌をのばして味噌が溶けたら鍋に戻します。
  2. 1㎝角に切った豆腐を、鍋の中に入れます。豆腐が温まる程度にフワッと湧き上がってきたら火を止め、青ネギの小口切りを散らします。

味噌汁に入れる豆腐は、1㎝角位に切りますがまな板の上で切ると崩れてしまうので、手の平に載せて切ります。包丁を引くのではなく、軽く押さえるようにして切れば簡単です。また、味噌の分量は、梅干し大が1人分の味噌と覚えてください。

今月のお料理はどうでしょうか? できるだけ電子レンジなどを使ったり、市販の調味料を使って手抜きをしようと思って考えたのですが、作ってみたいレシピがありましたか。「暑いから食欲がない」「夏になってから体重が減った」と言われる声を耳にします。たとえ暑い夏であろうが、寒い冬であろうが、私たちの体は同じように私たちの食べたもので養われるのです。しっかり工夫をして食事を摂ってください。

さて、来月は少しは涼しくなっているでしょうか?願いを込めて秋風が感じられるようなレシピを考えてみたいと思います。もちろん簡単に、手抜きでできる工夫をしながら。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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