物語の中に出てくるお料理を作ってみました。|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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物語の中に出てくるお料理を作ってみました。

物語の中に出てくるお料理を作ってみました。

2024.11.29

暑い夏の後に急に寒くなってきました。暖かいお部屋で本を読みながら、お話に出てくる世界にどっぷり浸かってみるのも冬の楽しみのひとつです。
子供が小さい頃夢中で読み聞かせた『大草原の小さな家』はアメリカ、ウィスコンシン州に1867年に生まれたローラ・インガルス・ワイルダーが子供の頃の思い出を書いた開拓時代の物語です。
また『ムーミン一家の物語』は、フィンランドのトーベ・ヤンソンが1914年に書いた物語です。
『赤毛のアン』のお話は孤児院育ちの赤毛のアンがカナダのプリンスエドワード島へ引き取られてからの物語です。
それらの物語の中から、いくつかを私流にアレンジして作ってみました。
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)

前回:季節を感じられる安くて簡単にできるレシピです。

POINT

  • 物語の世界のお料理を再現してみました。
  • 調理工程を少なく、できるだけ短時間で調理します。
  • 国や時代が違うので、手に入る食材や調味料でアレンジしました。(代用できる食材を明記)
  • 使われている調味料の使い方や、代用できるものを記載しました。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立『大草原の小さな家』から

ホームメード・ソーセージ

子育て時代にアルミホイルで巻いて度々作りました。食の細い子供のおやつにどうでしょうか?

  • 豚ひき肉 500g(豚赤身肉350gとバラ肉150gを挽いてもらうと脂肪の割合がベストです)
  • 調味料:塩3g、ブラックペッパー適量、セージ小さじ1
  • 付け合わせ:生食用の葉っぱを適宜
  1. 豚ひき肉は調味料を加えてしっかり練ります。
  2. しっかり練ったひき肉を親指大のソーセージの形に丸めて、熱したフライパンに並べて焼きます。強火の中火で4~6分きつね色になるまで両面を焼きます。
  3. 火を弱めてふたをして、10~15分位蒸し焼きにします。

ソーセージは豚の腸を綺麗にして、腸の薄い膜が破れないように挽肉を詰めて塩漬けにしたり薫製にしたりして保存しました。ローラのお母さんは現代のように高速の挽き肉器がない時に、豚肉を細かく刻んでポークバーガーのようなソーセージを作ったのでした。

パンプキンパイ

収穫祭など、特別な日や人が集まった時に決まってパンプキンパイが作られたようです。私の子供の頃にも、人が集まる時には母が朝早くから起きて、ぼた餅やかしわ餅を作って食べていただきました。

  • かぼちゃ 650g(種を除いたもの)煮た状態でカップ2と1/2
  • 卵 2個
  • バター 20g
  • 調味料:塩・コショウ各少々、三温糖(砂糖でも可)カップ1/2
  • 生クリーム カップ1/2
  • 牛乳 カップ1
  • スパイス:シナモン・クローブ・ナツメグ・ジンジャー等各少々好みの量で。
  • パイ生地:無漂白粉(普通の小麦粉でも可)1と1/2カップ、塩小さじ1/3、バター(無塩)60g
  1. かぼちゃは大きな塊のまま電子レンジに数分かけて、少し軟らかくなったものを切り分けて皮を除き、実の部分のみを耐熱容器に入れ、更に電子レンジにかけて軟らかくして潰しておきます。

  2. ボウルに1のかぼちゃとかき混ぜた卵、軟らかくしたバター、調味料、生クリーム、牛乳を加えてよく混ぜ合わせます。
  3. 大きめの鍋を火にかけ、2のかぼちゃを入れてねっとりするまで焦がさないように混ぜながら煮ます。
  4. ぷくぷく煮えてきたら、スパイスを加えて火を弱めさらに10分ほど煮てカスタードクリーム位の硬さになったら火を止めて冷ましておきます。
  5. パイ生地は、原作ではラードを使って作りますがバターに変更しました。できれば温度の低い台所で、材料も冷蔵庫で冷やしながら作ります。
  6. ボウルに粉と塩を入れて、さいの目に切ったバターを全体に混ぜて、洗って冷たい指先で混ぜ合わせて氷水大さじ3を加えて全体を混ぜ合わせます。これをビニール袋に入れて冷蔵庫で冷やしておきます。
  7. 冷蔵庫で休ませた6を、大きめの板の上に(まな板でも可)粉をふりかけた上に置いて、粉をまぶした綿棒で円形にのばします。パイ皿より一回り大きくなるようにのばしていきます。
  8. パイ皿に分量外のバターを塗り、パイ生地を四つ折りにしてパイ皿に移して、開いて敷きます。
  9. パイ皿のふちをきれいに切り取ってそろえておき、6のかぼちゃを中へ流し込みます。
  10. オーブンを200℃に温めておいて、9のパイを20分焼きます。表面が焦げ色がついてきたら180℃に温度を下げて5~10分間焼いて出来上がりです。

バターを挟んで何度も折りたたんで作る折り込みパイ生地は冷凍でも売っていますが、かぼちゃのパイにはこの練り込み式のパイ生地が合うような気がします。パイ皿にしっかりバターを塗っておかないとパイ型から外しにくくなります。また、かぼちゃの中身はしっかり水分を飛ばしておきましょう。

にんじんのクリームスープ

にんじんは昔と比べると随分癖が無くなってきたように思いますが、物語の中ではにんじんを飴煮やマッシュやシチューにして食べる‥‥とあります。又とても甘いので生でかじったという文章もあります。

  • にんじん 細いもの2本
  • コンソメスープ カップ1と1/2(コンソメ顆粒と水で可)
  • バター 大さじ1/2
  • 小麦粉 大さじ1
  • 生クリーム 50ml
  • 牛乳 100ml
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  1. にんじんは細いものなら丸のまま3㎜厚さの輪切りにします。
  2. 鍋にコンソメスープを入れてにんじんを軟らかくなるまで煮ます。
  3. 小さなボウルにバターと小麦粉を入れて練り合わせておきます。この中に生クリームを加えて小さな泡立て器でかき混ぜながら、トロリとさせます。
  4. 2のにんじんが煮えたら火をいったん止めて、3を入れたら牛乳、調味料も加えてもう一度火にかけます。
  5. グツグツ音がしだしたら、火を弱くして5分位煮て火を止めて、出来上がりです。

実際はもう少し生クリームの多いお料理です。このお話の中では、牛を飼っているせいか、牛乳やバター、生クリームがよく野菜料理に使われています。

火曜日の献立『ムーミンママのお料理』から

ちびのミイのペッパースパゲティ

ムーミンのお話の中では生クリームのスパゲティですが、グラタンにも生クリームを使うので生クリームをトマトの角切りに変えて赤いスパゲティにしてしまいました。

  • ハム又はベーコン 4枚(実際は豚の薫製肉になっていました)
  • 生マッシュルーム 1パック(12個入り)
  • グリーンペッパー(ホールのペッパー6粒)粗挽きのコショウでも可
  • 塩 少々
  • 玉ねぎ 1/2個(実際は長ねぎになっていました)
  • トマトの角切り 1/2缶
  • オリーブ油 少々
  • スパゲティ 150g
  • おろしチーズ 適量
  1. ハムは大きめの短冊に切っておきます。玉ねぎも同じくらいの大きさに切ります。マッシュルームは縦4つ切りにします。
  2. フライパンを火にかけ、オリーブ油少々を入れて玉ねぎ、マッシュルーム、ハムを炒めてトマト缶詰を加え、塩と潰したペッパーを加えて味をみておきます。
  3. 大きめの鍋に水を入れて火にかけ、塩少々と油を数滴落として沸騰したらスパゲティをバラッと加えます。しばらくはくっつかないように混ぜながら茹でます。茹で時間は12~15分ほど、袋に表記の茹で時間に沿って茹で、1本嚙んでみて硬さを確かめます。
  4. 2のフライパンの中にスパゲティを入れて火にかけてひと混ぜしたら出来上がりです。
  5. お皿によそったら、おろしチーズをたっぷりかけます。

スパゲティのゆで汁の中に油を入れておくと麺がくっつくのを防げます。又、具の方にベーコンが入るようなら塩気を控えめにしましょう。

ムーミンのじゃが芋グラタン

小さな妖怪のムーミンが外で遊んでいるとムーミンママが家の中から「みんな、お食事に戻っていらっしゃい!」とじゃが芋のグラタンを作って叫びます。

  • じゃが芋(大)2個
  • 玉ねぎ(中)1/2個
  • 缶詰のマグロ(ツナ)150g
  • 潰したニンニク 1かけ分(好みで)
  • 塩・黒コショウ 少々
  • バター 適量
  • パセリのみじん切り カップ1/4
  • 生クリーム カップ1/2
  • おろしチーズ(エメンタールなど)カップ1/2
  1. じゃが芋は皮をむいて薄い輪切り(3㎜程度)にし、玉ねぎはみじん切りにしておきます。

  2. 耐熱のグラタン皿にバターを塗って、薄切りのじゃが芋、ほぐしたマグロ、玉ねぎのみじん切り、好みでニンニク、パセリの順に重ねて並べます。
  3. 表面におろしチーズを半量のせ、最後に生クリームを注ぎ入れます。
  4. 220℃に熱したオーブンで30分程度焼き上げます。
  5. 仕上げに残しておいたチーズをふりかけます。

じゃが芋を厚く切りすぎると火の通りが悪くなります。また水でさらさないで、でんぷんを残したままで使った方がとろみが出ます。

ムーミンママの美味洋梨

洋梨でなくても、りんご等ちょっと味が薄いなと思ったら、コンポートにするとまた一味違っておいしく食べられます。

  • 洋梨 1個
  • コケモモのジャム カップ1/2(コケモモがないのでラズベリージャムを使用)
  • シナモンスティック 1本(代用としてシナモンの粉末を目立たない程度に使用)
  • 赤ワイン 50ml(赤みが薄いので使用)
  • あれば飾り用にチャービルやミントの葉
  1. 洋梨の皮をむいて縦半分に切り、種の部分を上手く切り取っておきます。
  2. 小鍋にジャムと赤ワイン、シナモン少々、水1カップを入れて火にかけ、全体がとろりとなったら洋梨の切り口を下にして並べます。
  3. 洋梨がかぶるまで水を足して煮ます。
  4. ブクブクしだしたら火を弱めて20分位煮ます。
  5. 楊枝を刺してスッと通るようなら火を止め、そのまま冷まします。
  6. 冷めたら煮汁ごとデザート用の器に盛りつけ、チャービルを飾ります。

りんごは皮の赤色がきれいなので、6つ切りのくしに切り、レモン汁少々を落として皮ごと煮るだけで十分おいしいコンポートができます。急ぐときは電子レンジにかけるだけで、砂糖も使わない優しい味のコンポートができます。

水曜日の献立

大根と牛筋の煮物

寒くなってくるとしっかり煮込んだ煮物が食べたくなって、私は母の牛筋の煮物を思い出します。

  • 大根 1/2本(葉の付いた上側が煮物向き)
  • 板コンニャク 1枚
  • 牛筋肉 200g
  • 調味料:めんつゆ50ml、酒・みりん各大さじ2
  1. 大根は皮をむいて、1.5~2㎝厚さの輪切りにし、苦みを取るために米のとぎ汁で茹でておきます。
  2. 板コンニャクは3等分に切り、それを斜めに切り、三角のコンニャク6切れをゆでてアクを取ります。
  3. 牛筋肉は食べやすい大きさに切り、さっとゆでこぼして余計な脂肪を取り除きます。
  4. 大きめの鍋に水と牛筋肉を入れて30分ほど煮込み、アクをすくい取ります。
  5. 調味料を加えて混ぜ、コンニャクと大根を加えます。再び煮立ったら弱火にし、落しぶたをして煮込みます。
  6. 大根がしっかり軟らかくなるまで煮たら完成です。

牛筋肉の代わりに牛肉の切り落としを使う場合は、短時間で調理できます。その際は大根を薄切りにして油で炒めてから煮込み、20分ほどで火が通ります。

小松菜のごま和え

小松菜は年中手に入り、カルシウムがほうれん草の3倍近く含まれており、βカロテンやビタミンCも豊富です。和え物以外に煮物にも活用できます。

  • 小松菜 1/2束(一束を茹でておいて、切って冷蔵庫に保存します)
  • 調味料:めんつゆ 小さじ1/2  すりごま 小さじ2
  1. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら洗った小松菜の根元から入れて1分少々茹でます。
  2. 茹で上がったら冷水に取り、よく水を切ります。
  3. 4㎝ほどの長さに切りそろえたら、めんつゆとすりごまを混ぜ合わせて器に盛り付けます。

煮物に合わせる副菜の塩分は控えめに調整すると、全体のバランスが良くなります。食事の最後に「ちょうど良い」と感じられる味付けを心掛けましょう。

豆腐となすの味噌汁

味噌汁は各家庭でだしの取り方や味付けが異なりますが、味噌を入れた後に煮立てないことで、風味豊かに仕上げることができます。

  • 豆腐 100g(小パックの1/2)
  • なす 1/3本
  • 油揚げ 1/4枚
  • だし汁 カップ2(煮干しやかつお粉などお好みで)
  • 味噌 大さじ1強
  • 青ネギの小口切り 少々
  1. 鍋にだし汁を入れて煮立てます。なすは5~6mm厚さに切り、油揚げは1cm幅程度に切ります。
  2. だし汁が煮立ったら、なすと油揚げを加えて煮込みます。なすが柔らかくなったら、豆腐を適当な大きさに切って加えます。
  3. 豆腐を入れた後は煮立てずに、味噌を溶き入れます。味噌が溶けたら、沸騰直前で火を止めます。
  4. 椀に盛り付けた後、青ネギの小口切りを散らして完成です。

美味しく仕上げるコツは、味噌を入れた後に煮立てないこと。また、油揚げは熱湯をかけて油抜きしてから使うと風味が良くなります。何度も煮直さず、作りたてを楽しむのがベストです。

木曜日の献立『赤毛のアン』から

チキンのトマトソース

手羽元は、焼くことで身がほろほろと外れやすくなり、子供にも食べやすい一品です。トマトソースの味付けはお好みで調整可能です。

  • 手羽元 6本
  • 調味料:塩・粗挽きコショウ 各少々
  • トマトソース:バター大さじ1/2、玉ねぎ(小)みじん切り1/2個分、ニンニクのみじん切り小さじ1、カットトマト1/2缶、砂糖小さじ1、ケチャップ大さじ2、ウスターソース小さじ1、レモン汁大さじ1
  1. オーブンを190℃に予熱しておきます。
  2. 手羽元を洗って水気を拭き取り、塩と粗挽きコショウを振ります。予熱したオーブンで25分程度焼きます。
  3. 手羽元を焼いている間に、鍋にバターを溶かし、みじん切りの玉ねぎとニンニクを炒めます。玉ねぎが透き通るまで炒めるのがポイントです。
  4. 炒めた玉ねぎとニンニクに、残りのトマトソースの材料を加え、木べらで混ぜながら煮詰めます。
  5. 焼き上がった手羽元を鍋のソースに加え、少し煮詰めて味をなじませます。
  6. 完成した手羽元を大皿に盛り付け、取り分けていただきます。

オーブンで鶏肉を焼く間にソースを作ることで効率よく調理できます。物語ではトマトソースを焼いている鶏にかける方法が描かれていましたが、手羽元を素焼きしてソースに絡めると、後片付けが簡単で仕上がりも美しくなります。

キャベツのサラダ

キャベツが高かったので、必要量だけを買ってきました。簡単でヘルシーなサラダです。

  • キャベツ(小)1/4個
  • コーンの水煮缶(小)1缶
  • ハム 3枚
  • ドレッシング:酢大さじ1、オリーブオイル大さじ1、ヨーグルト大さじ2、砂糖小さじ1/2、塩・コショウ各少々
  1. キャベツは芯を取り、一口大にちぎります。
  2. キャベツを耐熱容器に入れて、電子レンジで2~3分加熱し、その後冷まします。
  3. その間にハムを短冊切りにし、コーンの缶詰の水を切っておきます。
  4. ドレッシングを混ぜ合わせます。
  5. 冷ましたキャベツ、ハム、コーンをドレッシングで和えます。

キャベツの量やヨーグルトの酸味によって味が変わりますので、好みに合わせて調整してください。酸っぱいのが苦手な人は、ヨーグルトとマヨネーズを半々にしても良いでしょう。

クリーミースープ

残り野菜を使って、手軽にクリーミーなスープが楽しめます。

  • ベーコン 1枚
  • 玉ねぎ(小)1個
  • バター 大さじ1
  • セロリ 1本
  • カットトマト 1/2缶
  • にんじん(小)1本
  • じゃが芋 1個
  • 生しいたけ 2~3個
  • 冷凍グリンピース カップ1/2
  • チキンブイヨン(チキンコンソメ+水2カップ)
  • 塩・コショウ各少々
  • 乾燥バジル少々
  • 牛乳1カップ
  • パセリ 適量
  1. ベーコンは1㎝幅に切り、玉ねぎはみじん切り、他の材料は1㎝角に切りそろえます。
  2. 大きめの鍋にバターを熱し、玉ねぎとセロリを入れて弱火でしんなりするまで炒めます。
  3. 玉ねぎとセロリがしんなりしてきたら、グリンピース以外の材料とチキンブイヨンを加え、沸騰させます。
  4. 沸騰したら弱火にしてふたをし、コトコト煮ます。全体がしっかり煮えてトロッとしてきたら、牛乳とグリンピースを加えて5~6分煮ます。
  5. 味を確かめ、最後にパセリのみじん切りをふりかけて、スープ皿に盛り付けます。

物語の中では、スープの半量をミキサーにかけてピューレ状にし、鍋に戻す方法がありましたが、後片付けの手間を省くため、その工程は省略しました。これでシンプルに美味しいスープが完成します。

金曜日の献立

まぐろの照り焼き

まぐろはその名の由来にあるように、身が豊富で栄養満点。照り焼きにすると、魚の美味しさが引き立ちます。

  • まぐろ 2切れ
  • 小麦粉 少々
  • サラダ油 適宜
  • 調味料:しょうゆ・みりん・酒各大さじ1
  • ピーマン 2個
  • レモンかスダチ1/2個
  1. 調味料は前もって合わせておきます。
  2. 魚の切り身は洗ってペーパータオルで水けをふき取ります。
  3. ピーマンは種を取り、1個を縦三等分に切ります。
  4. フライパンを熱し、油を少々ひき、直前に小麦粉を軽く振ったまぐろを中火の弱で焼きます。
  5. フライパンの端でピーマンを焼きます。
  6. 魚の両面を焼き、色が変わってきたら調味料を回しかけ、弱火で焼きます。
  7. レモンをくし切りにし、ピーマンと一緒に盛り付けます。

写真の切り身は頭の方の身で骨がついています。魚が苦手な方には、ニンニク風味やショウガ、カレー粉など、従来の調理法とは違う味付けにも挑戦してみてください。

さつま揚げといんげん豆の煮物

モロッコいんげんを使った煮物は、広い豆の形状が煮込みやすく、さつま揚げと相性抜群です。

  • さつま揚げ 3枚
  • モロッコいんげん 6本
  • にんじん 1/2本(細いもの)
  • 調味料:めんつゆ大さじ2、砂糖小さじ1、酒大さじ1
  1. さつま揚げは半分に切り、モロッコいんげんは斜めに食べやすい大きさに切ります。
  2. にんじんは5㎜弱の厚さの輪切りにし、花形に抜いておきます。
  3. 小さめの鍋に水カップ1を入れ、火にかけます。めんつゆ、砂糖、酒を加えます。
  4. さつま揚げ、モロッコいんげん、にんじんを加え、弱火で煮ます。
  5. 煮えたら、形よく盛り付け、煮汁を少し加えて完成です。

和風煮物の場合、基本の味付けはしょうゆとみりんを1:1にするのが一般的です。めんつゆを薄めて使うことで、そのままでも美味しく調整できます。練り製品など塩味のある材料を使う時は、塩分を薄めに調整しましょう。

きのこのみぞれ和え

きのこはシンプルに焼くだけで、野趣のある味わいが楽しめます。大根おろしと調味料を合わせて、さっぱりとした一品に仕上げます。

  • きのこ(しいたけ、しめじ、エリンギなど)小鉢2杯分
  • 大根おろし カップ1杯分
  • 調味料:めんつゆ大さじ1/2、酢・みりん各小さじ1
  1. きのこは石づきを取って食べやすい大きさに切り、フライパンで焼きます。
  2. 大根おろしに調味料(めんつゆ、酢、みりん)を加えて混ぜます。
  3. 焼いたきのこと大根おろしを混ぜ合わせ、小鉢にこんもりと盛り付けます。

「みぞれ和え」は大根の白が空から降るみぞれに似ていることから名付けられました。魚や牡蠣、野菜など、いろいろな食材で試してみましょう。大根が辛い場合は、酢を加えるとまろやかな味わいに変わります。写真はかつお節を天盛りにしていますが、『天盛り』は見た目もありますが、だれも手を付けていないというしるしにもなります。

土曜日の献立

肉まん(10個分)

寒い季節にぴったりの肉まん。シンプルな具材で、イーストを使わずに作れる手軽なレシピです。

  • 強力粉 60g
  • 薄力粉 60g
  • ベーキングパウダー 5g
  • 塩 小さじ1/2
  • 砂糖 大さじ1
  • 豚挽き肉 80g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 調味料:鶏がらスープの素 小さじ1、 おろしショウガ・砂糖・ゴマ油 各小さじ1/2、 塩 少々
  • 片栗粉 小さじ2
  1. 大きめのボウルに強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖を加え、泡立て器で全体をかき混ぜる。水80mlを加えて手早くこね、丸くまとめたらラップに包み20分ほど休ませます。
  2. 玉ねぎをみじん切りにし、豚挽き肉と調味料、片栗粉を練り混ぜ、10個の団子を作ります。
  3. 休ませた1をまな板に打ち粉をして、棒状に延ばして10個に切り分け、麺棒を使って1つずつ直径10㎝に丸くのばします。
  4. 作った皮を左手に乗せ、ひき肉の団子を上に置いて、右手で皮を伸ばしながらひき肉を包むように、皮と皮をつまんでまんじゅう型に整えます。クッキングシートを肉まんの大きさに切って底に貼り付けます。
  5. 蒸し器に水を張って火にかけ、蒸気が上がったら強火で5分、弱火で10分ほど蒸します。
  6. 好みでからしを添えていただきます。

具はシンプルにすることで、皮の小麦粉の味が楽しめます。たけのこやしいたけを加えると豪華になりますが、具を大きくしすぎると包みづらくなるので、少なめにしておくと包みやすくなります。

中華スープ

肉まんにぴったりの、しっかり野菜が入った中華スープです。

  • 豚薄切り肉 60g
  • 白菜 80g
  • えのきたけ 30g
  • 春雨 10g
  • ショウガ(うす切り) 1/2かけ分
  • 調味料:鶏がらスープの素 小さじ1、塩・コショウ 各少々
  • 青ネギ(斜め切り) 適量
  1. 鍋に400mlの水を入れ、鶏がらスープの素を加えて火にかけます。
  2. 白菜は1.5㎝幅位に切り、えのきたけは石づきを切り取って半分の長さに切ります。
  3. 鍋が沸騰したら、食べやすく切った豚肉、白菜、えのきたけ、ショウガのうす切りを加えて煮ます。
  4. 白菜が透明になったら春雨を加え、塩・コショウで味を調えます。
  5. 最後に青ネギを散らして完成です。

ショウガやニンニク、干ししいたけ等を常備しておくと、中華スープがすぐに作れます。乾物類は長期保存ができるので、定期的にチェックして備えておくと便利です。ひじきや切り干し大根、干しわかめなども役立ちます。

大学芋

さつま芋の甘さと香ばしさがたまらない、簡単でおいしい大学芋のレシピです。

  • さつま芋 1本(300g)
  • 揚げ油 適量
  • 砂糖 大さじ3
  • しょう油 小さじ1/2
  • 黒ゴマ 少々
  1. さつま芋は皮がきれいならよく洗って、皮付きのまま乱切りにします。
  2. 切ったさつま芋を水に放してアクを取った後、水気をふき取ります。
  3. 揚げ油を熱し、さつま芋を揚げます。
  4. 小さなフライパンに砂糖としょう油を入れ、弱火にかけて焦がさないように注意しながら加熱します。
  5. さつま芋が箸でスッと刺さるようになったら油から上げ、4のフライパンに入れて絡めます。
  6. 最後に黒ゴマを振りかけて出来上がりです。

大学芋は大正時代から親しまれているおやつで、神田の学生街で人気だったことからその名がついたと言われています。甘いものが少なかった時代に、さつま芋のおやつは格別だったことでしょう。砂糖を使いすぎると糖質が気になるので、飴状になるほど砂糖を使わず、サッと絡めて早めに食べるのがポイントです。

今回は物語に出てくるお料理を再現してみました。物語の中からレシピの形にするのは思った以上に大変でした。

現代のように加工食品が溢れていて、原材料が何かさえ分からないような時代ではお店が無くなったらどうなるのでしょう。きっと想像する以上に料理ができない人が多いのではないでしょうか。時には素材を加工するところからお料理をしてみるのも楽しいのではないでしょうか?

次回はお正月が近いので、おせち料理にまつわるものや新年に食べたいものを作ってみたいと思います。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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