今、たんぱく質を多く含むサラダチキンやプロテインを摂取する人が増えたように思います。コンビニなどで手軽に手に入れることができるようになってきました。
さて、たんぱく質とはどんな栄養素なのか知っていますか?今回はたんぱく質についてです。
たんぱく質は、肉類、卵類、魚類、乳類、豆類に多く含まれています。
食品 | たんぱく質量 |
---|---|
まあじ 皮つき 生 | 19.7g |
べにざけ 生 | 22.5g |
まさば 生 | 20.6g |
和牛 もも 脂身つき | 19.2g |
豚 もも 脂身つき 生 | 19.5g |
鶏 もも 皮つき 生 | 16.6g |
鶏 ささみ 生 | 23.9g |
鶏卵 全卵 生 | 12.2g |
糸引き納豆 | 16.5g |
普通牛乳 | 3.3g |
プロセスチーズ | 22.7g |
日本食品成分表2021八訂
たんぱく質を分解したり、必要なたんぱく質を合成するのを助ける働きがあるビタミンB6を一緒に摂取することで効率よくたんぱく質を摂取できます。
かつおやまぐろなどの赤身魚、豚ヒレ肉や鶏ささみなど脂が少ない肉類、バナナ、パプリカ、さつまいも、玄米
植物性たんぱく質と動物性たんぱく質に違いがあることを知っていますか?最大の違いは必須アミノ酸(人体で合成できないアミノ酸)のバランスにあります。
動物性たんぱく質の多くは9種類全ての必須アミノ酸を含んでいますが、植物性たんぱく質は不足しているアミノ酸があります。
アミノ酸の働きは不足しているアミノ酸(第一制限アミノ酸)にあわせて制限されてしまいます。
アミノ酸がバランス良く含まれているかどうかの指標に「アミノ酸スコア」があります。
食材のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸を、基準値と比較して評価します。100に近いほど理想のアミノ酸組成とされています。サプリメントなどで特定のアミノ酸のサプリメントが売られていますがそれだけを摂取すれば良いというものではないのです。
食品 | スコア |
---|---|
精白米 | 61(リシン) |
小麦粉 | 42(リシン) |
大豆 | 100 |
じゃがいも | 73(ロイシン) |
卵 | 100 |
牛乳 | 100 |
アジ | 100 |
あさり | 84(トリプトファン) |
牛肉 | 100 |
豚肉 | 100 |
鶏肉 | 100 |
()第一制限アミノ酸
たんぱく質を摂取することが大切なことはわかったと思います。ではどれくらい摂取すればよいのでしょうか?運動の有無や妊娠などによって個人差は大きくなりますが、たんぱく質は総エネルギー量の13〜20%の摂取が目安とされています。
年齢(歳) | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1~2 | 20g | 20g |
3~5 | 25g | 25g |
6~7 | 30g | 30g |
8~9 | 40g | 40g |
10~11 | 45g | 50g |
12~14 | 60g | 55g |
15~17 | 65g | 55g |
18~29 | 65g | 50g |
30~49 | 65g | 50g |
50~64 | 65g | 50g |
65~74 | 60g | 50g |
75~ | 60g | 50g |
たんぱく質の食事摂取基準(推奨量 g/日)
朝食にパンとジュースやコーヒーなどですましている方もいると思います。そこにタンパク質をプラスしてバランスの良い朝食にしましょう。
エネルギー | 430Kcal |
---|---|
タンパク質 | 22.9g |
脂質 | 15.6g |
炭水化物 | 48.4g |
エネルギー | 392Kcal |
---|---|
タンパク質 | 18.8g |
脂質 | 10.5g |
炭水化物 | 56.3g |
たんぱく質は、成長期にも大切な身体のあらゆる組織を形成する重要な栄養素です。3食しっかり摂取しましょう!
給食委託会社で病院の献立作成や厨房業務に携わった後、フリーランス管理栄養士として栄養コラム執筆やレシピ開発、栄養価計算などを行なっています。
私は、管理栄養士が国家資格にも関わらず社会的地位が低いことに疑問を感じています。もっと世の中に貢献できることがあるはずです。管理栄養士の活躍が人々の毎日を健康にすると信じております。
私は、管理栄養士の専門性を活かし、栄養学の楽しさを知ってもらう、興味を持ってもらうことが大切だと感じております。
そして、栄養学を通して「食の大切さ」を伝えてゆき、「健康な毎日」の実現に繋げていきたいと思っております。
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