2021/10/13

抱っこで眠った赤ちゃんをベッドや布団に下ろしたとたん、まるで背中にスイッチでもあるかのように泣き出してしまう…

今回は、そんな「背中スイッチ」に悩まされているママやパパのため、おすすめの下ろし方やグッズを使った対策を紹介します。

赤ちゃんは成長とともに眠りが深くなり、下ろしても泣き出さなくなることが多いですが、それはいつごろなのかもアンケートに基づいて解説します。

赤ちゃんの「背中スイッチ」を入れない!おすすめの下ろし方

長時間抱っこでゆらゆら、やっと眠ってくれた赤ちゃんをお布団に寝かせたとたんに目を開けて泣かれるとガックリしてしまいますよね。

そんなときは、下ろし方を変えてみることで背中スイッチを回避できるかもしれません。

頭から先に布団につける

赤ちゃんをお布団に下ろす時、お尻→頭の順に下ろしていく人が多いのではないでしょうか。
大人をイメージすると頭よりお尻のほうが感覚が鈍いように思いますが、言葉が話せない赤ちゃんは、全身のバランスに関わる腰やお尻のほうが敏感だそう。

まず頭をお布団につけてから、背中・おしりと下ろしていく方が目覚めにくいといわれるので、一度試してみて下さいね。

トントンしながら下ろす

抱っこで寝かせるときに、やさしく赤ちゃんの身体をトントンたたく人も多いと思います。

起こさないようにと手を止めてそーっと下ろすと、急に全ての動きが止まったことで赤ちゃんは「1人にされる!」と不安になってしまうかもしれません。

下ろす途中や下ろした後も、少しの間トントンを続けてあげると、安心して眠ってくれる可能性が高まります。

クッションなどのグッズを使った背中スイッチ対策

グッズをじょうずに組み合わせることで、赤ちゃんの「背中スイッチ」を無効化できるかもしれません。

クッション、座布団ごと下ろす

抱っこするときに、薄いクッションや座布団などに赤ちゃんを乗せた状態で寝かしつけ、眠ったらそのまま下ろす方法もあります。

腕を引き抜くときも直接赤ちゃんの肌に触れないので気付かれにくいですね。

おくるみやバスタオルで包んで下ろす

おくるみなどの布で赤ちゃんをくるんでから寝かしつける方法もあります。

特に新生児の場合、自分の手足がバタバタすることで不安になると言われます。やさしく包んであげることでおなかの中の環境に近付き、泣かずに眠ってくれるそう。

股関節の脱臼などを防ぐため、あまり強くくるみすぎないように注意してくださいね。

湯たんぽなどで布団を温める

お布団に下ろされたとき、体勢が変わるだけでなく、ヒヤッと冷たい感触に驚いて泣いてしまう赤ちゃんもいるかもしれません。

秋冬は、あらかじめタオルに包んだ湯たんぽなどで布団を人肌に温めておき、赤ちゃんをおろす前に湯たんぽを取り除いてから寝かせてあげると良いですね。

「背中スイッチ」があるのはいつからいつまで?

赤ちゃんは成長とともに眠りが深くなり、だんだんと、下ろしてもそのままぐっすり眠るようになっていきます。

過去、育児中の男女100人に実施したアンケートでは「赤ちゃんの背中スイッチがなくなった時期はいつごろですか?」という質問に対し、多かったのは以下のような時期となりました。

抱っこで眠った赤ちゃんを下ろしても泣き出さなくなった時期

1位:生後7~8ヶ月頃…23人
2位:生後5~6ヶ月頃…19人
3位:生後9~10ヶ月頃…13人
4位:生後3~4ヶ月頃...12人
5位:最初から泣かなかった…11人
6位:生後11~1歳頃…9人
7位:1歳以降…6人
8位:生後1~2ヶ月…4人
9位:その他(記憶にない、今も泣くなど)…3人
アンケート時期:2020年10月
アンケート手段:インターネット
アンケート人数:100人(20~50代男女)

アンケートではもっとも多かったのは生後7~8ヶ月頃。

そのほかにも生後半年~10ヶ月頃が過半数を占めており、おすわりやハイハイができるのと時期を同じくしてぐっすり眠れる子が多くなってくることが分かります。

「背中スイッチ、いつまで続くの~!?」と嘆いているママやパパも、あと少しの辛抱かもしれませんね。

おわりに

赤ちゃんを抱っこして寝かしつけ、下ろそうとしては泣いてまた抱っこ…の繰り返しだと、抱っこする人も休めないですし、赤ちゃんのお昼寝中にたまった家事を片付けることもできないので辛いですよね。

いつかはぐっすり眠るようになる…とはいえ、やっぱり0歳児の子育ては大変。

少しでも「背中スイッチ」を始動させずスムーズに寝かしつけができるよう、ぜひ参考にしてみて下さいね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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