2022/01/19

寒い季節、赤ちゃんが風邪などで鼻水が出たり鼻が詰まったりすると苦しそうですよね。でも拭いたり吸ったりしようとするとたいてい嫌がります。

なにかいい方法はあるのでしょうか?

今回はママ・パパたちの体験談も参考に、じょうずに赤ちゃんの鼻水を取ってあげるコツを紹介します。

赤ちゃんは鼻水が出やすく、鼻も詰まりやすい

赤ちゃんのお肌はとても薄くてやわらか。

粘膜も肌と同様に敏感なため、気温の変化や乾燥などのちょっとした刺激にも反応して鼻水が出やすいのです。

また赤ちゃんは大人と比べると鼻が低く、鼻腔も狭く、鼻の穴も小さいため、もともと奥の方にたまった鼻水が出にくい構造になっています。

風邪を引いて鼻水が増えネバネバしてくると、さらに排出しづらくなって鼻詰まりを起こしてしまいます。

参考

書籍『マンガでわかる 赤ちゃんが病気のときあわてない本』主婦の友社

ティッシュ派のママ・パパの必殺技

鼻水が比較的サラサラしていて流れ出てくるときは、そのままにしておくと冷たくて気持ち悪いだけでなく、かぶれの原因にもなるため、こまめに拭いてあげたいですね。

しかし「ティッシュやガーゼで拭こうとすると、激しく首を振って嫌がるんです」「隙をみて拭きとろうと試みるのですが、すばやく逃げるのでいつも格闘技みたいになってしまいます」というママ・パパも多いのではないでしょうか。

そこで、じょうずな鼻水拭きのテクニックを経験者に聞いてみました。

Uさん・2歳児のママ

「保育士さんに教えてもらった通称”鼻水スルスル”、けっこう有名なやり方みたいです。ティッシュを縦4つ折りの帯状にたたみ、それを横向けの人差し指にタオル掛けのように掛け、そのまま子供の鼻の下に横向きにあてがいます。ティッシュの端(短い方)を反対の手でスルスル~と引き抜いていくと、なんと!鼻水が長ーくくっついてきて、きれいに取れるんです!」

Yさん・5歳児と3歳児のパパ

「ティッシュでこよりを作って、遊び感覚で鼻の穴をこちょこちょすると、結構な確率でくしゃみが出るんです。その時に奥の方の鼻水が押し出されるのでまとめて拭いてしまえば、次の鼻水が垂れてくるまでの時間が開き、何度も子供と格闘しなくて済みます(笑)」

便利グッズ活用派のおすすめ鼻吸い器は?

粘りのある鼻水が奥で詰まって呼吸が苦しそうな赤ちゃんは見ているだけでかわいそう。

しかし、自力で鼻がかめるようになるのは、個人差はありますがだいたい3歳を過ぎてからと言われています。

赤ちゃんから幼児時代の鼻詰まりには「鼻吸い器」を使っていた人も多いようです。

鼻吸い器は大きく分けて手動と電動の2種類があり、それぞれ使い勝手や吸引力が異なります。

手動鼻吸い器は、手でシュポシュポとエアポンプを押して吸い出すタイプと、口でくわえて吸うタイプがあります。

電動鼻吸い器は、電池式のポータブルタイプと、耳鼻科にあるような据え付け型があります。 実際に使っていた人に選び方や使い方のコツを聞いてみました。

Aさん・1歳児のパパ

「口で吸うタイプは、片手が空くので子供の頭を支えたりするのに便利です。ポンプの方も持っているのですが、うちはよく動くのでけっこう逃げられてしまい…おとなしいお子さんや、寝返り前の赤ちゃんにおすすめかも」

Nさん・3歳児と0歳児のママ

「赤ちゃんの鼻の穴って本当に小さいですよね!奥の方の鼻水は全然取れなくて、病院で吸引してもらったら超スッキリ。感動して家にも小型の電動式鼻吸い器を買いました。ただ、かなりよく鼻水は取れますけど、音がけっこう大きくて。上の子の鼻を吸うと、音で昼寝中の下の子が起きて泣き出したこともあります」

その他にも手入れのしやすさや収納スペース・価格などそれぞれのタイプにメリットとデメリットがありますので、ご家庭にあわせて選ぶようにしましょう。

おわりに

もともと鼻水が出やすく、風邪を引くとすぐ鼻が詰まってしまう赤ちゃん。

鼻水・鼻詰まりのときには、医師の指示はもちろん、今回の経験者アドバイスも参考に最適なホームケアで少しでも快適に過ごさせてあげたいですね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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