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理学療法士が教える!ピラティスとヨガの違いとは?目的や効果を解説

理学療法士が教える!ピラティスとヨガの違いとは?目的や効果を解説

2023.06.21

「ピラティスは体に良さそう」というイメージがありますが、実際どんな効果や目的があるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか?

 

特にピラティスと間違えやすいのが「ヨガ」ですよね。
ピラティスとヨガは発症が異なるため、目的や効果、その運動にはどんな人が向いているのかも異なります。

 

この記事を読めば以下の内容を知ることができます。

  • ピラティスとヨガの発祥の違い
  • ピラティスとヨガの目的の違い
  • ピラティスとヨガの効果の違い
  • ピラティスとヨガの呼吸法の違い
  • ピラティスとヨガに向いている人の違い
  • ピラティスとヨガに不向きな人とは?

これらの内容について詳しく紹介していきたいと思います。

ピラティスの発症

ピラティスは、リハビリなどの身体機能を向上させるために開発されたエクササイズです。

ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が開発しました。

第一次大戦で負傷した兵士のために考えたリハビリで、体の深層部にあるインナーマッスルを強化させ、体全体のバランスを整えます。

その結果、背筋が伸びた姿勢や、しなやかな肉体を作ることができます。

ヨガの発症

ヨガは紀元前4500年頃にインドで誕生しました。

その当時のヨガは現代のものとはスタイルが異なり、長い年月を経て私たちが知るヨガのスタイルになったのです。

 

ヨガは単にポーズをとる体操ではありません。

ヨガとは「哲学」「宗教」「精神」「道徳」「肉体」などと密接にかかわっており、心と身体を調和するためのアプローチだと言われています。

ピラティスの目的

ピラティスは、身体の柔軟性を高めて強化し、バランスを整えることを目的としています。

そのためピラティスは、ヨガのように可動域を広げるために大きく動かす事はありません。

ピラティスでは可動域より、運動の質を重視しています。

正しい身体の動きを身に付け、その中で機能的で効率的な体作りを行っていきます。

ヨガの目的

ヨガの本来の目的は「苦痛からの解放」です。

つまり「快適で安定した心を作ること」となります。

ヨガはポーズをとることで体の歪みが矯正され、呼吸や瞑想を組み合わせることで、集中力を高めます。

このように、ヨガとは心身ともに内側から整えていくアプローチ方法です。

ピラティスの効果

ピラティスの効果は以下の通りです。

  • 姿勢が改善される
  • 筋肉の緊張がほぐれ怪我をしにくくなる
  • バランスの整った身体になり歪みが改善される
  • 腰痛が緩和される
  • 筋肉が増強しダイエット効果がある
  • 関節が柔らかくなり柔軟な身体になる

ヨガの効果

ヨガの効果は以下の通りです。

  • 自律神経が整い心身の不調を和らげる
  • 筋肉量が上がりダイエット効果がある
  • 柔軟性が高まり腰痛や肩こりが改善される
  • 血流が促進され冷えが改善される

ピラティスの呼吸法

ヨガと大きく異なる点は、ピラティスでは胸式呼吸を行うことです。

胸式呼吸は交感神経を優位に働かせ、筋肉を鍛える際に効果を発揮します。

 

胸式呼吸のメリットは以下の通りです。

  • 血流や代謝がアップし、ダイエット効果も期待できる
  • 横隔膜を動かすことで体幹を鍛えられる
  • 脳を活性化させる

ヨガの呼吸法

ヨガの呼吸法の基本は腹式呼吸です。

腹式呼吸で副交感神経の働きを高めることで、精神的なリラックス効果を得ることができます。

 

腹式呼吸のメリットは以下の通りです。

  • 疲労回復効果がある
  • 寝つきがよくなる
  • 心に余裕が生まれる
  • ストレスが軽減される

ピラティスに向いている人とは

ピラティスに向いている人は以下の通りです。

  • 姿勢が悪い方
  • 体の歪みが気になる方
  • パフォーマンスをアップさせたい方
  • ボディラインを整えたい方
  • ダイエット目的の場合は筋肉不足の方

ヨガに向いている人とは

ヨガに向いている方は以下の通りです。

  • ストレスを感じやすい方
  • メンタルの強化に取り組みたい方
  • 身体を柔軟にしたい方
  • 瞑想に興味がある方
  • ダイエット目的の場合は筋肉太りの方

 

ピラティスとヨガに不向きな人とは

ピラティスもヨガも、半年から1年後に変化が訪れる場合が多いです。

短時間で結果を出したい方や、結果がすぐに出ないとやめてしまうような方には不向きかもしれません。

 

ピラティスもヨガも、長く続けることで心身を強化する効果が期待できます。

効果が目に見えないと不安になるかもしれませんが、必ず理想的な体に近づくことができます。

諦めずに地道に続けることが大切です。

 

まとめ

ピラティス氏の言葉に「ピラティスは10回やると気分がよくなり、20回で見た目が変わり、30回で身体のすべてが変わる」というものがあります。

 

ピラティスは運動不足の方でも無理なく行える運動です。

効果がみられるのには少し時間がかかりますが、続けることで必ず身体の変化を感じることができるでしょう。

 

ヨガとの違いをしっかり理解して、自分に合った運動を始めてみてください。

この記事のライター

藤田

本業では約10年間、病院での理学療法士業務を経験し、現在はデイサービスで機能訓練指導員として働いています。 プライベートでは、小学2年生と3歳の兄弟の子育てに日々奮闘しながら、ライターとしても活躍中です。

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