春は何かと物入りです。新学期で次々と物入りですし、スーパーやデパートに行くたびにいろいろな物の値上がりに驚きます。私は野菜はもっぱら通勤途中の八百屋さんで購入しています。野菜が少々曲がっていても、大きい小さいがあっても問題はないからです。そこで「今日のお勧めは?」とお話をすることで、「今年はダメだ。こっちを買いなさい」と野菜市場の様子をほんの少し知ることができます。
今回はこの物価高に、少しでも節約しながら上手に食生活を楽しめるメニューを考えてみました。
もちろん初夏の季節感を感じることができるレシピです。参考にしてみてください。
(材料は特記がない限り2人分です)
前回:『食材には季節があります』 あなたは食材を見て、お料理を食べて、季節を感じることができますか?
鶏のムネ肉は健康には良いというけれど、ちょっとパサパサしてるから食べにくいという方も多いですが、煮過ぎなければおいしく食べられます。日曜日に下ごしらえをして、帰宅したら短時間で食事の支度ができます。
あっという間に店先から姿を消す、この季節ならではのさやごと食べられる豆です。中の豆に火が通らないので、少し茹でてから使います。
鶏ハムを茹でた汁で作ります。味付けなしでちょうど良い味になっています。
魚の価格も高くて、普段使いにはついつい肉類になる方も多いでしょう。鮭も安いかなと手に取ると甘塩と書いてあることが多いです。今日は1切れを3つに切って、カサ増し効果もあります。
(写真の鮭は2人分です)
カリフラワーは本来ブロッコリーと同じで、冬が旬です。なぜだか最近よく見かけるので使ってみました。
マッチ棒くらいの大きさに切るとシャキシャキ感が残って、甘みも感じられます。
チャンプルーと言うのは沖縄の方言で混ぜこぜにしたというような意味のようです。ゴーヤチャンプルが有名ですが、厚揚げとツナを混ぜて炒めたのでチャンプルー風です。
サツマイモはそのままだと芽が出る季節です。買ったら早めに使い切りましょう。
生のワカメは2月~6月が旬です。魚屋さんに並んでいる内にしっかり食べましょう。
トマトが大好きな私はつい箱買いをしてしまって、最後の方に残った熟したトマトを入れてみました。トマトとケチャップで濃いトマト入りエビチリ。小さなむきエビの節約メニューです。
サツマイモはカリウムが多いので、塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。また、食物繊維が多いので便秘予防にも良い。
春キャベツのシーズンです。生でも食べられますが、少し加熱すればたくさん食べることができます。
ニラは好きな人もいますが、絶対嫌だという人もいるように思います。私が借りている花畑には、前の借主が植えたのか毎年春になるとニョキニョキ生えてきます。
生シイタケは火で炙ると何とも言えない香ばしいにおいがしますが、我が家はⅠHコンロのため、グリルで焼いたら水分が出て、小さくなってしまいました。
エノキタケが白いのは光を当てずに育てているからのようです。天然のものは歯応えがあり、茶褐色らしいです。
新ショウガの季節です。今ならではのショウガの香りを味わってみましょう。
カツオは5月~6月、9月~10月が旬です。春に九州から北上し、秋には南下する太平洋の回遊魚の代表です。
ナスの旬は7月~9月です。ナスの黒紫色は抗酸化作用のあるアントシアニンによるものです。
今回は物価高の折から、節約をテーマに材料を使いまわしたり、できるだけ安価な材料を使ってメニューを考えてみました。野菜と言えども品数が増えればそれなりに材料費も高くなります。きちんと形がそろっていなくても、ざるに盛り上げたひと山幾らの野菜を買って帰って、さてどんな料理にしようかと考えるのも楽しいものです。昔、米の30キロ袋にいっぱいの空豆をもらったことがありました。デパートで、6~7本で600円位したので驚きました。来月は蒸し蒸しする梅雨の季節です。
さっぱりと食事のすすむ楽ちんメニューを考えたいと思います。