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『日々物価高を感じていませんか?』節約だけど、それを感じさせない素敵な食卓にしましょう!

『日々物価高を感じていませんか?』節約だけど、それを感じさせない素敵な食卓にしましょう!

2023.05.29

春は何かと物入りです。新学期で次々と物入りですし、スーパーやデパートに行くたびにいろいろな物の値上がりに驚きます。私は野菜はもっぱら通勤途中の八百屋さんで購入しています。野菜が少々曲がっていても、大きい小さいがあっても問題はないからです。そこで「今日のお勧めは?」とお話をすることで、「今年はダメだ。こっちを買いなさい」と野菜市場の様子をほんの少し知ることができます。

今回はこの物価高に、少しでも節約しながら上手に食生活を楽しめるメニューを考えてみました。
もちろん初夏の季節感を感じることができるレシピです。参考にしてみてください。
(材料は特記がない限り2人分です)

前回:『食材には季節があります』 あなたは食材を見て、お料理を食べて、季節を感じることができますか?

POINT

  • 季節を感じる食材、旬の食材を使ってみる。
  • 使う調理器具は少なく、省けるものは省いて、手間や洗い物を減らす。
  • だしを取ったりしなくても、調味料は適当でも可。(料理の特徴だけ押さえておけば良し)

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

鶏ハムのバンバンジー

鶏のムネ肉は健康には良いというけれど、ちょっとパサパサしてるから食べにくいという方も多いですが、煮過ぎなければおいしく食べられます。日曜日に下ごしらえをして、帰宅したら短時間で食事の支度ができます。

  • 鶏ムネ 肉2枚
  • 鶏にすり込む調味料
    塩小さじ2、砂糖小さじ1、粗挽き黒コショウ小さじ1/2~1
    ニンニク1かけ分の薄切り、ショウガ1かけ分の薄切り、ネギぶつ切り少々
  • バンバンジー用
    白練りごま小さじ2、酢大さじ1、しょう油大さじ1/2、ごま油小1、砂糖小1/2
  • 付け合わせ
    レタス、ミニトマト、ゆでたブロッコリー、そら豆はさやから出して茹でたものを適宜
  1. 鶏ムネ肉は前日に準備します。鶏肉は皮をはぎ、厚い部分を少し切り込んで平らにして調味料をすり込んでポリ袋に入れ空気を抜いて一晩おきます。
  2. 1の鶏肉をまな板の上に取りだしたら、横長に置いて、手前からくるくる巻いて、タコ糸で巻いて縛っておきます。

  3. 鶏肉が2本入る程度の鍋に水を1リットル程度入れ、ニンニク、ショウガ、ネギを加えて火にかけ、沸騰してきたら2の鶏肉を加えます。肉が浸からないようなら、水を足します。強火で煮たてながらアクを取り5分したら火を止めて蓋をしてそのまま30分置きます。
  4. 粗熱が取れたら、肉を取り出して、ゆで汁はペーパータオルを敷いたざるで漉しておきます。
  5. 1本はそのまま冷蔵庫に保存し、バンバンジーに使う分はタコ糸を外して、薄切りにします。
  6. バンバンジー用の調味料を合わせておきます。
  7. 付け合わせの野菜と鶏ハムを皿に並べ、バンバンジーソースをかければできあがりです。
鶏肉のムネ肉とモモ肉を比較するとムネ肉は安価で脂肪が少なく、たんぱく質が多く良いことばかりですが、パサパサして食べにくく旨味にかけます。しかし調理法を工夫すればおいしく食べられます。

スナックエンドウの卵とじ

あっという間に店先から姿を消す、この季節ならではのさやごと食べられる豆です。中の豆に火が通らないので、少し茹でてから使います。

  • スナックエンドウ 両手に1杯(16個位)
  • 新タマネギ(小)1個
  • 卵 1個
  • サラダ油少々
  • 調味料:塩、コショウ適宜
  1. スナックエンドウは筋を取ってから、沸騰した湯に入れ、ぱっと色が鮮やかに変わる程度に茹でて冷水に取ります。
  2. タマネギはくし切りにして、ばらしておきます。
  3. フライパンに油を熱し、スナックエンドウとタマネギを炒めて塩、コショウを軽くして、溶いた卵を加え、ひと混ぜしたら出来上がりです。
スナックエンドウはスナップ腕豆とも言い、さやえんどうの仲間です。アメリカで偶然作られた品種で、1980年代から店頭でも売られるようになりました。茹ですぎないようにしましょう。

春雨スープ

鶏ハムを茹でた汁で作ります。味付けなしでちょうど良い味になっています。

  • 鶏ハムのゆで汁を漉したもの 300ml
  • 春雨 20g
  • ニンジン 4cm
  • ねぎ 少々
  1. 春雨は熱湯につけて戻しておきます。(種類によって戻し方が違うので、使い方を見てください)
  2. ニンジンは千切りにしておきます。
  3. 小さな鍋にゆで汁を入れて火にかけます。
  4. ニンジン、春雨を入れてひと煮たちしたら、ネギを加えて出来上がりです。
    味は好みで調整してください。
春雨はでんぷんをのり状にして細い穴から熱湯中に麺状に押し出して凝固させ、凍結・水戻し・乾燥させたものです。普通の春雨はジャガイモでんぷんやさつま芋のでんぷんが主です。緑豆春雨は緑豆が原料です。

火曜日の献立

鮭のカレー粉焼き

魚の価格も高くて、普段使いにはついつい肉類になる方も多いでしょう。鮭も安いかなと手に取ると甘塩と書いてあることが多いです。今日は1切れを3つに切って、カサ増し効果もあります。
(写真の鮭は2人分です)

  • 生鮭 2切れ
  • 調味料と衣:塩、コショウ少々・カレー粉小さじ1、パン粉大さじ2
  • サラダ油 大さじ1と1/2
  • 付け合わせ
    レタス、クレソン、トマト
  1. 鮭は1切れを3等分に切り、軽く塩コショウをしておきます。
  2. カレー粉とパン粉を深皿に入れて、よく混ぜ合わせておきます。
  3. 2の中に鮭を入れてしっかりまぶしておきます。
  4. フライパンに大さじ1のサラダ油を熱したら、カレーパン粉をまぶした鮭を入れて、中火でしっかり焼き色がつくまで焼き、裏返して更に大さじ1/2のサラダ油を加えて焼きます。両面こんがり焼けたら出来上がりです。(写真の鮭は2人分を盛り付けています)
鮭は9月から11月くらいが旬とされています。サーモンと言う英語名は本来大西洋鮭(アトランティックサーモンを指します。天然物は減っていて、ほとんど北欧や南米での養殖もののようです。成長が早く、時期やサイズを注文に応じて出荷できるそうです。スモークサーモンなどに使われる紅サケも日本にはほとんど回遊しないようです。

カリフラワーとカニカマの酢味噌和え

カリフラワーは本来ブロッコリーと同じで、冬が旬です。なぜだか最近よく見かけるので使ってみました。

  • カリフラワー 1/4個
  • カニ蒲鉾 2切れ
  • 酢味噌の材料:白みそ、砂糖、酢各大さじ2、練がらし少々
  1. カリフラワーは大抵一株単位で売っているので、小房に切り分けて茹でて使います。
  2. 鍋に湯を沸かして、酢を大さじ2加えて1のカリフラワーを入れて、茎をつまんで少し軟らかくなったと感じたら火を止め、冷水にサッと放して水を切っておきます。
  3. カニ蒲鉾はほぐしておき、酢味噌の材料は混ぜておきます。(子供が食べる時はからしは除きます)
  4. カリフラワーとカニ蒲鉾を酢味噌で和えて盛り付けます。
カリフラワーは酢を入れて茹でると白く茹で上がります。表面を保護するために小麦粉を加えて茹でることもあります。私はどこで教わったのか、ずっと小麦粉と酢を入れて茹でていましたが、シチューなどに使う際は特に茹でなくても使うことができます。ラップをして、1/2個で電子レンジ3分位で使えます。

ニンジンの金平

マッチ棒くらいの大きさに切るとシャキシャキ感が残って、甘みも感じられます。

  • ニンジン 1/2本
  • 鶏ハムの切れ端(又は豚肉や鶏肉の細切れ少々)
  • ゴマ油 小さじ1
  • 調味料:だししょう油 大さじ1/2
  • 煎りごま 少々
  1. ニンジンはマッチ棒位の棒状か、大きめの千切りにする。
  2. フライパンか浅めの鍋にごま油を熱して、ニンジンを炒めて鶏ハムを加えてさらに炒める。
  3. ニンジンがしんなりしたら、調味料を加えてひと混ぜしたら火を止めて、いりごまを振っておきます。
細く千切りにした食材を甘辛く炒め煮にしたものを全て金平と呼んでいますが、『金平』を調べたところ
まさかり担いだ金太郎に行きついて、その人の名が坂田金太郎でその息子が『金平』だとか。それでどうした?という感じですが、ご飯のすすむおかず、『金平』をいろいろ試してみましょう。

水曜日の献立

厚揚げとツナのチャンプルー風

チャンプルーと言うのは沖縄の方言で混ぜこぜにしたというような意味のようです。ゴーヤチャンプルが有名ですが、厚揚げとツナを混ぜて炒めたのでチャンプルー風です。

  • 厚揚げ 大きいものなら1枚(小分けのものなら1人分3~4切れ)
  • ツナ缶 小1缶
  • シメジ 1/2パック(小房に分けておく)
  • 小松菜 1/2把(洗って3㎝程度のざく切りにしておく)
  • タマネギ 1/2個(1~2㎝の細切りにしておく)
  • 卵 1個
  • ゴマ油 大さじ1/2
  • 調味料:塩、コショウ少々 (酒大さじ1/2、ショウ油小さじ1~2)
  1. 厚揚げは一口大に切っておく。
  2. フライパンにゴマ油を熱して、タマネギの細切り、シメジ、コマツ菜、厚揚げの順に入れて炒めます。
  3. コマツ菜がしんなりしてきたら塩コショウをして、ツナ缶を開けて油ごと加えてさらに炒めます。
  4. 卵を溶いて、フライパンに溶きながら加えて、最後に酒とショウ油を鍋肌に回し入れて香りを出します。全体をさっくり混ぜて出来上がりです。
厚揚げは、生揚げとも言う。豆腐を厚めに切って水切りし、油で揚げたものです。そのままだと油臭くて味がしみにくいので、通常は湯通しをし油抜きをして使うが、最近は必要ないと書かれたのが多い。日持ちはしないが、安価で焼いても煮ても良いのでもう少し頻繁に使いたいと思います。

さつま芋のかき揚げ

サツマイモはそのままだと芽が出る季節です。買ったら早めに使い切りましょう。

  • サツマイモ 1/2本
  • 竹輪 1本
  • てんぷら粉 適宜
  • 揚げ油 適宜
  1. サツマイモはたわしで皮を良く洗ってから1cm各位のサイコロに切り、水に放しておきます。
  2. 竹輪は5㎜程度の小口切りにします。
  3. てんぷら粉を水で溶き、水を切ったサツマイモと竹輪を混ぜておきます。
  4. 揚げ油は150~160℃くらいの低温で3のサツマイモと竹輪をスプーンですくいながら入れて、揚げます。油が切れたら盛り付けます。
これから夏になったらカボチャなどでも甘くておいしいので、サイコロに切ってコロコロした食感を楽しめます。食材の硬さに差がある場合は、硬い方を電子レンジにかけてから混ぜ合わせると良いです。

ワカメとカニカマのサラダ

生のワカメは2月~6月が旬です。魚屋さんに並んでいる内にしっかり食べましょう。

  • ワカメ 1/2パック分(乾燥品なら3g程度)
  • カニ蒲鉾 3本
  • 調味料:酒大さじ1、塩少々、酢、ショウ油、おろしショウガ各小さじ1、ゴマ油小さじ1/2
  1. 生のワカメは水洗いしたら、熱湯を廻しかけて直ぐに冷水で洗います。食べやすい大きさに切っておきます。乾燥品も同様に水でもどして切っておきます。塩蔵ワカメはしっかり塩抜きをします。
  2. 調味料を合わせておき、ワカメとほぐしたカニ蒲鉾を混ぜ合わせます。
ワカメのぬめりは水溶性食物繊維のアスパラギン酸によるものです。この成分はコレステロールを低下させることが期待されています。

木曜日の献立

トマト入りエビチリ

トマトが大好きな私はつい箱買いをしてしまって、最後の方に残った熟したトマトを入れてみました。トマトとケチャップで濃いトマト入りエビチリ。小さなむきエビの節約メニューです。

  • むきエビ 150g(冷凍でも可)
  • エビ用調味料:塩、コショウ、酒大さじ1
  • 小麦粉、片栗粉各大さじ1
  • サラダ油 大さじ1/2
  • トマト1個(ミニトマトなら12個位)
  • タマネギ 1個
  • ピーマン 1個
  • 生シイタケ2枚
  • サラダ油 大さじ1
  • ニンニク、ショウガ各1/2片
  • 調味料:酢、トマトケチャップ各大さじ3、水1/4カップ、豆板醤小さじ1
  1. 大きなエビなら背ワタを取って塩、コショウをして酒を振っておきます。小さなむきエビなら洗ってそのまま塩、コショウ、酒を振っておきます。
  2. トマト、タマネギは6等分のくし形に切り、ピーマンは種を除いて一口大に切っておきます。生シイタケは石づきを切りとり、6等分に切っておきます。

  3. 1のエビに小麦粉と片栗粉を混ぜたものをまぶして、2~3分サラダ油で炒めて取り出します。
  4. フライパンをペーパータオルで軽く拭いて、サラダ油大さじ1とニンニク、ショウガの薄切りを入れて炒め、香りがしてきたら、2の野菜を入れて炒めます。
  5. 調味料を加え、煮立ってきたらエビを戻してさら混ぜながら煮込みます。
普通のトマトはそれほど気になりませんが、ミニトマトの皮は少し気になります。大きなトマトが安くなっていたら試してください。トマトの赤色はリコピンで抗酸化作用があります。リコピンの働きは熟したものの方が強いようです。更に油と一緒に摂ると吸収率が高まるようです。是非煮込み料理に使ってみてください。

サツマイモのミルク煮

サツマイモはカリウムが多いので、塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。また、食物繊維が多いので便秘予防にも良い。

  • サツマイモ 1/2本
  • 牛乳 100㏄
  • バター ひとかけ(5g位)
  1. サツマイモは皮をよく洗って、皮つきのまま5㎜~1㎝位の半月に切って水にさらしておきます。
  2. 小鍋に牛乳100㏄とバターを入れて煮立て、水を切ったサツマイモを加えてイモが浸かる様に少し水を加えて煮ます。ブクブク泡が立ってきたら弱火にして2分位で火を止めます。
サツマイモの種類によっては、すぐ火が通るので厚めに切った方が良いものがあります。旬は9月~12月ですが最近では年中焼き芋を売っているような気がします。おいしいですが、甘くて糖質が多いので、食事+焼き芋はカロリーオーバーです。

キャベツの中華和え

春キャベツのシーズンです。生でも食べられますが、少し加熱すればたくさん食べることができます。

  • 春キャベツ1/6玉
  • 調味料:ショウガのみじん切り大さじ1、ショウ油大さじ1、酢、砂糖、ゴマ油各小さじ1
  • すりゴマ少々
  1. 春キャベツは4~5㎝のざく切りにして、芯の部分は薄く切っておきます。
  2. 耐熱容器に入れて、ラップをして2分程度電子レンジにかけます。
  3. 大きなボールに移して粗熱が取れたら、混ぜ合わせておいた調味料をかけて軽く混ぜ合わせて、小鉢に盛り付け、ゴマを振りかけます。
私が子供の頃、祖母はキャベツのことを『甘藍』かんらんと言っていました。あまり生で食べたような記憶がありません。何しろマヨネーズも自家製の時代でしたから。春頃に出回る結球がゆるめの葉が軟らかいものを春キャベツと呼びます。扁平で年中ある硬いキャベツは冬キャベツと言います。結球は硬いけれど葉は柔らかな夏キャベツもあります。ビタミンⅭを多く含みます。

金曜日の献立

ニラ入りハンバーグ

ニラは好きな人もいますが、絶対嫌だという人もいるように思います。私が借りている花畑には、前の借主が植えたのか毎年春になるとニョキニョキ生えてきます。

  • 豚ひき肉 200g
  • 春雨 20g
  • ニラ 1/3把
  • 調味料:ショウガ汁大さじ1、しょうゆ大さじ1、砂糖、ゴマ油各小さじ1、塩、コショウ各少々
  • 片栗粉 大さじ1/2
  • サラダ油 大さじ1
  • つけ汁:酢、ショウ油 各小さじ1、一味唐辛子適宜
  • 付け合わせ
    レタス、ミニトマト、カボチャ薄切り4枚、ピーマン1個(サラダ油小さじ1)
  1. 春雨は熱湯でもどして、水気を絞り2㎝くらいに切っておく。
  2. ニラも洗って、2㎝位に切っておく。
  3. ボウルに豚ひき肉と春雨、ニラ、調味料、片栗粉を入れて粘りが出るまでしっかり混ぜ合わせます。
  4. フライパンにサラダ油小さじ1を熱して、付け合わせのカボチャの薄切りと、半分に切って種を除いたピーマンを焼き、フライパンをペーパータオルで拭いておく。
  5. 3のひき肉はしっかり粘りが出たら、6等分にして、円形にまとめます。
  6. フライパンにサラダ油大さじ1を熱して、5のハンバーグを焼きます。両面に焼き色がついたら弱火にして、蓋をして3~4分蒸し焼きにします。
  7. 皿に盛り、レタス、ミニトマト、カボチャ、ピーマンとハンバーグを盛り付けます。
  8. つけ汁を合わせておき、味が足りないようならつけて食べます。
ニラは中国原産で、東南アジアに広く分布するようです。ヨーロッパではほとんど栽培されていないそうです。
ショウガなどと同様に体が温まり、精がつく野菜として古くから栽培されています。畑の境などに植えられて、刈り取ってもまた伸びてきて年に数回収穫できます。種と葉は漢方薬としても利用されています。5月~10月が旬です。

焼きシイタケのおろしポン酢和え

生シイタケは火で炙ると何とも言えない香ばしいにおいがしますが、我が家はⅠHコンロのため、グリルで焼いたら水分が出て、小さくなってしまいました。

  • 生シイタケ 3枚
  • 大根 4~5㎝
  • 調味料:ポン酢、ショウ油各適量
  1. 生シイタケは石づきを取って、網があればガスの火で水気が滲むまで両面を焼き、4~6つに切る。
    (ⅠHコンロの場合はフライパンで油をひかずに焼くと良いでしょう。)
  2. 大根はすりおろして、水気を軽く切ってシイタケ、しょう油ポン酢と混ぜて出来上がりです。
大根は12月~2月が旬で煮ものにするにはその頃がおいしいです。大根はでんぷんを分解するアミラーゼや発がん物質を解毒すると言われているオキシターゼ等の酵素を含んでいます。根っこの方が辛いので、おろし大根に向いています。子育て中、大根が辛いという子にマヨネーズを混ぜて食べさせていました。

エノキタケと卵の味噌汁

エノキタケが白いのは光を当てずに育てているからのようです。天然のものは歯応えがあり、茶褐色らしいです。

  • エノキタケ1/6パック
  • 卵 1個
  • カツオ節 1パック(又はだしの素)
  • 中味噌 大さじ1強
  • 小口切りのネギ 少々
  1. 鍋に水300㏄を入れて火にかけ、煮立ってきたらかつお節を入れて、沸きあがったら網杓子でカツオ節をすくい取ります。お茶パックにカツオ節粉を入れてだしを取っても良いし、イリコを煮立てても良いし、それも面倒なら、だしの素でも良いです。(本来なら漉すのが良いのですが、中々手間がかかりますので省略)
  2. 1にエノキタケを加えて、沸きあがったら味噌を溶き入れ、溶いた卵を加えて一瞬間をおいてかき混ぜます。
  3. ネギを加えて汁椀に注ぎわけます。
かきたま汁等、卵がメインの時は沸いている汁の中に菜箸を立てて、溶き卵を糸のように落としていくとふんわりとした卵が湧き上がってきます。片栗粉を溶いて入れてから、卵を入れるとトロリとおいしくできます。

土曜日の献立

ショウガご飯 (炊く都合上2合にしています)

新ショウガの季節です。今ならではのショウガの香りを味わってみましょう。

  • 米 2合
  • 新ショウガ 1個(6~7㎝分)
  • だしショウ油 大さじ2
  1. 米は洗っておく。
  2. 新ショウガは皮を包丁の背でこそげて、2㎝位の千切りにしておく。
  3. 炊飯器に洗った米を入れ、普通に水加減をしたら、だしショウ油の大さじ2杯分の水を取り除き、だしショウ油を加えて混ぜ、ショウガの千切りを上に散らしてそのまま炊飯する。
  4. 炊きあがったら、さっくりと上下に混ぜ合わせて茶碗に盛り付けます。
本来なら、油揚げなどを加えてもう少し味をつけたいところですが、1食分の食塩量が多くなりそうなので、あっさりとショウガだけにしてみました。

初ガツオのサラダ

カツオは5月~6月、9月~10月が旬です。春に九州から北上し、秋には南下する太平洋の回遊魚の代表です。

  • カツオの刺身、又はカツオのたたき 200g程度
  • 新タマネギ 小1/2個
  • レタス 1/2個
  • ミョウガ 1個
  • あればレモン1/2個
  • 好みのドレッシング(最近よく使っているのは薫製風味のものですが、濃い味の方が良いでしょう)
  1. カツオは広島では生で売っていることが少ないので、カツオのたたきを使います。
  2. レタスは、包丁で切ると切り口が茶色に変色しますので、大きめのざく切りにして水に放してパリッとさせます。新タマネギは薄切りにして水にさらします。ミョウガは縦6等分に切っておきます。
  3. カツオは1人分5切れ程度に切り分けます。
  4. 皿にレタスを敷き、カツオのたたき、水を切ったタマネギ、ミョウガを載せドレッシングを添えて勧めます。
春に北上するカツオは上りガツオと呼ばれ、脂が少なくさっぱりとした味です。秋に産卵のために南下するカツオは戻りガツオと呼ばれ、脂がのっています。北海道より南のほとんど全世界の海にいます。赤身魚の代表で、たんぱく質やビタミンB群が豊富に含まれています。

ナスの炒め物

ナスの旬は7月~9月です。ナスの黒紫色は抗酸化作用のあるアントシアニンによるものです。

  • 長ナス 1本
  • ニンジン 4㎝
  • マイタケ 1/2パック
  • 豚肉細切れ 80g
  • ゴマ油 小さじ1
  • ニンニク 1かけ
  • 塩、コショウ、だしショウ油各適宜
  1. ナスはヘタを切り落として、1㎝位の輪切りにして水にさらしておきます。
  2. ニンジンは3㎜程度の輪切りにし、マイタケは小房に分けておきます。
  3. フライパンにゴマ油を熱し、ニンニクを薄切りにして炒めて豚肉をほぐしながら加えます。
  4. しっかり水けをふいたナスと、ニンジン、マイタケを加えて炒め合わせます。
  5. 塩、コショウ少々、だしショウ油少々で薄めに味をつけて仕上げます。
ナスはなんにでもよくなじむ食材です。味も良く吸うので薄めに味をつけましょう。また、献立の立て方によっては1食分の塩分量を足すと、とても多くなることがあります。全体を見て控えめな味付けを心がけましょう。

今回は物価高の折から、節約をテーマに材料を使いまわしたり、できるだけ安価な材料を使ってメニューを考えてみました。野菜と言えども品数が増えればそれなりに材料費も高くなります。きちんと形がそろっていなくても、ざるに盛り上げたひと山幾らの野菜を買って帰って、さてどんな料理にしようかと考えるのも楽しいものです。昔、米の30キロ袋にいっぱいの空豆をもらったことがありました。デパートで、6~7本で600円位したので驚きました。来月は蒸し蒸しする梅雨の季節です。
さっぱりと食事のすすむ楽ちんメニューを考えたいと思います。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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