お子さんの視力が低下してきたことが分かり、眼鏡を使用することになった……
そんな時に知っておきたい選び方のポイントや、「スポーツをする子にはどんな眼鏡が安心?」
「おしゃれな眼鏡なら嫌がらずに使ってくれるかな?」「敏感肌の子におすすめの眼鏡ってある?」…といった疑問にもお答えします。
現代の子供たちは昔と比べて遠くの景色や夜空の星などを眺める時間が減り、デジタルの画面を見ている時間が増えがち。タブレットやパソコンを使用したIT学習の導入は良い面もありますが、子供たちの目にとってはますます苛酷な環境といえます。
令和3年度の「学校保健統計調査」によれば、5歳児(年長さん)で、眼鏡なしで視力1.0以上の子が約75%いるのに対し、8歳(小学校3年生)では約65%、11歳(6年生)になると約49%と過半数を切ってしまいます。
小学校入学前後から増えはじめる近視(単純近視)には、遺伝と環境要因の両方が関わっています。
最近の研究では、近視の度数が高い子供は将来的に他の目の病気にかかりやすい可能性があると報告されており、遺伝はコントロールできませんが、環境面では「外遊びを増やす」「適度に日光を浴びる」などが推奨されています。
お子さんの視力が低下して眼鏡の購入が必要となったら、まずは眼科で視力を正しく測定して処方箋を出してもらい、それを持って眼鏡店に行きましょう。
市販の眼鏡ショップでも測定は可能ですが、子供は大人よりも目の調整力が高いため、眼科では目の緊張をほぐす目薬をした状態で測定します。また、単純な近視ではなく目の病気が隠れていないか診断してもらえるのも眼科のメリットです。
次に処方箋を持って眼鏡店へ行き、合った眼鏡を作ってもらいます。
お店を選ぶ時には、次のようなポイントをチェックしましょう。
専門知識に基づいてきめ細かい調整を行ってくれる「眼鏡作製技能士」がいるお店ならさらに安心ですね。
サッカーや野球など、スポーツをするお子さんにはできるだけ壊れにくい眼鏡を用意してあげたいですよね。
大人の場合は知的な印象のメタルフレームや、熱や傷に強いガラスレンズなどの選択肢がありますが、スポーツはもちろん元気に動き回る子供向けには樹脂製やプラスチック製のレンズやフレームが適しています。
鼻パッドには金具で調整するものとフレーム一体型があり、微調整しやすいのは金具タイプの方ですが、動きの激しいお子さんには壊れにくい一体型がおすすめです。
初めて眼鏡をかけることになった時は、顔の印象が変わることに抵抗を感じる子もいるかもしれません。
特に高学年になって初めて眼鏡をかける時には、本人が気に入ったおしゃれな眼鏡を選んであげると、毎日嫌がらずに使えるのではないでしょうか。
2023年現在は少し丸みがありクラシックなフォルムの「ボストンフレーム」などが人気です。お店の人のアドバイスも聞きながら、お子さんのお気に入りのデザインが見つかると良いですね。
眼鏡は毎日顔に触れるものなので、肌が敏感なお子さんにはできるだけ肌にやさしいタイプを選びたいですね。
金属製のフレームやテンプル(つる)の表面にはコーティングが施されていますが、細かい傷や汗などで地金がむき出しになると肌に刺激を与えてしまいますので、樹脂やプラスチックがよりおすすめです。
また眼鏡のサイズが小さいと眼鏡が肌に押しつけられ、反対に大きすぎるとずれやすく、どちらも摩擦で肌荒れなどを起こしてしまいがち。 成長に合わせてこまめにサイズを再調整してあげましょう。
多くの自治体では、3歳児検診をはじめ検診時に視力検査を行っています。最近では眼鏡をかけただけでは十分に矯正できない「弱視」の可能性を発見する「屈折検査」を取り入れる自治体も増えています。
また、子育て支援の一環として、眼鏡の購入費用の一部を助成する自治体も。
お住まいの地域によってサポートの種類が異なりますので、広報誌やホームページなどで情報をチェックし、受けられるサポートはぜひ利用しましょう。
近年はおしゃれな子供用眼鏡もどんどん増え、「眼鏡がかっこいい」と憧れる子もいるほど。
ずっと裸眼で過ごせるのに越したことはないですが、もし必要になればすぐに、お子さんに合ったお気に入りの眼鏡を選んであげてくださいね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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