「魚の目は市販薬でも治せるの?」「魚の目に効くおすすめの市販薬が知りたい」
足に魚の目ができると、市販薬でなんとかしたいと思う方が多いのではないでしょうか。皮膚科に行く時間がなかなか取れない方にとって、市販薬はとても便利なものです。
魚の目は、市販薬でもきれいに治すことができます。今回は、魚の目に効果的な市販薬や使うときのポイントなどについて詳しく見ていきましょう。
自分の足にできたものが本当に魚の目なのか分からない、という方もいるのではないでしょうか。まずは魚の目の特徴について紹介します。
魚の目とは、ある特定の部分に圧力がかかることで皮膚が刺激され、角質が厚くなってできるものです。角質が芯のように厚くなり、皮膚の奥にある真皮に向かって伸びていきます。そのため、圧迫したり歩いたりするときに痛みを伴いやすいのです。
魚の目は、次のように圧力がかかりやすい部位によく見られます。
このような部位に角質が厚くなって痛みを伴うできものができた場合は、魚の目の可能性が高いでしょう。
サイズが合わない靴を履いたり、O脚やがに股など足の一部に負担がかかりやすい歩き方をしたりすることで魚の目ができます。かかとの場合は皮膚の乾燥によってもできやすくなるので注意しましょう。
魚の目に効く市販薬の成分はすべて同じで、サリチル酸という成分が配合されています。サリチル酸は、角質をやわらかくする働きのある成分です。魚の目は、デスモグレインというたんぱく質によって正常な細胞と結びついています。
サリチル酸は、このデスモグレインを溶かして細胞と細胞を切り離すことにより魚の目を取りやすくするのです。市販には魚の目に効く薬がいくつかありますが、どれを購入しても成分は変わりません。
魚の目に効く市販薬の主成分は、すべてサリチル酸です。そのため、どれを選んでも効果に大差はありません。ですが、剤形やパッチの大きさによって使い心地が異なります。
魚の目に効く市販薬には、おもに次の3つの剤形があります。
もっとも簡単に使えるのは、貼るタイプのものでしょう。魚の目の大きさに合ったシートを貼るだけで簡単に治療ができます。患部の大きさに合わせてシートを自分で切って使うタイプも人気です。
どのようなサイズの魚の目にも対応できます。塗るタイプは、貼るタイプだと剥がれやすい指先や関節などでも場所を選ばずに使用できることが特徴です。また、貼るタイプのようにテープで固定しなくてよいため、テープでかぶれやすい方でも使いやすいでしょう。
魚の目にパッドを貼るときは、魚の目のサイズに合わせて貼る必要があります。サイズを合わせておかないと、正常な皮膚にまで薬が浸透してしまうためです。
多くの商品は、魚の目のサイズに合わせて直径5~10mm程度でパッドのサイズを選べるようになっています。ぴったりのサイズの商品を選ぶためにも、購入前に魚の目の大きさを測っておくようにするとよいでしょう。
ここからは、魚の目におすすめの市販薬を4つ紹介します。
足の裏専用のパッドです。薬剤付パッドとサイズ調整シール、固定用テープがセットになっています。魚の目の大きさが3~10mmほどの方におすすめです。薬剤付パッドには保護用パッドがついているため、圧迫による痛みを緩和することができます。
41mm×62mmの薬剤シートが入っており、こちらを魚の目の大きさに合わせて自分でカットして使用するタイプです。薬剤シートのほか、保護用パッドと固定用テープが付属しています。
どのような大きさの魚の目にも対応できるので、大きさが分からない方や、いつ魚の目ができても柔軟に治療できるタイプのものをお探しの方におすすめです。
塗るタイプの薬なので、テープがはがれやすい指先や関節の魚の目の治療に適しています。ジェルを塗った後はすぐに乾いて密着し、目立つことがありません。テープが目立つのが嫌だという方にも向いているでしょう。
ウオノメコロリには、角質をやわらかくするサリチル酸のほかに、角質に水分を与える働きのある乳酸も配合されています。より頑固な魚の目の治療に適しているでしょう。
液体タイプなので、どのような大きさの魚の目にも使えます。ウオノメパッド付なので、患部を保護しながら治療することが可能です。
魚の目の市販薬を使えば、数日もするときれいに魚の目が取れます。しかし、使い方を誤ると健康な皮膚を傷つけたり痛い思いをしたりすることになるため注意しましょう。
サリチル酸の配合された薬剤は、魚の目があるところのみに接触するようにつけてください。正常な皮膚に付着すると、その部分も白く軟化して痛む可能性があります。
もしも正常な皮膚に薬剤が付着した場合は、すぐに拭き取りましょう。正常な皮膚を痛めないためにも、魚の目のサイズに合った商品を使うことが大切です。
魚の目を無理に取り除こうとするのはよくありません。市販薬を使用してから魚の目が取れるまでは3~4日ほどかかります。患部が白くふやけてきてからピンセットなどで取るようにしてください。
十分に患部がふやけていない状態で取り除こうとすると、痛みが伴ったり、魚の目の芯が残ってしまったりすることがあります。芯が残った状態だと再発することが多いため、焦らずにポロっと取れる時期を待ちましょう。
魚の目と似たものに、たこがあります。どちらも角質が厚くなることでできるものです。魚の目は、特定の部位に圧力がかかることで芯のあるできものができ、圧迫すると痛みを伴います。
一方でたこは、芯はなくそこまで強い痛みはありません。魚の目は足の裏の出っ張った部分や指の間、指のふちにできやすく、たこは足の裏の出っ張った部分にできやすいことも特徴です。
魚の目は、足の裏に負担をかけないことが一番の予防法です。部分的に圧力がかかると魚の目ができるため、サイズの合わない靴やハイヒールを履くのは避けましょう。また、角質が厚くならないように保湿するのも予防に効果があります。
軽い症状の魚の目であれば市販薬でも十分に対応できます。ただし、次のような場合は皮膚科を受診して治療してもらうようにしましょう。
症状に応じて患部を削ったり電気メスで切除したりなどの治療が受けられます。近頃ではレーザー治療も主流です。症状がひどかったり痛みが強く出ていたりする場合は、皮膚科に相談しましょう。
魚の目に効く市販薬として、サリチル酸が配合された商品が販売されています。サリチル酸は角質をやわらかくする働きがあるので、成分を患部にしっかり浸透させることで魚の目を芯から取り除けるのです。
魚の目用の市販薬は基本的にどれを選んでも効果に大きな違いはありません。使い勝手の良さやパッドの大きさなどで選ぶとよいでしょう。症状がひどかったり痛みが強く出ていたりする場合は、皮膚科を受診するようにしてください。
薬剤師としてドラッグストアで働いていくなかで「このままではいけない」と日に日に強く思うようになっていきました。なぜなら「市販薬を正しく選べている方があまりに少なすぎる」と感じたからです。
「本当はもっと適した薬があるのに…」
「合う薬を選べれば、症状はきっと楽になるはずなのに…」
こんなことを思わずにはいられないくらい、CMやパッケージの印象だけで薬を選ばれている方がほとんどでした。
市販薬を買いに来られる方のなかには「病院に行くのが気まずいから市販薬で済ませたい」と思われている方もいるでしょう。かつての私もそうでした。親にも誰にも知られたくないから市販薬に頼る。でもどれを買ったらいいかわからない。
そんな方たちの助けになりたいと思い、WEBで情報を発信するようになりました。この症状にはどの市販薬がいいのか、どんな症状があったら病院に行くべきなのか、記事を通して少しでも参考にしていただけたら幸いです。
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