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「体重を落としたい!」と思っておられる方へ、バランスの良いレシピの提案です。

「体重を落としたい!」と思っておられる方へ、バランスの良いレシピの提案です。

2023.11.29

私は糖尿病を主とした栄養食事指導をしていますが、最近「16時間ダイエットをして痩せたいのだけど」という相談を受けることがあります。長年栄養指導をしてきて、食べないで痩せようとした人のリバウンドをたくさん見てきました。結論から言うと16時間断食は、断食後の血糖値が高くなったり、筋肉量が減ってしまう恐れがあります。 人間の体は、エネルギー不足になると、筋肉のたんぱく質を分解してエネルギーに変換する「 蛋白異化作用 たんぱくいかさよう (糖新生)」が働きます。食事の時間が空いて、エネルギーが不足すると、この蛋白異化作用により、筋肉のたんぱく質をエネルギーとして使ってしまうことになります。 その結果、筋肉量が減少してしまいます。 筋肉量を減少させないために、サプリメントに頼るのではなく、食事の中で上手にたんぱく質を摂取しましょう。厚労省は「日本人の食事摂取基準」で、18歳以上の男性は1日60g、18歳以上の女性だと1日50gのたんぱく質摂取を推奨しています。
(材料は特記がない限り2人分です)

前回:「血糖値が高い!」と気になる人のレシピです。

POINT

  • 季節の食材を使った、たんぱく質を上手に摂取できるメニューです。
  • 調理工程は少なく、材料の無駄を省き、短時間で調理を済ませます。
  • 調味料は単純にして、できるだけ手間を省いた節約レシピです。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

ゆで鶏(写真は2人分です)

コンビニには蒸した鶏肉が色々な味付けで売られていますが、かなり塩分の多いものがあります。焼き付けて旨味を閉じ込めてからゆでれば軟らかく、ゆで汁も使えます。

  • 鶏もも肉1枚(むね肉でも可)
  • 塩少々
  • 酒50㏄
  • ショウガ薄切り 4~5枚
  • ソース用調味料:ニンニクみじん切り1かけ分、サラダ油小さじ1、青ネギ小口切り適宜、酢大さじ1、鶏のゆで汁大さじ1、しょう油小さじ2、砂糖大さじ1/2、練がらし少々、すりごま小さじ2)
  • 付け合わせ:サラダ用リーフ1袋(生食の青菜なら何でも可)
  1. 鶏肉はしっかり洗って、塩少々を振ってすり込んでおきます。
  2. フライパンに油をひかずに、鶏肉の皮を下にして、中火にかける。にじみ出てくる油をペーパータオルでふき取りながら、焼き色がつくまで焼きます。裏返して身の方も白く色が変わるまで焼き付けたら火を止めて取り出します。
  3. フライパンの油をふき取って、酒50㏄と水2カップ、ショウガの薄切りを加えて沸騰させます。
  4. 沸騰した中に1の肉を加えて、再び沸騰してきたらぐらぐらしない程度に火加減を少し弱火にして、12分位茹でて火を止めて冷ましておく。(ゆで汁はスープに使います)
  5. ソース用の調味料は、ニンニクとサラダ油を火にかけてニンニクがきつね色になるまで炒め、この中に残りの材料を加えて混ぜ合わせます。
  6. お皿にサラダ用の葉っぱを盛り付け、食べやすく切った鶏肉を盛り付けます。
  7. それぞれが、小皿にとって調味料をかけていただきます。
鶏肉は肉自体はそんなに脂肪が多いわけではないので、調理する前に黄色い脂肪を除いたり、皮をしっかり焼きつけて余分な脂肪をふき取っておけば高たんぱく、低脂肪の食材です。

なすの鍋しぎ

「秋なすは嫁に食わすな」と言うほどおいしいし、多食すればお腹を下すとされていますが最近のなすは特に水にさらしたりしなくても調理できます。

  • なす・ピーマン各2個
  • サラダ油小さじ1
  • 合わせ調味料:だし汁大さじ4,味噌・酒各大さじ1、砂糖小さじ2、しょう油小さじ1/2
  1. なすはヘタを切り、一口大の乱切りにしてサッと水洗いして水けを切っておきます。
  2. ピーマンはヘタと種を取り、なすと合うように一口大に切っておきます。
  3. 合わせ調味料は前もって、合わせて混ぜておきます。
  4. フライパンに油を熱して、なすの水けをふき取って炒めます。しんなりしてきたらピーマンも入れて炒め、合わせ調味料を加えます。
  5. 混ぜ合わせて、蓋をして2~3分煮て揺すりながら汁気を飛ばします。
  6. ひと混ぜして火を止めて、盛り付けます。
なすは油と相性が良いので、多めに入れても気になりませんが油は大さじ1杯で12g"111kcal”です。
1日に使う油は全部で1人分大さじ1杯程度までにするようにしましょう。

かきたまスープ

卵は保存がきき、栄養価の高い完全食品です。食べ過ぎなければコレステロールも問題ありません。

  • 卵 1個
  • 鶏肉のゆで汁カップ2
  • 調味料:塩、コショウ適宜
  • パセリのみじん切り少々
  1. 小鍋に鶏のゆで汁を2カップ入れて火にかけます。
  2. 沸いてきたら火を弱めて、溶き卵を全体に回し入れる。
  3. 再び湧き上がってきたら火を止めて、控えめに調味しておきます。
  4. 器に注いで、パセリのみじん切りを散らして勧めます。
一般に食品を保存する場合は火を通した方が良いと言われますが、卵だけは例外です。卵は生の状態では、卵白のリゾチウムがたんぱく溶菌酵素であり、外からの雑菌の侵入を防いでくれます。したがって卵だけは生で保存したほうが長持ちするという訳です。

火曜日の献立

鮭の竜田揚げ

竜田揚げの由来は諸説ありますが、材料にしょう油で下味をつけて小麦粉ではなく片栗粉をまぶして、油で揚げる料理を竜田揚げと言います。立田揚げと書く場合もあるようです。

  • 生鮭 2切れ
  • 下味の調味料:ショウガのしぼり汁1/2かけ分、しょう油大さじ1、酒大さじ1/2
  • 片栗粉 適量
  • サラダ油 適量
  • 付け合わせ
    ブロッコリー、カラーピーマン各適量
  1. 鮭は洗って、1切れを3等分のそぎ切りにする。
  2. ボウルに調味料を合わせておき、1の鮭を30分位漬けておきます。
  3. ブロッコリーは電子レンジで加熱しておきます。カラーピーマンは大きいものなら一口大に切っておきますが、小さいものなら洗ってから包丁の先で切れ目を入れておきます。
  4. ピーマンは先に油で揚げておきます。
  5. 鮭の汁けをペーパータオルで押さえて、片栗粉を全体にまぶしながら170℃の油で揚げていきます。
  6. 2分位揚げたら強火にして、カリッと揚げます。薄く色づいたら油を切る。
  7. ブロッコリーとピーマン、鮭を盛り付けます。
魚売り場では、鮭は生鮭より甘口鮭と言われるものなど、軽く塩をしてあるものの方が多いように感じます。ネットで見るレシピなどでも『甘塩サケでおいしく…』など軽く塩をしたものがたくさん使われています。塩の濃度は一定ではないようですが、甘塩鮭で3%~6%のようです。100gの鮭だと薄味でも3gの塩が含まれているわけです。これに味をつけて調理すると、かなり塩を摂取することになります。くれぐれも塩分摂取にはご注意ください。

小松菜と厚揚げの煮もの

小松菜は東京の方で栽培され始めた青菜で、ほぼ一年中栽培されて病気にかかりにくいようです。アクが少ないので直接炒めたり煮たりできますし、なにより安価です。どしどし使いましょう。

  • 小松菜 1/2把
  • 厚揚げ 一丁(100g)
  • 調味料:めんつゆ大さじ1と1/2
  1. 小松菜は根元の方をしっかり洗って、長さ4~5㎝に切る。厚揚げは熱湯を回しかけて余分な油を落とし、1人分3切れ位に切っておく。
  2. 鍋に水100㏄とめんつゆを入れて火にかけ、厚揚げを入れて煮立て、小松菜の茎の方を加えて弱火にし、2~3分したら葉の方を加えて煮ます。
  3. 小松菜と厚揚げを器に盛り付けます。
小松菜は広島ではあまり使われていませんでした。小松菜はカルシウム、鉄分、カロテンなどが豊富です。広島では雑煮に水菜を入れますが、関東では小松菜を使うそうです。

大根と柿のなます

子供の頃、秋から冬にかけてなますや白和えの中に柿や干し柿が使われていたような気がします。なんだか懐かしい味です。

  • 大根 4㎝
  • 富有柿 1/3個
  • 調味料:合わせ酢(市販の酢の物用)大さじ1、米酢小さじ1/2
  1. 大根は皮をむいて、縦1㎝幅に切りそろえてそれを薄切りにする。材料以外の塩少々を振ってしんなりさせる。
  2. 柿は1/6のくし切りにし皮をむいて、3~4mmのいちょう切りにしておきます。
  3. 1の大根は塩をしっかり洗い流して、水けを絞り、2の柿と合わせて合わせ酢を混ぜ、甘くなりすぎるので、味をみながら米酢で調整する。
柿はビタミンAやⅭが豊富ですが、糖質も多くこの季節になると糖尿病の患者様の中には異常に血糖値が高くなる方がおられます。果物だから大丈夫と油断して、食べ過ぎないでください。

水曜日の献立

鶏ひき肉とれんこんのハンバーグ

小ぶりな土付きのれんこんをたくさん買ったので、硬くなりがちな鶏ひき肉の中につなぎとしてすりおろしたり、粗くたたいたりして混ぜてみました。れんこんの食感も良い感じです。

  • 鶏ひき肉 200g
  • れんこん 100g(皮をむいたら半分をすりおろし、残りを粗くたたいておく)
  • 小麦粉 大さじ2
  • 卵黄 1個分
  • ショウガ 1かけ分(みじん切り)
  • 塩 少々
  • サラダ油 小さじ1
  • 甘酢あんの調味料:だし汁1カップ、薄口しょう油大さじ1と1/2、みりん大さじ1、水溶き片栗粉少々、酢小さじ1
  • 付け合わせ
    ホウレン草1/2把
  1. 鶏ひき肉をボウルに入れて、れんこんのすりおろしたものと砕いて小さくしたもの、小麦粉、卵黄、ショウガのみじん切り、塩少々を加えてよくこねるように混ぜ合わせて、ラップにくるんで冷蔵庫に30分程度ねかせておく。
  2. 1のタネを6等分して、小さなハンバーグ状にまとめます。
  3. フライパンに油を熱して、丸めたハンバーグを並べ、初め強火で両面を焼き、焼き色がついたら火を弱めてふたをして火を通す。
  4. この間に合わせ酢の材料を小鍋に入れて、熱します。温まったら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、火を消してから酢を加える。
  5. 皿に茹でたホウレン草を並べ、ハンバーグ3個を並べて甘酢あんをかけて勧める。
鶏ひき肉は安価なものを買うと様々な部位を混ぜて挽いているので、脂肪や硬い筋っぽいものが混ざっていたりします。対面の肉コーナーではもも肉や胸肉のみのひき肉があり、たんぱく質が多く低カロリーです。

茶わん蒸し風キッシュロレーヌ

これは数年前に、糖質オフのフランス料理のレシピを考えている時に見つけた三國シェフのレシピです。衣のないキッシュ風なので見た目は茶わん蒸しですが、食べるとキッシュです。

  • ほうれん草 1/2把
  • ベーコン 2枚
  • くるみ 20g(小4個)
  • 卵液
    溶き卵2個分+ハンバーグで残った卵白1個分、生クリーム50㏄、コンソメスープ100㏄、粉チーズ大さじ2、塩・コショウ各少々
    ※コンソメスープはコンソメ顆粒を湯に溶かして作る
  1. 硬めに茹でたほうれん草は3~4㎝長さに切る。ベーコンは細切り、くるみは粗く刻んでおきます。
  2. フライパンに油をひかずにベーコンを炒め、脂が出てきたらほうれん草とくるみを入れて炒め、ほうれん草がしんなりしたらフライパンから出して粗熱を取る。
  3. ボウルに卵液の材料を混ぜ合わせて、耐熱容器二つに2の材料を分けて入れ、卵液を注ぎます。
  4. ラップをして、容器の半量ぐらいまで湯を張った鍋の中に3を入れて、弱めの中火で15分ほど蒸します。竹串を刺して濁った卵液がついていなければ出来上がりです。
このレシピでは糖質は1人分わずか2.5gです。極端な糖質制限では逆にたんぱく質を摂りすぎて腎臓に負担がかかったり、脂肪が増えすぎて動脈硬化症の発症という事になっても逆効果です。安全な糖質制限をしましょう。

もやしのサラダ

他の二品が手間がかかるので、三品目は超簡単メニューです。それにもやしは高くなったと言っても、まだとても安いので助かります。

  • もやし 1袋(好みで太いのや細いのを選んでください)
  • 調味料:胡麻ドレッシング(好みで市販のものを使用しますが、エネルギーや塩分は確認しましょう)
  1. もやしは洗って電子レンジで2分位加熱する。
  2. 器に盛って、ドレッシングをかけて勧めます。
ドレッシングはノンオイルが体に良さそうに聞こえますが、案外塩分が多かったり、添加物が多かったりします。胡麻ドレッシングも色々ありますので、成分表を確認しておきましょう。又、少し味が足りないくらいの少なめを心がけましょう。

木曜日の献立

シーフードと青菜の焼きそば

あんかけそばの熱々を食べてみませんか?カリカリに麺を焼いて、ジューッとあんをかけて本格中華の味です。

  • 中華蒸し麺 2玉
  • 冷凍シーフードミックス 200g
  • 小松菜 1/2把
  • 白ネギ 1/2本
  • ショウガのしぼり汁 1かけ分
  • スープ(水1カップに鶏がらスープ顆粒小さじ1を入れて煮立てる)これに調味料を混ぜておく。
  • 調味料:しょう油・酒各大さじ1、砂糖小さじ1、塩・コショウ各少々
  • サラダ油・ゴマ油各適量
  1. シーフードミックスは解凍し、塩気の濃いものがあるので洗ってショウガ汁をまぶしておきます。
  2. 小松菜は4㎝長さに切って茎と葉を分けておく。白ネギは小松菜に合わせて斜め切りにする。
  3. フライパンにサラダ油小さじ1/2をひき、一人分づつ麵をほぐしながら丸く形を整えてフライ返しでフライパンに押し付けるようにしながら両面をこんがり焼きつける。もう一玉も同じようにする。
  4. フライパンにサラダ油大さじ1を強火で熱して、ネギを炒め、香りが立ったら、小松菜、シーフードの順に炒めます。そこへスープと調味料を混ぜたものを加えて混ぜます。
  5. 煮立ったら、1~2分煮て水溶き片栗粉を加えてとろみをつけて火を止め、ゴマ油少々を振りかける。
  6. 器に盛った麺の上に、熱い5をかけます。
うどんやそうめん、中華そばも小麦粉の中力粉を使って練って作るので同じグラム数ならエネルギー量や糖質はあまり違いません。ただ日本そばはそば粉がメインで作られたものほど食物繊維が多いので血糖値の上昇は低いですが、どれも調理法によって変わってきます。

生野菜のニンニク味噌

ニンニクを刻むのが面倒なので、電子レンジにかけてみました。軟らかくなるのでつぶれるし、匂いが軽減したような気がします。

  • 大根 4㎝
  • にんじん 4㎝
  • 調味料:ニンニク1かけ、味噌大さじ1、豆板醤・甜麺醤各小さじ1、みりん少々
  1. 小さな耐熱容器に水大さじ1と皮をむいたニンニク1かけを入れてラップをして、電子レンジで2分加熱する。軟らかくなったニンニクをフォークの先で潰し、調味料をすべて加えてよく混ぜます。
  2. 大根とにんじんは皮をむいて1㎝弱のスティック状に切りそろえておきます。
  3. 大根、にんじんに味噌を添えて勧めます。
味噌の塩分も様々ですから、味をみながら調整してください。米麹の味噌が甘口(白みそや西京味噌)と言われるものが塩分5~7%、辛口(東北以北の味噌)では11~13%、麦麹の味噌(中国以西の味噌)が甘口9~11%、辛口が11~13%です。いずれも塩分量を確認しておきましょう。

豆乳ゼリー

時には冷たいゼリーもおいしいものですが、市販の甘いゼリーは驚くほど砂糖が入っています。カロリーのほとんどが糖分によるものです。ゼラチンで簡単ゼリーを作ってみましょう。

  • 豆乳 250㏄
  • ゼラチン顆粒 2.5g(1袋)
  • 砂糖 小さじ2
  • パルスイート 1ステック
  • アーモンドエッセンス 少々
  • クコの実 適量
  1. ゼラチンは沸騰していない湯50㏄で溶かしておく。
  2. 鍋に豆乳250㏄を入れて火にかけ、砂糖、パルスイートを加えて火を止め、アーモンドエッセンスを振りまぜて、1のゼラチンを加えてよく混ぜ、2個の器に等分に流し入れます。
  3. ラップをして冷蔵庫で冷やします。氷水を張ったボウルに容器ごと入れれば早く固まります。固まりかけたらクコの実を飾る。
豆乳は昔からあったが、青臭くてあまり一般的ではありませんでした。しかし近年製造法が飛躍的に改善され、青臭さもなくおいしい豆乳が提供されています。豆乳と書かれているものが、大豆固形分8%以上で調整豆乳が豆乳に砂糖や脂肪分、塩などが加えられているものを言います。豆乳飲料は大豆固形分が4%以上のものと、更に野菜果汁や乳製品を加えた大豆固形分2%以上のものがあります。

金曜日の献立

ポークビーンズ

子供たちが小学生のころ、朝食に蒸し大豆を使ったスープをよく作っていました。生協で買ったり、自分で煮た豆を使っていましたが、最近は一般的になったのか手軽に蒸し大豆が手に入るので喜んでいます。

  • 豚薄切り肉 100g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 蒸し大豆 100g
  • 固形スープ 1個
  • トマトジュース(無塩)2カップ
  • サラダ油 小さじ1
  • パセリのみじん切り 少々
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  1. 豚肉は1㎝幅に切る。玉ねぎはみじん切り、又は1㎝角位に切っておきます。
  2. 鍋に油を熱し、玉ねぎを炒めて香りが出たら豚肉、大豆も加えて炒めます。
  3. トマトジュースと砕いた固形スープを加えて、弱火で15分煮込みます。時々鍋底から混ぜます。
  4. 水分がなくなってきたら、少し水を加えて混ぜます。
  5. 煮詰まってきたら火を止めて、器に盛りパセリのみじん切りを散らします。
ポークビーンズは最もポピュラーなアメリカの家庭料理の一つで、豚肉の代わりにベーコンが使われたりします。アメリカではポークビーンズの缶詰が良く使われるようです。西部劇の中で野外で食べられているイメージがあります。

野菜とシーチキンのオムレツ

安価ですが、簡単でたんぱく質を摂取することができるので定番メニューに加えてください。具はその時々で何でも良いと思います。

  • 卵 3個
  • 牛乳 大さじ2
  • 玉ねぎ 1/2個
  • ピーマン1個
  • シーチキンの缶詰(小)1/2缶
  • サラダ油 小さじ1+小さじ2
  • 調味料:塩・コショウ 少々
  • フルーツ 適量
  1. 玉ネギとピーマンはみじん切りにして、フライパンにサラダ油小さじ1を熱して塩、コショウを少々加えて炒め、更にシーチキンを加えて炒め合わせる。この半分を取り出しておきます。

  2. フライパンに火をつけ、1の具を端に寄せて、サラダ油小さじ1をひき直し、この中に卵液と牛乳を混ぜたものを半分流し入れ、具と混ぜ合わせて、半熟程度になったらオムレツ型にまとめます。これを二人分繰り返します。
  3. フルーツを添えて、更に盛り付けます。
卵のコレステロールを敬遠するあまりに、高齢者にも「卵は食べません」と言われる方がおられますが、実際はコレステロールの8割がたは肝臓で作られますし、卵そのものにも血中コレステロールを下げるレシチンが含まれています。朝食にも野菜を混ぜ込んだオムレツはいかがですか。

ごぼうのサラダ

ごぼうの旬は5~6月、11~2月です。堀たての香りの良いごぼうがたくさん売られています。太さが均一で、できれば土付きの方が風味は勝ります。

  • ごぼう 1/2本
  • しめじ 1/2株
  • 赤ピーマンのみじん切り 大さじ1杯分(緑のピーマンでも可)
  • ドレッシング:マスタード小さじ1/2、サラダ油大さじ3、酢大さじ1、塩・コショウ各少々
  1. ごぼうはよく洗って、ピーラーでひいて、薄切りにします。塩少々を振ってしんなりしたらよく洗っておきます。
  2. 小房に分けたしめじと一緒にサッとゆでます。
  3. ドレッシングの材料は小瓶に入れてカシャカシャ振って混ぜておきます。
  4. ごぼうとしめじを盛り付け、赤いピーマンを飾りドレッシングをかけていただきます。
ごぼうを食用にするのは日本だけのようで、第二次世界大戦後の戦犯に対する裁判で日本人が捕虜にごぼうを食べさせたことが、虐待として挙げられたという話をどこかで読んだ覚えがあります。最初に食べてみようと思った人は他に食べるものがなかったのでしょうか?

土曜日の献立

むかごご飯

旅先でむかご(山芋のつるにできる直径1~2cmの肉芽)を見つけて、思わず懐かしい気がして買い求めました。山芋の赤ちゃんと言う感じでこれが土に植わると山芋ができます。
材料は作りやすい分量にしています。

  • むかご 100g
  • 白米 2合
  • 調味料:酒50㏄、塩少々、昆布10cm
  1. 米は30分前に洗っておきます。
  2. 米は酒を加えてから、普通の水加減にして、洗って水を切ったむかご、昆布、塩少々を加えて炊飯します。
  3. 炊けたら、昆布を外して全体をぐるりと混ぜて茶碗によそいます。
ネットでは炊き込みご飯のように砂糖やしょう油で調理するものも載せられていますが、かすかな塩味が一番野趣のあるむかごの味が楽しめると思います。

沢煮椀

沢煮とは狩りをする猟師が野外で塩漬けの豚肉といろいろな山菜を混ぜて煮込んだ汁物と言う事のようです。

  • 鶏もも肉 50g(本来は豚肉を使うようですが、冷凍庫に残っていたものを活用)
  • きのこ類(しいたけ、しめじ、えのきたけ等何でも可)合わせて100g程度
  • ごぼう 10㎝
  • にんじん 1/3本
  • いんげん 4本
  • 調味料:だしの素2人分、薄口しょう油・塩各少々
  1. 鶏肉は細切れにします。
  2. きのこ類は石づきを切り落としてそれぞれ4~5㎝長さに切り、ごぼうとにんじんも細い千切りにしておきます。
  3. 鍋に水2カップを入れて、だしの素1/2量を加えて火にかけ、煮立ったら豚肉をほぐしながら入れて、色が変わったらごぼうとにんじんを加えます。アクを取ったら、残りのだしの素と、塩、しょう油で調味し、最後にきのこを加えます。
  4. 斜め切りにしたいんげんを加えてひと煮立ちしたら火を止めて、椀に盛ります。
寒くなってくると具だくさんの汁物は、温まりますしとてもおいしく感じます。冷蔵庫の残った材料を同じ大きさに切りそろえて、しょう油やみそ味、酒粕、又は洋風にカレー粉やトマト風味、牛乳煮などいろいろ楽しみましょう。少量のたんぱく質(肉、魚、豆腐類、卵)を加えればご馳走になります。

鶏レバーのしょう油煮

レバーはついつい臭みが気になって敬遠しがちですが、ショウガや山椒の香りをきかせれば、常備菜になります。4~5日は冷蔵保存できます。

  • 鶏レバー 8個
  • ネギ 5㎝
  • ショウガ千切り 1/2かけ分
  • 赤唐辛子 1本
  • 粉山椒 小さじ1
  • 調味料:しょう油1/2カップ、砂糖大さじ2、酒大さじ2
  • ごま油 少々
  1. 鶏レバーは10分ほど水にさらし、真ん中にある筋を取り、熱湯をかけておく。
  2. 鍋にネギ、ショウガ、赤唐辛子、粉山椒と水2カップを入れて火にかけます。半量まで煮詰めたら調味料を加え、沸騰したら弱火にしてレバーを加えて火が通るまで煮ます。
  3. そのまま15分置いて、引き揚げてからごま油を絡めておきます。
貧血の方などに「レバーを食べてください」という事がありますが、どなたもあまり気が進まない様子です。赤くて弾力のあるものが新鮮です。新鮮なレバーを購入して、きれいに洗って上手に血抜きをしておいしく食べてください。ビタミンAやB群、鉄などを豊富に含んでいます。

酢れんこん

れんこんは一番モチモチしておいしい季節です。細くてでんぷん質が少ないような部位は酢れんこんにして常備菜にしておくと便利です。

  • れんこん 100g
  • 調味料:酢大さじ3、砂糖大さじ2/3,塩こさじ1/4
  1. れんこんは皮をむいて、厚さ2~3㎜の半月切りにし、酢少々(分量外)を入れた水に3分ほどさらします。
  2. れんこんを熱湯の中に入れて、透き通った感じになるまで茹でてざるに上げ、調味料を火にかけて沸かした中に入れて火を止めて5分ほどそのままにして味をなじませます。
れんこんは根っこなので糖質ですがビタミンⅭが多い。穴が開いているので見通しが効くという縁起をかついで正月のおせちにも使います。11月~2月が旬です。

ダイエットには前回も書きましたが、食べる量もさることながら、活動量が重要です。しっかり筋肉を使いましょう。そして、『あなたの食べたものでしかあなたの体は作られません』もっと真剣に食べることを考えてみてください。次回はお正月休み対策について考えてみたいです。お母さんにとっては家族が一日中家で食事をするのはしんどいことです。みんなが関わって作れそうなメニューを考えます!

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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