もうすぐ小学校に入学するお子さんのいるご家庭では、初めての子供だけでの通学、ちゃんと通えるかな…と期待と不安を抱いているのではないでしょうか。
また今年ではなく来年・再来年の入学に向けて、公立の小学校に通うのか、私立なのかを検討中のご家庭もあるかと思います。
小学校選びで気になることの1つが「どのくらい通学時間がかかるのか」ということ。
私立の小学校は遠くからでも受験可能なため、電車やバスを乗り継いでいくことも珍しくありません。
一方、公立なら通学時間が短いかというと一概にそうではなく、小学校と自宅の位置関係によっては1時間近くかかることもあります。
今回は、ママやパパの体験談もまじえ、小学生の平均的な通学時間や公立・私立の通学事情を紹介します。
国が実施している令和3年「社会生活基本調査」によると、全国の小学生が通学に要する時間は平均で往復44分。片道では22分となります。
公立の小学校には学区があり、文部科学省の資料では、徒歩や自転車で通う場合の通学距離の目安はおおむね4㎞以内とされています。
小学1年生の歩く速さは時速4㎞といわれるので、単純計算すると、家から学校の距離が4㎞なら1時間くらい歩くことになりますね。
また、過疎化のすすむエリアでは小中学校にスクールバスなどが導入されていますが、こちらも乗車時間の上限は1時間程度とされています。
もちろん学校に近い場所に住んでいれば「徒歩1分」という子もいますし、人口が多く高層マンションが立ち並ぶようなエリアでは学区も狭くなり、全体的に通学時間は短めになるでしょう。
一方、私立の小学校では学区の制限はありません。
市や県をまたいで電車通学する子も少なくなく、Web上のQ&Aサイトでは「〇〇小学校には皆さんどのくらいの通学時間で通われていますか?」「1時間以上かかる子も多いですよ」といったやりとりも例年のように見かけます。
まずは現在お子さんが地元の公立小へ通っているママ・パパに、通学時間について話を聞いてみました。
学校が遠いと体力がつくというメリットはあるものの、高学年になるにつれて習い事や勉強時間が削られるという問題もあるそうです。逆に学校が近くても「親の出勤時間の方が早い」という点で心配が増えるようですね。
私立小学校では、1年生から公共交通機関を利用した長距離通学をする子も少なくありません。
過去の調査では、私立小学校の平均通学時間は36分と公立小より14分長い程度でしたが、最長で75分以上、1時間以上かけて通学する子どもが19.4%と報告されています。
小学校側も子供たちの負担を考え、通学時間の上限を40分~60分までに制限しているところも増えています。
また、同じ電車通学の時間でも、自宅から都心部へ向かう路線か反対方向かによって通学の大変さが大きく異なり、特に朝の通勤ラッシュは1年生のお子さんには危険も伴います。
そのため、志望校に合格したら学校の近くへ引っ越す家庭も20%程度あるとのこと。
小学2年生のお子さんが都内の私立小学校に通っているパパのSさんは、
と振り返ります。
一方で高学年になると、
というエピソードを教えてくれました。
徒歩でも、電車でも、最初はやっぱりドキドキの新1年生の通学。春休みはお花見がてら、一緒に通学路を歩いて練習できると良いですね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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