子どもの歯は、3歳頃に乳歯が生え揃い、6歳頃からおとなの歯(永久歯)へ生え替わりが始まります。
子どもの歯の代表的なトラブルである虫歯(う歯)については、近年、検診や治療の重要性が広く認識されてきました。1970年には幼稚園に通う子の95%に虫歯があったのが、2023年の文部科学省の発表では約25%と4分の1近くまで減少し、大きく改善しています。
一方で、歯並びや噛み合わせを改善する「歯列矯正」に関してはハードルの高いイメージがあり、気軽に行えない……という家庭も多いようです。
そこで今回は、そもそも子どもの歯列矯正はどこまで必要なのか、期間や費用はどのくらいかかるのかを解説します。
歯列矯正についてどう思うかママ・パパたちにたずねたアンケートでは、
といった意見も見られました。
そもそも子どもに歯列矯正は必要なのでしょうか?
まず、大人も含めて歯列矯正の目的には2通りあり、単純に見た目を美しくするものと、医療の必要があるものに分かれます。
子どもの場合、園・学校やかかりつけ医の検診時に後者(医療の必要がある)と判断されて歯列矯正をはじめるパターンが多いと考えられます。
子どもの歯並びが悪くなったり噛み合わせに異常が出たりする理由には次のようなものがあります。
こういった場合、大人になると歯を抜いて治療をするケースが大半です。しかし子どものあごの骨の成長は9~12歳頃まで続き、その期間に歯列矯正や治療を始めれば歯を抜かずにすむことも多いそう。
また治療によって口呼吸が改善されたり、噛み合わせが整うことで勉強やスポーツに集中できるようになったりする可能性も高まります。そう思うと子どものうちに歯列矯正を始めるメリットや必要性は十分あるといえるでしょう。
子どもの歯列矯正にかかる期間は、矯正の程度や開始時期により大きく変わります。
子どもで特徴的なのは、永久歯への生え変わりが完了するまでの「1期」と、すべて永久歯になってからの「2期」に分かれていること。どちらか一方だけ行うことも、両方行うこともあります。
以下はお子さんの歯列矯正を検討または実施したことのあるママ・パパへのアンケート。状況ごとにどのくらいの期間かかったのかを紹介します。
このように、開始時期についてはさまざまな要素が関わってきます。クリニックに相談しながら最適な時期を判断して下さいね。
期間と同様、歯列矯正の費用も矯正の程度により変わります。
基本的に健康保険は適用されませんが、以下に当てはまる場合は保険診療対象となります。
前述の保護者へのアンケートから、状況ごとの費用例を紹介します。
いずれの場合も、初回の相談は無料または数千円程度で受けられるクリニックが多いので、まずは相談してみることをおすすめします。
なお、子どもの歯列矯正では多くの場合医療費控除の対象になります。交通費も含め、領収書は翌年の確定申告まで保管しておきましょう。
Family Dr.(ファミリードクター)では、広島で子どもの歯列矯正を受け付けているクリニックを検索できます。
各院の特徴や先生のインタビュー(一部)なども掲載していますので、以下からお近くのクリニック・医院を探してみてくださいね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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