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お家でも簡単に、美味しい料理を楽しみましょう!

お家でも簡単に、美味しい料理を楽しみましょう!

2024.07.29

毎日の暑さには閉口します。一歩外に出るとオーブンの中に放り込まれたように暑くて、そういえば去年は「フライパンの中に放り込まれたみたいですね」と挨拶を交わしたのを思い出しました。
高齢者の集まりでも、「3食きちんと食べてください」と話をすると、「暑いから火を使いたくない」とか「暑いから食欲がない」と言う返事が多く聞かれます。今回はなるべく火を使う回数を減らし、簡単においしい料理を作ってみたいと思います。暑さを吹き飛ばすためにも、しっかり食事をしましょう!
(材料は特記がない限り2人分です)
(使用しているめんつゆは2倍濃縮のものです)

前回:ほどほどに上手に手を抜いて食事を楽しみましょう!

POINT

  • 誰でも作れる簡単で、暑さに負けないメニューです。
  • 調理工程はなるべく省いて、火を使う回数を減らしました。
  • 調味料は単純にして、どこでも手に入る食材を使います。(代用できる食材を明記)
  • だれでも分かっていると思われる調理上の言い回しを、改めて説明します。

画像をタップするとレシピに移動します。

月曜日の献立

焼き肉のレタス包み (写真は2人分です)

月曜日は、この暑さではみんなグッタリです。料理をするのもしんどいですから、簡単にできる料理を!

  • 牛焼き肉用赤身肉 200g
  • もやし 1袋
  • 調味料:塩、コショウ少々
  • カラーピーマン(赤・黄・緑)各1/2個
  • ごま油 大さじ1/2
  • たれ用調味料:練ごま大さじ2、しょう油大さじ1、砂糖大さじ1/2、豆板醬小さじ2/3
  • レタス4枚
  1. もやしは洗って、耐熱容器に入れてラップをして電子レンジ600wで2分くらい加熱し、塩、コショウをしておきます。
  2. カラーピーマンは、縦に食べやすい大きさに切っておきます。
  3. フライパンにごま油をひいて、牛肉を焼いてたれを回しかけておき、その横で、カラーピーマンにも火を通しておきます。
  4. 洗って水けを拭いたレタスと、もやし、牛肉、カラーピーマンを盛り付けます。
  5. 各自で、レタスにくるみながら食べてもらいます。

電子レンジで加熱した、鶏肉のささ身や胸肉を包むのも美味しいです。また、調味料は、簡単に済ませるなら、焼き肉のたれを使えばもっと簡単に用意できます。自分で、包みながら食べるのも楽しいです。手巻きずしの要領で、米飯を用意して一緒にくるんで食べても良いかもしれませんね。

夏野菜のラタトゥイユ

冷蔵庫に何かしらの野菜の切れ端が溜まってきたら炒め煮にして、トマト味やカレー味にするとまとまります。

  • なす 小1個
  • かぼちゃ 100g
  • プチトマト 10個
  • ピーマン 1個
  • 調味料:トマトケチャップ・粉チーズ各大さじ1、塩・コショウ各少々
  1. なすはヘタを切りおとし、厚さ1㎝弱の輪切りか、大きければ半月に切り、サッと水に放して上げておく。
  2. かぼちゃは種を取り厚さ1㎝、長さ4~5㎝に切っておきます。
  3. プチトマトは、ヘタを取って半分に切り、ピーマンは1~2㎝の角に切っておきます。
  4. 耐熱ボールに1.2.3.の材料を入れて、調味料を混ぜ、ラップをして600wで5分加熱し、上下をかき混ぜて再び2分位加熱します。

粉チーズを加えることで、電子レンジでもコクのある味になります。電子レンジの加熱時間は材料の量に応じて加減してください。トマトケチャップはトマトピューレに玉ねぎや香辛料、酢、調味料などが加わって味付けされたものです。戦後アメリカから入ってきて、一般的に使われるようになったのは少し時間がかかったように思います。

きゅうりとみょうがの甘酢

みょうが(茗荷)は子供の頃、庭の隅に植わっていて大人がおいしそうに食べているので「食べたい」と言ったら、「馬鹿になるから食べてはいけない」と言われました。

  • きゅうり 1本
  • みょうが 1個
  • 調味料:酢大さじ1弱、砂糖小さじ1、みりん小さじ1/2、塩少々
  1. きゅうりは塩をつけて(調味料以外)板摺をして(まな板の上で塩をまぶして手で転がします)塩を洗い流して、乱切りにしておきます。
  2. みょうがは洗って、縦に薄切りにします。
  3. 調味料は合わせてよくかき混ぜておき、きゅうりとみょうがを盛り付けてかけていただきます。

調味料をあらかじめ、分量を考えながら合わせておくものを合わせ調味料と呼びます。酢の物や炒め物など味を見ながらちょこちょこ足していたのでは、味が分からなくなったり、火が通りすぎてしまうので予め合わせて、味を調えておきます。

火曜日の献立

シーフードと卵の炒めもの

冷凍の食材をいろいろ買っておくといざという時に炒めたり、煮込んだりできて便利です。たんぱく質と食物繊維を上手に組み合わせましょう。

  • シーフードミックス カップ2
    (冷凍庫のイカの輪切りやカニ蒲鉾、ベビーホタテなどの使い残しを加えました)
  • 玉ねぎ 小1個
  • 木くらげ 2枚
  • サラダ油 大さじ1
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  • 卵 2個
  1. 冷凍のシーフードミックスは、使う分量をボールに取って流水で洗っておきます。
  2. 木くらげと玉ねぎは2㎝角に切って、ほぐしておきます。
  3. 卵は割って、ざっくりと混ぜておきます。あまり混ぜすぎるとバラバラになってしまいます。
  4. フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒め、しんなりしたらシーフードを加えて、強火で炒め合わせて塩、コショウをして3.の卵を加えて手早く混ぜて火を止め、皿に盛り付けます。

冷凍シーフードの解凍は、流水で表面の氷が無くなるくらいまで洗って使いましょう。しっかり洗わないと、塩辛かったり雑味の残るものがあります。電子レンジで解凍すると、イカが爆発したり、他のものも身が縮んで小さくなってしまいます。

五目大豆煮

大豆製品の需要が多くなったのか、最近蒸し大豆を売っているお店が増えてきました。1袋100g位で、百数十円ですので、2、3袋買っておくといろいろに使えて便利です。
材料は作りやすい分量としています。

  • 蒸し大豆 1袋(100g)
  • ごぼう 新ごぼうの細いもの1本
  • にんじん 1/3本
  • 大根 4㎝
  • 干しシイタケ 1枚
  • 調味料:砂糖大さじ1、しょう油大さじ1弱、みりん小さじ1
  1. ごぼう、にんじんは皮をむいて大豆と同じくらいの大きさに切っておきます。ごぼうは少し水にさらしてアクを落とします。
  2. 干しシイタケは水に浸けて戻し、1㎝角位に切っておきます。
  3. ごぼう、にんじん、干しシイタケを鍋に入れて材料がかぶるくらいまで水を加えて、砂糖としょう油を加えてふたをして煮ます。
  4. 3.の材料が軟らかく煮えたら、少し水を足して蒸し大豆を加えて煮ます。最後にみりんを加えて混ぜ、ひと煮します。

大豆は動物性たんぱく質に近いアミノ酸組成をもつため、畑の肉と言われています。成分として注目されているのはイソフラボンで、大豆のイソフラボンは女性ホルモンとよく似ているため、女性の更年期や骨粗しょう症の予防に効果が認められています。

大根とにんじんのひらひらサラダ

  • 大根 100g (大根もにんじんも縦に5~6㎝以上長さがあるように切り分ける)
  • にんじん 50g
  • 調味料:酢・サラダ油各大さじ1/2、塩・コショウ各少々(市販のドレッシングでも可)
  1. 大根とにんじんは皮をむいて、ピーラーで細長くヒラヒラに薄く切ります。
  2. 1.の大根とにんじんは冷水に放して、しゃっきりさせます。
  3. 器に大根とにんじんを盛り付けて、ドレッシングをかけていただきます。

にんじんに含まれるβ-カロテンは抗酸化作用により免疫力を高める働きがあり、カルシウムや食物繊維も取れます。りんごやじゃがいもと一緒にすると苦みが出やすいので、ラップをして冷蔵庫の野菜室に保管するのが一番良いようです。

まくわうり

中国から渡来し、たくさん栽培されていましたが、1960年代にメロンと交配されたプリンスメロンが作られてからは衰退してしまいました。懐かしくて朝市で買いましたが、昔と同じ優しい甘さです。

水曜日の献立

うな卵丼

鰻が年々高級品となり、値段には驚きます。病院給食に携わっていた頃、丑の日に献立に取り入れたメニューです。価格もさることながら、一切れで80kcalもあり、とても鰻をメインにはできませんでした。

  • うなぎの蒲焼き 1/2尾(家族の人数に応じて自由に変更可)
  • 玉ねぎ 小1/2個
  • 卵 2個
  • 三つ葉 4本
  • 調味料:酒大さじ1、砂糖・めんつゆ各小さじ2(うなぎにしっかり味がついているので、控えめに)
  1. うなぎの蒲焼きは、幅の広いところは縦1/2に切り、1~1.5㎝幅に切っておきます。
  2. 玉ねぎは縦に1/2に切り、幅5㎜に切ります。三つ葉は3㎝長さに切っておきます。
  3. フライパンに玉ねぎを入れて、水カップ1/2を加えて中火で煮ます。
  4. 玉ねぎが透き通ってきたら、調味料を入れてうなぎを均等に並べ入れて調味料を加えて2~3分煮ます。
  5. 卵は軽くかき混ぜておき、半分を真ん中から外側に向かって円を描くように回し入れて、ふたをし2分ほど煮ます。卵が固まってきたら三つ葉を加えて、1分ほど煮て半熟状で火を止めます。
  6. ご飯を器に盛り付けて、卵とじを煮汁ごと上にかぶせます。

うなぎは江戸時代に、商売がうまくいかないうなぎ屋に相談された平賀源内が『丑の日にうのつくものを食べると夏負けしない』と書いて店先に貼るように勧めたとか。うなぎに限っては、ビタミンA・B・D・Eが含まれ、特にビタミンB群が豊富なため、夏バテ防止や食欲増進には効果がありそうです。

オクラのかつお和え

オクラの花は黄色くて、とてもきれいです。アオイ科でエチオピア近辺が原産地だとか。日本には江戸時代末期に伝わっていたようですが、本格的に普及したのは1970年代からのようです。

  • オクラ 5本
  • 調味料:めんつゆ小さじ1、かつお節1パック(小袋)
  1. オクラは額の部分を包丁で、くるりとむいておきます。
  2. 塩を振って、板ずりをして毛を取って洗うか、熱湯にサッとつけて取り出します。
  3. 熱湯をくぐらせると色が鮮やかになりますが、浸けすぎるとぬめりが出てきますので気をつけましょう。
  4. 冷めたら薄い小口切りにします。
  5. めんつゆとかつお節を混ぜて、器に盛りつけます。

オクラのぬめりは整腸作用や、コレステロールを減らす作用、血糖値の急上昇を防ぐ作用があると言われています。刻んでそのまま食べたり、納豆や長芋などのぬめりのあるものと和えたり、煮物や炒め物などにも使えます。

豆腐の味噌汁

夏は味噌汁も、具を沢山入れて冷や汁にすると食欲がすすみます。冷や汁は耐熱容器に味噌と野菜や油揚げなどを入れて電子レンジにかけ、そのまま冷ましてすりごまや青じその千切りを加えたら美味しい1品ができあがりです。

  • 木綿豆腐 150g
  • みょうが 1個
  • 調味料:だしの素適宜、みそ大さじ2
  1. 鍋に水2カップを煮立て、だしの素を加えてみそを溶き入れます。
  2. 沸騰しないように火を弱め、豆腐を手のひらに載せてさいの目に切って落とし入れます。
  3. 薄く小口切りにしたみょうがを加えて、出来上がりです。

みそ汁の美味しい作り方は、味噌をしっかり溶いて、ぐらぐら煮立てない事です。味噌汁は具によって味も変わってきますが、好みでシンプルなのが良い人もあるでしょう。また、豆腐を手の平に載せて切ると、壊れにくいのですがどうも苦手と言う方は、スプーンですくってみそ汁の中へ入れても良いと思います。

木曜日の献立

鶏むね肉の和風から揚げ

若い人にはから揚げは大人気のようですが、どうも市販のから揚げはニンニクが強かったり、辛味が強かったりして食べにくいという方は、あっさり味のから揚げをお勧めします。

  • 鶏むね肉 200g
  • 調味料:酒・めんつゆ各大さじ1、山椒の粉少々
  • 片栗粉 適量
  • さつまいも 小1本(150g位)
  • 揚げ油 適量
  • プチトマト 6個
  1. 鶏肉は1人分が2~3切れになるように大きめのそぎ切りにして、酒とめんつゆに漬けておきます。
  2. さつまいもは太めのスティック状に切り、水に浸けておきます。
  3. 1.の鶏肉は汁気を切っておきます。全体に山椒をふりかけておきます。
  4. さつまいもは水けをふき取りながら、素揚げにします。揚げ油は170度位の低い温度で火を通します。
  5. 鶏肉は薄くかたくり粉をまぶしながら、170度位の温度で揚げていきます。片栗粉をまぶし過ぎると吸油量が増え脂っこい揚げ物になります。
  6. 鶏肉とさつまいも、プチトマトを盛り付けます。

魚や野菜などに何もつけずに揚げることを素揚げと言います。から揚げは肉や魚に小麦粉やかたくり粉をまぶして揚げることを言い、てんぷらは小麦粉を卵と水で溶いた衣につけてあげること、フライやカツレツは肉や魚を小麦粉、卵液、パン粉の順につけてあげることを言います。先に油が汚れにくい野菜などを揚げてから、肉や魚を揚げるようにしましょう。

ごぼうと牛肉の煮物

日持ちのする乾物を使った煮物や、根菜類の煮物は少し多めに作っておくと忙しい日の副菜になったり、お弁当のおかずにしたりと便利に使えます。

  • 新ごぼう 3本
  • 牛肉 100g
  • サラダ油 小さじ1
  • 調味料:酒大さじ1、砂糖小さじ1、めんつゆ・みりん各大さじ1
  • いりごま 少々
  1. ごぼうはたわしか、目の粗いスポンジ状のものでこすり洗いをして、皮をこそげ落とします。3~5㎜位の厚さの斜め切りにして、水に放します。あまり長くさらさないようにし、水から上げておきます。
  2. 鍋に油を入れて熱し、2~3㎝位に切った牛肉を炒めてほぐれてきたらごぼうを加えて全体を炒め合わせます。牛肉の色が変わってきたら水1カップと調味料を加えて、落とし蓋をして弱火で煮含めます。
  3. 煮汁が少なくなってきたら、ごぼうをつまんでみて味や硬さを確かめて良いようなら火を止めてそのまま冷まします。煮物は冷めていく過程で味が入るので、少し薄い位で完成です。
  4. 器に盛り付けて、ごまをふります。

ごぼうは元々中国から薬用として伝わってきた根を食用にする根菜で、食用にするのは日本だけだとか。4月~6月が新ごぼうが出回る季節ですが、新ごぼうは細くて短く、あまり土臭さもなくみずみずしいのでサッと煮るだけでもおいしく食べられます。

さやいんげんの明太子和え

さやいんげんは緑黄色野菜に分類されています。生のものが出回っていますが、付け合わせには高くつくので、私は冷凍のものを常備して、緑の野菜が足りない時に便利に使っています。

  • さやいんげん 100g
  • にんじん 40g
  • 明太子 大さじ2(ほぐしたもの)
  • 調味料:みりん小さじ1/2、めんつゆ少々(明太子の辛さで加減します)
  1. ほぐした明太子にみりんとめんつゆを混ぜておきます。
  2. さやいんげんは筋を取り、茹でて斜めに切っておきます。にんじんはいんげんの大きさに合わせて切り、にんじん、さやいんげんの順に熱湯に入れて茹でます。
  3. さやいんげんとにんじんを明太子で和えて、器に盛り付けます。

すけとうだらの卵を塩漬けにしたものがたらこです。たらこと明太子は同じもので、西日本では明太子と呼ぶようです。これをだし汁と、みりん、酒、唐辛子で作った調味液に漬けたものを辛子明太子と呼びます。

金曜日の献立

白身魚のマリネ

白身魚は胃腸が弱った時のたんぱく源に最適です。病院給食では骨を取ってある切り身を使っていましたが、どうも最近の若い人は魚の骨を敬遠するようです。もしかしたら、魚にたくさんの骨があることを知らない人もいるのではないでしょうか?

  • 白身魚の切り身 2切れ(鯛、鮭、鰆、鱈など)
  • 塩・コショウ 少々
  • 小麦粉適量
  • サラダ油 大さじ1/2
  • 玉ねぎ 小1/2個
  • カラーピーマン 1個(色違いを足して1個分位)
  • セロリ 5㎝
  • 調味料(マリネ液):酢・酒・大さじ1、めんつゆ大さじ1/2、砂糖小さじ1、五香粉少々
  1. 魚の切り身はよく洗って塩、コショウをしておきます。
  2. 玉ねぎは横半分に切って、薄切りにします。ピーマンはヘタと種を取って、薄切り、セロリも筋を取ってから薄切りにします。
  3. マリネ液の材料を合わせて混ぜ、2.の野菜を加えて味をなじませます。
  4. フライパンにサラダ油を熱して、小麦粉を薄くまぶした魚の切り身を焼いて熱いうちに3.のマリネ液の中に漬け込みます。

切り身は身の方から先に焼きます。白っぽくなって火が通ってきたと思ったら裏返して、両面をこんがり焼くと、マリネ液につけても香ばしくておいしいです。五香粉は『ウーシャンフェン』と読み、中国のほぼ全部の地域で使われるミックススパイスで、シナモン、クローブ、花椒、スターアニス、フェンネルなどが入っています。メーカーによって配合が違うので、香りも違います。なければ八角やオールスパイスを使っても良いでしょう。

かぼちゃのバターしょう油

かぼちゃは今や年中出回っています。β-カロテンは皮膚や粘膜を丈夫にします。かぼちゃは『カンボジア』から渡来したからこの名がついたとか。

  • かぼちゃ 150g(種とワタを取ったもの)
  • 調味料:めんつゆ小さじ1、バター大さじ1/2、五香粉少々(控えめに)
  1. かぼちゃは1.5㎝位の厚さに切って、耐熱皿に並べラップをして600wの電子レンジで4~5分加熱します。
  2. 熱いうちに調味料を回しかけておきます。
  3. 2.を器に盛り付けます。

かぼちゃは皮がセルロイドのように硬くて、切りにくい場合があります。ラップをかぶせて、電子レンジで1分ほど加熱すると切りやすくなります。切ったものにはふんわりとラップをかけて、加熱すると良いです。

ベーコンとかぶのスープ

かぶは冬のものだと思っていたのに、小型から中型のかぶは最近では夏になっても売っているようです。かぶは日本でもっとも古くから利用されている野菜の一つです。

  • かぶ(小型)2個
  • ベーコン 1枚
  • 調味料:コンソメ顆粒小さじ1、塩・コショウ各少々
  1. かぶは皮をむいて、縦に6つ割に切り、ベーコンは1㎝幅に切っておきます。
  2. 鍋にベーコンを入れて炒め、脂が出てきたら水2カップとコンソメを加え、かぶを入れて煮立てます。
  3. かぶが透明になってきたら、塩・コショウで味を調えて出来上がりです。

コンソメ顆粒は小さじ2杯が1人分の分量ですが、食塩量が2.5gになります。1日分の食塩量を女性の目標値6.5gだと1食2g程度が目安です。ベーコン1枚の食塩量を考えるとコンソメを半量にしても1人分のスープが1gの塩分を超えてしまいます。できればコショウを効かせて、食塩の使用を抑えてください。

土曜日の献立

キャベツといわしのパスタ

テレビなどで、パスタを茹でずにいきなり調理するやり方を見る事があったので、暑い時期には湯を沸かさない方法をと思い、電子レンジを使ってみました。

  • スパゲティ 200g
  • 塩 少々
  • オリーブ油 小さじ1
  • キャベツ 2~3枚
  • まいたけ 1/2パック
  • オイルサーディン 1缶
  • 調味料:ニンニク1かけ、赤唐辛子1本、オリーブ油大さじ1、塩・コショウ各少々
  • 青じその千切り 2枚分

  1. 大きめの耐熱ボールに水6カップと塩少々、オリーブ油小さじ1を加えて、半分に折ったスパゲティを入れてひと混ぜし、表示している茹で時間を電子レンジで加熱します。今回は600wで10分、一度硬さを確認して、更に3分加熱しました。

  2. キャベツは芯を薄くそぎ3~4㎝角に切り、まいたけは小房に分けておきます。キャベツを耐熱ボールに入れ、まいたけとオイルサーディン、スライスしたニンニク、ヘタと種を取って4等分した赤唐辛子をのせてオリーブ油を振りかけ、ふんわりとラップをして、電子レンジで600w、5分位加熱します。
  3. スパゲティと2.を混ぜ合わせて、塩・コショウで味を調えます。青じそをトッピングすると生臭さが気になりません。いわしが塩辛いので塩気は控えめに。

熱湯で茹でるのと違って、一度電子レンジの時間を確認しておけば同じパスタを使う時は途中で茹で加減を気にしたり、くっつく心配をすることもいりません。1人分100gのスパゲティは少々多い気がしますので、自分の量を決めておいてください。

鶏ささみと青じその巻き焼き

パスタには油をたくさん使うので、フライにしたいところですがパン粉をつけて焼きます。

  • 鶏ささみ 3本
  • 調味料:塩・コショウ各少々
  • 青じその葉 3枚
  • 小麦粉 適量(水で溶いてのり状にしておく)
  • パン粉 適量(カレー粉少々を混ぜておく)
  • バター 小さじ1(電子レンジで溶かしておく)
  1. ささ身は観音開きにして、筋を取って平たく延ばし塩・コショウをして、青じその葉をのせて幅の広い方からくるりと巻き、巻き終わりを小麦粉でとじておきます。
  2. 3本のささ身を巻き終わったら、全体にのり状の小麦粉をつけてカレー粉入りのパン粉をまぶします。
  3. 耐熱皿の周囲に、巻き終わりを下にして巻いたささみを並べ、溶かしたバターをかけてふんわりラップをして、600wで4分加熱します。
  4. 食べやすい大きさに切って、皿に盛ります。
  5. パスタでしっかり野菜を食べるので、ウサギに切ったりんごを添えました。

電子レンジは600wで加熱していますが、500wの場合は1分位多めに加熱してください。電子レンジは熱のあたりが真ん中より周囲の方が強いので、ぐるりと皿の周囲に並べてください。

夏野菜のトマトジュース煮

トマトジュースはそのまま飲むだけでなく、調味料としても重宝します。スープやカレー、煮物などにも使ってください。塩の入っていないものを買っておくと使いやすいです。

  • トマト 1個
  • なす 小さいもの1個
  • しめじ 1/3パック
  • かぼちゃ 60g(残ったものを自由に)
  • 玉ねぎ 小1/4個
  • 調味料:トマトジュースカップ2/3、コンソメ顆粒小さじ1/2、塩・コショウ各少々
  • 水 1カップ
  1. トマトはヘタを取ってざく切りにしておきます。なすは1㎝厚さの輪切り、シメジは小房に分けて大きいものは半分の長さに切ります。かぼちゃは所々皮をむいて食べやすい大きさに切ります。玉ねぎは1㎝角に切ってほぐしておきます。
  2. 耐熱のボールに1.の野菜とトマトジュース、コンソメ、水を加えて、ラップをせずに600wの電子レンジで5分加熱し、味を見て塩・コショウ各少々で味を調え再度2~3分加熱します。好みでトマトジュースの量は加減してください。
  3. 器に盛って、出来上がりです。野菜はピーマンや残ったきのこなど自由にアレンジしてください。

前回、家庭で料理をする人が少なくなってきていることを実感していると書きましたが、料理をするのは好きではないとか、後片付けをしなくてはいけない等いろいろ作らない理由の中にこの暑さでは『台所で火を使うのはしんどいなぁ』と思いました。幸い私は、近い将来に備えて、台所をリフォームしてIHにしたので暑さがかなり違います。そこで電子レンジで手抜きして、暑さを削減する献立にしてみました。

楽々、簡単は悪いことではないと思います。やはり次回も簡単においしく、後片付けの要らない料理を作ってみようと思います。

この記事の監修

管理栄養士 伊藤 教子

長年、管理栄養士として病院の給食管理・栄養管理に従事後、現在、内科糖尿病専門医院にて糖尿病を中心とする生活習慣病、高齢者の低栄養等の栄養食事指導をしています。
ライフワークとして「あなたの体は、あなたの食べたものでできている」ということを意識した「食」の啓発活動を行なっています。
【経歴・資格・所属学会】
※経歴
広島大学大学院保健学研究科修士課程修了
介護施設、病院勤務を経て、現在内科糖尿病専門医院にて栄養食事指導に従事。

※資格
管理栄養士 / 日本糖尿病療養指導士
高血圧循環器予防療養指導士 / 栄養相談専門指導士

※所属学会
日本病態栄養学会 / 日本糖尿病学会
日本高血圧学会 / 臨床栄養協会
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