専門科以外でも、気軽に医療全般、予防医学、生活習慣の相談ができるクリニックに!
まずは医師になろうと思われた経緯をお聞かせください。
私が医師を志した時期、父は20年以上、呉医療センターに勤務していました。非常に多忙な父でしたが、充実した父の表情、そして父の手を何度も握りながら感謝して下さる患者様の姿を幼少時から見てまいり、将来の自分像が全く見えていなかった私であっても、医師を目指すことができれば、人の役に立つことができるのではないかと考えるようになり、医師を志すことにしました。その後、父は生まれ育った街で開業し、以前にも増して多忙に見えましたが、さらに充実した表情になっていったのが印象的でした。
自分が医師として働き始めますと、実際の医師生活は夢見ていた医師像通りではなく、辛いこと、楽しいこと、色々とありましたが、初心の「人の役に立つ」ことができ、また父同様に「前を向いた日々」を送れておりますので、医師を選んで良かったと考えています。
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開業にこの街を選んだ理由は何でしょうか?
私は平成31年(令和元年)3月末まで広島大学病院に勤務していましたが、実は、そのまま勤務を続けるつもりでいました。
しかしながら、平成30年7月の西日本豪雨以降、急激に心身ともに弱っていく父の姿、一般ボランティアとして子供と一緒に参加した際に経験した甚大なる被害、そして災害後、長きに渡り西日本豪雨被害と闘っている地元の方々の姿を目の当たりにして、色々と考えさせられるようになりました。
最後まで悩みましたが、両親からクリニックの患者様を守って欲しいとの願い、そして大学病院には私の代わりはいても、当クリニックの患者様には私の代わりは難しいとの考えに至り、平成31年(令和元年)2月末に生まれ育った街と一緒に生きて行こうと決心し、同年4月より継承いたしました。 -
先生が診療の際に心がけていることは何ですか?
まずは、相談しやすい雰囲気、空気を作ることを心がけています。
そのために、私は元より、当院の看護師、医療事務などのスタッフは、忙しい時でも決して怖がられないよう、そして話しやすい雰囲気と人間関係を作るように努めております。話しにくく、怖がられている医師やスタッフには、患者様も正直な症状を伝えにくく、適切な医療ができなくなると考えています。嫌いな人、怖い人には、人間はリラックスして自分のことを話せませんので(笑)。
同様に、患者様にリラックスしてもらうためには、クリニック、スタッフの清潔感も大切だと思っています。医療に関しては、専門分野の最新医療アップデートは当然のことですが、浅く広い知識も得るように努めており、唯我独尊にならず、決して専門科への紹介が遅れないよう、自分に言い聞かせています。
最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。
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生まれ育った街、そして父が守ってきた街の皆様の健康に、私もお役に立ちたいと思っています。心臓、腎臓、血管、消化器(肝・胆・膵・胃腸)、一般内科、抗加齢医学以外でも、医療全般、予防医学、生活習慣など、お気軽な気持ちでご相談いただければと思います。
ピンピンコロリを多くの方々が望まれますが、実際には脳卒中、心臓病、腎臓病などはピンピンコロリとはいかず、介護を長らく必要とする状態にすることが多々ございます。しかし、その多くは生活習慣病の予防/治療で防ぐことが可能です。また、がんなどの病気も、その多くは早期発見と早期治療、そして予防によって、元気な状態に戻す、或いは元気な時間を延ばすことができます。
往診、訪問診療もしておりますので、本当にお気軽な気持ちで、ご相談いただけたらと思っています。皆様のお元気な時間の延伸化を、是非お手伝いできたらと思っています。