瀬野川病院は、医療法人せのがわの中核医療機関として、約半世紀にわたり地域の精神科医療を担ってきました。現在では、広島県・広島市指定の365日24時間対応の精神科救急医療センターとして、また広島市東部の認知症疾患医療センターとして指定されており、広島県・広島市の精神科医療のパイオニアとして、皆様の心と身体のサポートを行っています。
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精神科医療と瀬野川病院について
これまでの精神科医療では、基本的に精神症状である幻覚、妄想、気持ちの落ち込みなどを薬で改善して良しとする考え方が支配的でした。「症状が良くなればそれでよい。それ以上のことはあまり無理をせず、難しければあきらめる。」という考え方ですね。
しかし、近年の精神医学分野の研究の蓄積を受け、人のこころの活動が少しずつ解明されてきており、支援のための方法も少しずつ進歩してきました。これからの精神科医療は、患者様の症状の回復にとどまらず、本来持っている能力を育み、社会的機能を引き出す環境を準備することが大切だと思います。
瀬野川病院では、広島県や広島市より「精神科救急医療センター」として認定されており、地域の患者様だけでなく、広島県や広島市の重度症状の精神科急性期患者に対して、365日・24時間体制で対応しています。
重度症状の精神科急性期患者を数多く受け入れ、かつ診療・療養するための環境を整備すると共に、医療に携わる多職種の専門スタッフが協力し合い、チーム医療によるより良い治療方法を日々研鑽しています。
時間をえらぶことなく必要とされればどこへでも駆けつけ、そして扉をたたくすべての人に「あたたかい医療の手」をさしのべる。当法人の基本理念「いつでも、どこでも、だれでも」を実践し、患者さんを想い、地域に必要とされる病院である努力を、続けて行きたいと思います。
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