肉離れ | 症状から調べる | ファミリードクター

肉離れ

肉離れとは、ダッシュ等の急な動作が筋肉にストレスを与えることで起こります。

筋肉の収縮時に急激なストレスが加わり、筋繊維の損傷がおこる傷害の一般的な総称です。肉離れという言い方は俗称です。医学的には「筋挫傷」または「筋部分断裂」と言います。主にスポーツ活動中に発症し易い症状です。

肉離れの原因

肉離れは急なダッシュやジャンプのような、急激に筋肉への負担が掛かってしまう動作を起こす際に発症する症状のことです。瞬発的に筋肉に強いストレスが掛かり、そのストレスに筋肉が耐えられなくなると、筋肉の一部が切れたり、裂けたりすることがあります。肉離れが起こるのは、スポーツ時とは限りません。筋肉に疲労が溜まっていたり、硬くなっていたりするとちょっとした動きや日常的な動作でも肉離れになることがあります。

肉離れの症状

年齢や筋肉の状態によって肉離れに症状は異なります。筋力が弱い幼年期の子どもは肉離れが起きません。成長し、筋肉の発達、運動量の増加が要因となり、小学校高学年辺りから肉離れを起こすようになります。成長期の若い人やアスリートは太ももの後ろの筋肉(大腿二頭筋)、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)、太もも裏側の内側の筋肉(ハムストリング)が肉離れになり易い筋肉です。中高年になると、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)が多くなります。

テニスによるふくらはぎの肉離れは、「テニスレッグ」とも呼ばれています。ボールに反応し、瞬発的に動いた瞬間に収縮していた筋肉にストレスが掛かり、筋繊維が裂けてしまうのです。また、肉離れの症状は外見にも出るケースがあります。腫れや凹み、内出血による皮膚の変色の症状が見られることもあります。

肉離れの予防と治療

肉離れの治療

肉離れの治療は、安静と固定が重要です。肉離れは、筋肉が部分断裂し、強い痛みを伴います。発症した際、「ぶちっ」という筋肉が裂けた音を感じることもあります。基本的に患部を包帯などで固定することで応急処置を行います。肉離れの平均的な完治期間は3~5週間程です。ある程度治癒するまでは患部を固定して、安静に過ごすことになります。治癒にはどんな応急処置をしたか、アイシングの時間はどのくらいだったか。といった発症時の対応も影響します。

肉離れを起こした際は直ちにアイシングで患部を冷やしましょう。水に濡れたタオルや冷えた氷を入れた氷嚢ですぐにアイシングします。アイシングには、肉離れによって起きた内出血拡大を防ぐ効果があります。しかし、冷やし過ぎには注意が必要です。冷やすぎると筋肉が固くなってしまい、回復に必要な血行に悪影響を与えます。アイシングによる応急処置は30分以内に留めましょう。

肉離れを起こした際はできるだけ病院を受診しましょう。病院で治療を受けるまでは、膝を軽く曲げて、足を高く持ち上げた姿勢を維持すると痛みが和らぎます。できるだけ高い位置で患部を維持することで肉離れの膨張を防止したり、軽減させたりする効果が期待できます。

肉離れの予防

肉離れの予防、再発防止には以下の事項が重要です。

運動の前後は必ず、ウォーミングアップとクールダウンを行いましょう。
入念なストレッチ、軽いジョギングを行って筋肉を十分にほぐしておくことが重要です。
特に筋肉が硬いと感じた際は入念にケアしましょう。トレーニング後のクールダウンもしっかり行い、筋肉の緊張や疲労を残さないようにすることが大切です。

筋肉をつくるタンパク質の摂取は、肉離れの予防に有効です。タンパク質は肉や魚、大豆や乳製品に含まれている栄養素です。食事だけで補えない場合は、サプリやプロテインでタンパク質を摂取するのも良いでしょう。アミノ酸のサプリメントは、吸収率の良いペプチドが使用されているものを選びましょう。筋肉の修復を促し、疲れにくい筋肉をつくるのに役立ちます。

この記事の監修

いずた整形外科クリニック 院長泉田 泰典

このたび、私の生まれ育った戸坂大上の地で、整形外科クリニックを開業することとなりました。
私が幼少の頃の戸坂は、まだ川には魚やカニが生息し、田んぼもあるような地域でしたが、周囲の自然や建物の雰囲気も時とともに変わってきているように感じます。

私の両親と同世代の地域住民の方々も、時とともに膝痛や腰痛などに悩んでおられる方が多くなっているようで、相談を受けることが多くなってきました。また、診察や検査を受けるために、自宅から離れた医療機関を受診することも大変になってきているとの声も聞くようになってきました。

この戸坂で生まれ、戸坂に育ち、戸坂に住む住民の一人として、医師である私が今この地にできることは、地域住民の方々の健康増進に取り組むことで、地域社会の持続的な発展に貢献することであると考え、このたびこの地での開業を決意しました。

当院では、現代の整形外科領域では必須となっているMRIやエコーなどの画像検査診断機器を完備し、最新のリハビリテーション治療機器も数多く取り揃え、「ここに来れば、わざわざ他の医療施設に行くことなく、検査も診断も治療もできる。」と言われる整形外科クリニックを運営してまいります。

開業後は、「誠実で温かみのある医療の提供」をクリニックの理念に掲げ、やさしくわかりやすい説明に心がけ、国内外で20年以上の臨床経験を積んだ整形外科領域を中心とする分野で、安心・安全な医療の提供を行ってまいります。

【経歴・資格・所属学会】

【学歴】
○平成11年3月
島根医科大学医学部(現島根大学医学部)医学科 卒業
○平成14年4月
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 展開医 科学専攻 病態制御医科学講座 入学
○平成17年4月
ペルージャ大学(イタリア)整形外科・外傷外科学 留学(臨床リサーチフェロー)
○平成18年3月
・広島大学大学院医歯薬学総合研究科 展開医 科学専攻 病態制御医科学講座 修了
・学位(医学博士)取得

【専門医認定等】
○日本整形外科学会認定 整形外科専門医
○日本専門医機構認定 整形外科専門医
○日本整形外科学会認定 スポーツ医
○日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
○日本整形外科学会認定 リウマチ医 
○日本人工関節学会 認定医

【所属学会】
○日本整形外科学会
○日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)
○日本人工関節学会
○日本骨粗鬆症学会 …等

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