All-on-4®(オールオン4)は、Dr.PauloMalo(パウロ・マロ)によって開発された、画期的なインプラント治療です。
オールオン4(All on 4®︎)は、総入れ歯をお使いの方や多くの歯をなくした方に、最小4本のインプラントで12本の連結した歯を手術当日に装着し、速やかに見た目と噛み合わせ機能を回復する治療法です。
All on 4®︎では、前歯のあたりにインプラントを埋め込みます。奥のインプラントを骨のある前歯付近へ斜めに埋め込み、4本~6本のインプラントですべての人工の歯を支えることができます。前歯付近は太い神経や血管がないため、手術で神経や血管を傷つける心配がありません。また、ほとんどの場合は骨が残っているために、手術が可能です。
All on 4®にはメリットがたくさんあります。このセクションでは、下記に示す11のメリットをご説明します。
前歯のインプラント治療を検討しておられる方は、前歯のインプラント治療のメリット・デメリットや、注意点を解説した下記の記事も参考になさってください。
All on 4®は、神経や血管を避けた位置にインプラントを埋め込むため、これらの重要な組織を傷つけるリスクが低減されます。
インプラントが顎骨にしっかり固定され、噛む際に直接刺激を与えるため、長期的に骨の吸収を軽減して健康な顎骨を維持しやすくなります。
All on 4®は、骨が薄い部分を避け、骨が十分にある部分にインプラントを配置するため、顎の骨が薄い患者様でも治療できる可能性が高まります。
All on 4®は、顎骨の骨量が多い箇所を選んでインプラントを埋め込むため、骨造成や骨移植しなくても治療を行えるケースが多いです。
All on 4®は、最低4本のインプラントで全体の人工歯を支えるため、顎骨に穴を開ける数を最小限に留め、外科手術の回数が減って手術時間も短縮されます。これにより、外科手術による患者様の身体的負担が大幅に軽減されて回復も早まるでしょう。また、骨造成手術の必要性が低い点も負担を軽減します。
All on 4®では、治療期間が追加で数カ月かかる骨造成の必要性が少ないため、全体的な治療期間を短縮できるでしょう。
また、一般的なインプラント手術の場合は、仮歯を装着できるようになるまでに7日〜10日程度*かかります。一方、All on 4®では仮歯を装着できるまでの期間が短縮され、基本的にはインプラント手術当日に仮歯を装着できます。
*「即時仮歯」や「即日負荷インプラント」という特殊な方法を採用すれば、インプラント手術当日に仮歯を装着可能です。
All on 4®は、使用するインプラントの本数が最小限で済むため、個別にインプラントを埋入する場合と比較して治療費用を抑えられます。加えて、追加の骨造成手術が不要なケースが多いため、全体的な費用負担が軽減されます。
All on 4®は人工歯の色や形、質感を統一できるため、優れた審美性を実現します。美しい歯並びが得られることにより、患者様の自信も向上するでしょう。
All on 4®は、入れ歯のように歯茎と義歯の間に異物が挟まって痛みを感じることがほとんどなく、快適な装着感を得られるでしょう。
All on 4®は、入れ歯と比べてしっかりと噛めるため、食事の楽しみが増します。また、入れ歯に比べて発音しやすいこともメリットの1つです。
All on 4®は、インプラントの本数が少なくても顎の骨にしっかり固定されているため、入れ歯のように外れる心配がありません。
All on 4®の最大のデメリットは、天然歯が残っていると人口歯を装着できない点です。片顎のすべての歯がない状態でないとAll on 4®の治療はできません。ですから、この治療方法は片顎(または両顎)のすべての歯を失っている方や、重度の歯周病や虫歯などによってすべての歯を抜く必要がある方に適しています。
ご自身の歯が残っている場合は慎重に判断する必要があります。
All on 4®以外の一般的なインプラントの場合は、奥歯にもインプラントを埋め込む必要がありますが、神経や血管が近くにある場合は、上顎洞を持ち上げる手術をしたり、骨の移植を行って骨を増やしたりします。しかし、All on 4®はそもそも神経・血管を避けてインプラントを埋め込むため、これらの追加手術が不要となります。
All on 4®は、少ない本数のインプラントですべての人工歯を支えることができ、従来の術式に比べて身体的・費用的負担を軽減できます。骨吸収が進んでいる患者様でも、広範囲にわたる骨造成を必要とせず、気軽に始められるインプラント治療法です。
従来のインプラントオペの考えは埋入後、骨と結合する期間(2、3ヶ月)を待って、インプラントの上に歯を作り噛む力を負荷させる必要があります。しかし、all on 4®︎は即時負荷ソリューションと言われる特殊な力学設計理論により、インプラントと骨が結合する期間を待たずして、インプラントを埋入した即日に歯を作って噛むことが可能になります。これは、カメラの三脚のイメージに近い理論で、4本のインプラントを従来通り平行に埋入するより、3Dに「ねじれ」の方向にインプラントを傾斜させて埋入すると力学的に安定し骨と結合する期間を待つ必要がなく、噛む力を負荷させれるのです。
一般的なインプラントと同じように、オールオン4でも手術当日から食事が可能ですが、インプラントと骨の固定が不十分な場合は、手術当日に仮歯を装着できないこともあり得ます。
インプラントを傾斜させて神経、血管を避け、強固な骨の部分にインプラントを埋入し、尚且つ、即時荷重ソリューションを達成するには以前紹介したシミュレーションソフトを用いたガイドサージェリーが必要不可欠になります。
All on 4®︎は、多くのメリットを持つ画期的なインプラント治療法です。費用を抑えながら神経や血管の損傷リスク、身体的な負担を軽減し、治療後の生活の質を向上させる効果的な治療オプションといえます。現在、総入れ歯を利用されている方や、入れ歯に不満や悩みを抱えている方にAll on 4®が特におすすめです。
All on 4®は入れ歯の多くのデメリットを解消し、見た目の美しさと機能性の両方を兼ね備えています。このように、All on 4®は総入れ歯に代わる新しい選択肢として、満足度の高いメリットが数多くあります。
もし入れ歯の不便さに悩んでおられるなら、All on 4®はあなたの生活の質と笑顔を取り戻す解決策となるかもしれません。
広島県にある廿日市市平良「精密な検査とカウンセリング。原因から改善して、治療する」をモットーに、大阪で10年間勤務し、学んだ最先端の技術を、郊外でも最新の治療を提供すべく地域密着型の治療を提供している「かみなか歯科」です。
● 拡大鏡、歯科用顕微鏡を用いて7倍から20倍に拡大した視野のなか行う精密治療
● CTも用いた3次元診断
● 歯科麻酔医による全身管理の元、安全に行う外科処置
の3つの特徴を軸に安心、安全な治療を提供しております。
800本以上のインプラントを埋入してきた確かな実績を元に、CT分析ソフトを用いた事前シミュレーションと、歯科麻酔医による全身管理のもと安全に手術に臨めています。痛みや腫れが少ない麻酔を使用して、寝ている間に手術を終えることが可能です。
また、歯の温存を図る歯周病治療として、歯のクリーニングを行う機器の中で最も歯茎への負担が少ない「エアーフローマスター」を導入。歯周病菌の状況や変化も動画撮影し、口内のリスク管理を行います。歯周病により失った骨を再生させる再生療法を行う資格も取得しております。
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